三省堂書店さんがまたまた原画展をやって下さることになりました。二回目!とても嬉しいです…。ありがとうございます。今回は原画そのものを飾るのではなく、原画パネル展になります。
今回は『ねじ子のヒミツ手技 2nd』が中心になります。
- 三省堂書店 神保町本店 さま
- 三省堂書店 新横浜店 さま
- 三省堂書店 大宮店 さま
- 三省堂書店 そごう千葉店 さま
- 三省堂書店 札幌店 さま
の医学書コーナーで開催予定です。神保町本店では2011/09/18から、その他の店舗では順次開始。2週間程度とのことです。詳しくは三省堂さんのサイトまたはナース専科さんのブログかツイッターで告知されると思います。
ねじ子もサイン色紙・サイン本・グッズを色々と提供しました。本の購入者さんへのプレゼントなどもあると思います。皆様ぜひお立ち寄りください!
『仮面ライダーオーズ』最終回においてアンクが五感も備えた生命体として人間の中で生き続けることができたらどんなにいいだろうと考えることは陳腐で御都合主義な展開だとわかっていながら止められなかったねじ子です。こんにちは。アンクが冬の映画で復活してくれたらどんなにいいだろうと考えることも非現実的でありながらなかなかやめられません。
ちなみにアンクが人間になりたいとあれだけ苦悩していた5分後の『スィートプリキュア♪』では、妖精の黒猫がプリキュアになった途端なんのエクスキューズもなく人間の女の子になり、あまつさえ出生届や戸籍や住民票や入学試験などもろもろの社会的契約をすべてすっとっばして主人公達の学校に何の苦もなく入学していました。なんたる脳天気!それでいいのかプリキュア!!いや、その脳天気さこそが人気の秘訣か!?
新しい仮面ライダーもとっくに始まりました。宇宙来ました。『仮面ライダーフォーゼ』は明るくてダサくて馬鹿っぽくて底抜けに楽しいしロケットドリルキック超カッケーし変な電子変身音もクセになって私も最近ベルト音声で会話してます。でも。気がつくとふとした仕事の合間に「はぁ…。アンクがいなくなっちゃって淋しい…」と独りごちている痛い大人です。3時間に1回くらい。「いや、あれでいいんだ。いい最終回だった。でもアンクには生きていて欲しかった…。チートアイテム使っもいいからさ…。都合悪いものぜんぶ吸い取ってくれたブラックホールだってある意味チートだし……」と呟くこともあります。現実がカタストロフィの真っただ中にあるからこそ、希望のあるお話を見たかったのかもしれません。わかってます。そんなの大人の都合です。
子供はいいのです。あいつらは幽霊に近い世界に住んでいるので、背後霊がふよふよ浮いている=心霊は残る=生きている、むしろずっとそばにいてくれると認識します。でも、大人は。
最終回を見ながらめそめそ泣いている私の横で、子供はフォーゼの予告を見ながら早くもスイッチ(頼んでないのにブラカワニメダルセットに付属していた。おのれバンダイ)をカチャカチャといじり「これふぉーぜ?ふぉーぜ!ふぉーぜのすいっち!!ねぇふぉーぜのベルトは?ないの?」などと可愛く小首をかしげています。切り替えが早すぎる!まだ発売もされてないわ!最近発売されたけど店頭で1回も見かけたことないわ!ていうかもう母は多々買い(たたかい、と読む)たくないんだ!!そしてフォーゼ第1回放送の翌日には、もう保育園で新しい変身ポーズを披露しているっていうね。ああ、子供は適応する。こんなにも早く。こんなにもしなやかに。でも、大人は。あぁ息子、私は君が羨ましい。私もこんな風にしなやかに現実に適応して生きていきたかった。
息子はおそらく私よりもずっと早く仮面ライダーを卒業する。俺の占いは当たる。きっと当たる。(2011/09/16)
「プレホスピタルケア」という雑誌で、『現着!QQQ(救急クイズ)』という連載をさせていただくことになりました。2011年8月号から連載スタートです。嬉しいです!
タイトル『現着!QQQ』の「現着」とは「救急車が現場に到着した時」という意味の専門用語です。救急車が現着した時の状況から、診断名を予想するクイズ形式の連載です。救命救急士の秋山君と、医者の辻先生のマンガもノリノリで描いています。
「プレホスピタルケア」は、救命救急士さん向けの隔月発行の雑誌です。各消防署での定期購読が非常に多く、とても真面目で素敵な雑誌です。不肖ねじ子、浮かないように頑張りたいと思います!救命救急士の皆さん、よろしくお願いします!!(2011/08/24)
伊達さんみたいなかっこいい医者になるはずだったのに、気が付いたら化粧品会社の研究員のお姉ちゃん(佐倉姉)にそっくりになってしまったねじ子です、こんにちは。しかもメイクで美人になるオプションは一切、まったく、付属しておりません。
あの回はあまりに心が痛くて、録画を見返していても、一気に見ることができないんだよ。途中休憩を入れないと辛くて辛くて、視聴継続できなくなります。昔ちょっと好きだった男性と再会して、久しぶりの食事の前に化粧してみたくなるくらい、いいじゃないかよ。ほんの少しの乙女心だよ。何がいけないのよ。見逃してあげてよぉ。ひどいよカザリ!しかも妖術でいくら綺麗になっても、本命の伊達さんだけは絶対に引っかからないっていうね。泣ける。オーズになりきって変身!している子どもを横に、感極まった私はつい夫に「私たちも仮面ライダーなりきりごっこしよう!私が佐倉姉で、君は伊達さん役ね」と提案したのですが、冷たい目で一瞥されただけで何の返事もなく終わりました。恋愛コンボでアホの子状態の映司を見るアンクの目よりも冷たかった……。
さて今更ですが最終回直前を記念して、2010年12月12日放送 仮面ライダー000 第13話 『シャム猫とストレスと天才外科医』および第14話『プライドと手術と秘密』より、刑事さんの健康状態について勝手に医学考証をしてみたいと思います。
第13話と第14話を医学的観点からまとめると。まずアンクが刑事さんから離れてしまい、病院内でぶっ倒れている状態で発見されます。院内急変です。よくある状況ですが、あまり遭遇したくはありません。この時、医者はすぐに心臓マッサージをするわけではなく、バイタル確認後に血圧を測っています。ということは、アンクが離れた直後はある程度心臓は動いていた=脈拍が確認できたということです。その後、心室細動になり、除細動に至っていることもあわせて考えると、アンクが刑事さんの体を捨ててしまった瞬間に心臓が停止するわけではなく、アンクが出て行く→意識消失を起こすような何らかの心臓イベント→心室細動→心停止、という流れであると考えられます。
刑事さんは、第1回で覆面パトカー乗車中に一般車と衝突した後に、意識を失って倒れました。「このとき医学的にどんな状態に陥ったか」「アンクは一体どんな不思議なちからで刑事さんの体を維持しているのか」と、前々から疑問に思っていましたが、第14回の処置を見て一つの答えが出ました。
まず、第1回での「一般車と衝突→ハンドルに胸を強打」という状態。俗に言う「ハンドル外傷」です。「なんで今時の車でエアバッグ出ないんだ?ていうかシートベルトしてたら、よほどの外傷でないとハンドルには届かないだろ?」という疑問には目をつぶりましょう。ドラマですから。とにかくエアバッグなしで、ハンドルに胸を強打してます。ハンドル外傷では、①衝撃による胸骨・肋骨骨折などの胸郭の損傷、②心大血管損傷、肝損傷、③ハンドルと胸椎に挟まれることによる膵・十二指腸損傷、つまり「内臓の派手なダメージ」および「心臓や大動脈など、大きい血管の大出血」をまず疑わなければいけません。でも、その後のアンク(というか刑事さん)の状態および蘇生中の医者の処置を見るに、体の中で大出血はしてなさそうです。そうだったら、アンクが離れたら10分どころか2分ももたないし、医者は輸血などの大出血に備えた処置をするはずです。それらは見られない。よって、これら①②③は、幸運にも起こっていないのでしょう。
とすると、なぜ刑事さんは意識消失したのか。結論から言うと、刑事さんはハンドル強打したときの衝撃をきっかけにして、致死的不整脈に陥ってしまったと考えます。それが一番合理的です。外傷を誘因とする致死的不整脈、ね。致死的不整脈にはいろいろあるけど、現場で刑事やっているってことは、これまでまったくの健康体であった(持病は認識されていなかった)でしょうから、心室細動や持続性心室頻拍やQT延長症候群やTorsades de pointes(トルサードドポアンツ)あたりが考えつきます。
致死的不整脈は、AEDで除細動さえできれば、何の問題もなく心臓の拍動が戻り、社会生活が続けられるまで回復します。おそらく、刑事さんは外傷をきっかけに不整脈発症(心室細動)→意識消失したところに、アンクが付き、彼の不思議なちからによって心室細動から復帰した=除細動されたようなものなのでしょう。ひょっとしたら、心臓のポンプ機能の強化作用(アドレナリンやノルアドレナリンやドパミンの効能)もあるかもしれません。アンクの腕、便利ですね。マラソンなど、過度の運動中に突然心室細動を発症し、AEDが間に合わず亡くなってしまうケースは非常に多いので(高円宮殿下など)体育大会の現場に是非いてほしい存在です。
さて、これらの致死的不整脈を発症すると、心臓が血液を全身に送る「ポンプ機能」が無くなってしまいます。放っておけば、酸素不足で脳が死にます。脳細胞は4分間で死ぬと言われています。4分以上心臓が止まった状態でいると、その後の治療で心臓が復帰しても、脳細胞が死ぬ=後遺症が生じてしまい、社会復帰は難しくなってしまうのです。
刑事さんは第36話で自力での循環維持(心臓のポンプ機能)が可能になり、第41話で完全復帰しました。復帰後は非常にピンシャンしており、脳の障害が起きているようには見えません。つまり、アンクは腕だけ離れても、なんだかんだ言っていつも4分以内に刑事さんの体に戻っていたのでしょう。脳の後遺症を残さないために。アンクのツンデレの「デレ」はこんなところで発揮されていたのですね!素晴らしいッッ!!(例の会長のテンションで)
何の不自由もなく復帰した刑事さんですが、第43話で首をしめられてまたアンクに乗っ取られてしまいました。お気の毒です。頸椎(首の骨)が折れた音はしなかったので、おそらく頸動脈の血流が一時的に遮断→それにより失神したのでしょう。圧迫さえ止めれば、すぐ復帰します。問題ないでしょう。
さて今後の治療方針ですが、刑事さんが私の患者さんなら、致死的不整脈を二回も(自動車事故で一回、病院で一回)起こしているので、また何かをきっかけに同じ様な不整脈を起こす可能性が極めて高いと考えます。「埋め込み型除細動器」を体内に入れるオペを強くお勧めするところです。ていうか「オペしなかったら退院させないわよ!」くらいの勢いでオススメします。すべてが落ち着いたら、刑事さんはぜひ病院に戻って埋め込み型除細動器を入れてください。あ、ナチュラルAED機能があるアンクがいつもくっついている状態なら、その必要はありませんが。というより、刑事さんは果たして人間として戻って来られるのでしょうか。クスクシエを出ていく時のアンクの台詞で、ねじ子朝から大号泣しちゃったけどね。最終回の展開が気になりますね。(2011/08/24、最終回まであと4日)
コッコッコミケー、コッコッコミケ~♪(仮面ライダーオーズの「シャウタ」のリズムで)
コミケに参加されたサークルの方々、一般の方々、お疲れさまでした!!!
お菓子を差し入れて下さった方、お手紙を下さった方、「七王子メディカルセンターに勤めてる」という方(いや、八王子の方だと思いますけど…)、おじゃ魔女の方、ウロボロスの一味の方、わざわざいらして下さった大谷先生(いつもお世話になっております!商品全部持ってって下さって構いません!)、ほかにもほかにも、皆様有り難うございました。ねじ子は不在で失礼しましたが、ちゃんとお手紙など受け取りましたよ~。
もっと書きたいこともありますが、とりいそぎお礼まで。感謝感激です。
※(2011/12/30追記) 2011夏コミ『らじまん』および『震災支援バッジ』のご購入ありがとうございました。その「売上」に、ねじ子のポケットマネーから同額+αを上乗せして、日本赤十字社を通じて復興支援のための寄付と致しました。
コ・ミ・ケ、コミケ、コ・ミ・ケ!(仮面ライダーオーズの「タトバ」のリズムで)
今日はコミケ初日ですね!ねじ子は3日目です!
そして!!!まだ原稿できてない…わけなんですけど、3日目までになんとか作ります!
そんなわけで、今回の搬入商品リストです。
8/14(日) 東2ホール R-31a サークル名:『ねじ子アマ』
- 平成医療手技図譜【針モノ編】(※1) 800円
- 平成医療手技図譜【管モノ編】(※1)1000円
- 平成医療手技図譜【救命救急】(※2)1000円
- 平成医療手技図譜【夜間外来】(※2)1000円
- 平成医療手技図譜【手術編】1000円
- 平成医療手技図譜【診察編1】1000円
- 救外戦隊ネラレンジャーzero 600円
- 救外戦隊ネラレンジャー3rd 300円
- ねじバッジ(全5種) 各100円
- [限定商品] 放射線マンガ『らじまん』(東北支援)(※3) (※4)
300円(予定)(←追記8/16:結局バッジとセットで300円にしました)
- [限定商品] ねじバッジ(東北支援)(※3) 200円
(予定)
※1 『ねじ子のヒミツ手技 1st lesson』にほぼ収録されていますが、同人誌販売継続の要望も根強く、販売継続しております。
※2 『ねじ子のヒミツ手技 2nd lesson』にほぼ収録されていますが、同人誌販売継続の要望も根強く、販売継続しております。
※3 この商品による収益(+α)は全額日本赤十字社を通じて東北大震災被災者の皆様へ寄付します。 (2011/12/30追記) 皆様ご協力ありがとうございました。10個とか買って下さった方もいて、この企画、やってよかったと思いました。そういった皆様のお気持ちに感動したということもあって、今回は「収益」ではなく「売上」に、ねじ子のポケットマネーから同額+αを上乗せして、日本赤十字社を通じて復興支援のための寄付と致しました。
※4 本稿執筆時点でまだ完成していません。多分間に合うと思いますが…。
『ねじ子のヒミツ手技』が2011/8/4に、韓国で発売されることになりました。
詳しくはこちら。SMSさんのプレスリリース
自著が他の国で出るのは『マンガでわかる微分積分』に続き、二冊目です。嬉しい限りです。御尽力下さいました株式会社SMSさま、図書出版ハヌリ出版編集局さま、監修の大韓看護協会の皆様および、すべての関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。ありがたい話です…。私は幸せ者です。喜びをかみしめながら生きていきたいと思います。
医学生向けフリーマガジン『INT』がネットでも読めるようになりました!やったぁ!私も嬉しい!ねじ子も連載中です。みんなアクセスしてね!
医師国家試験予備校MECさんのサイト「iCrip」内のコンテンツです。
ねじ子のMedical Life Hacking
ねじ子は
・医師国家試験から一問を独断でピックアップして勉強する『国試この一問!』
・パンダの医学生4コマ『NEJICOMIC』
の二つを執筆担当しております。バックナンバーも順次増えていくといいな!(2011/08/09)
2011年8月8日発行の医学界新聞(レジデント号)にて、医学生&研修医にオススメの漫画を三冊紹介するコラムを書かせていただきました。夏の読書特集:医学生・研修医のためのベッドサイド「漫画」ライブラリー の中です。イラストも描いたよ!医学書院のサイトからも読めるとのことです。是非ご覧下さい。
松村真司先生ご紹介の「この世界の片隅に」を、私もこの夏に読んでみようと思っています。
医師兼漫画家として活動している森皆ねじ子 Morimina Nejiko の公式ブログです。
執筆した書籍や同人誌の情報、イベント参加日程、個人的なおたく活動の備忘録などがあります。
不定期更新ですが、いちおう新刊が出たりコミケに出たりするときはきちんと告知するつもり。予定。たぶん。
サイトマップはこちら。ともかく楽しんでいってくだせぇ。
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