ねじ子のLINEスタンプが発売されています

1年間見続けられる壮大なドラマ


以前トップ絵だったものをupし忘れていました。最終コマ加筆。

大みそかはコミケだぞー

冬のコミケ受かりました。三日目です。大晦日です。

12/31(金)東2ホール S-11b ねじ子アマ

新刊の予定は、…これから考えます。
今年はついに創作(少女)すらも、三日目から二日目になってしまいました。ああ、女性がどんどんいなくなる…。私のメインのお客さんはおそらくナースさんなのに、ますます男らしい日程に…。

昨今の男性向け同人界の参加者増加の勢いは、目覚ましいものがありますね。ねじ子も頑張ります。

遠くにいる友より

栗本薫さんがもうこの世にいないという事実は、一年以上たった今でも、私の心を波立たせる。私にとって、栗本薫さんは作家「栗本薫」ではなく、評論家「中島梓」だった。代表作『グインサーガ』は、図書館の本棚の三段は占めているその巻数に圧倒されて、手をつけるだけの覚悟がなく、裏の代表作『終わりのないラブソング』は、トラウマ描写や合意のない性描写が多すぎて、正直あまり得意ではない種類の「ヤオイ」(御本人の表記に敬意を表して、あえてのカタカナ)だったので、読めなかったのだ。

訃報を聞いてから『コミュニケーション不全症候群』を読み直した。この本のあとがきは「遠くにいる友へ」から始まる。当時の私は東京郊外に住むニキビ面のぱっとしない女子高生だったが、確かに私は「遠くにいる友」であり、「どこかにいるはずの<あなた>」だった。自分は何がしかのものであると勝手に思いこんでいて、でもオタクで少年漫画大好きなただの腐女子で、何者でもなくて、むしろ人間のクズで、そのくせ頭でっかちで、自分では一円も稼いだことないくせに全ての社会的事象を馬鹿にしていて、孤独で、臆病な自尊心を持て余していた。そんな私を、中島梓は「友」として見つけてくれたんだ!この人は、家族すらも理解してくれなかった私のどうしようもない欲望や自尊心を理解してくれている!この本には私のことが書いてある!!……と、本気で思った。学者のように書籍と分析の力を借りるでもなく、統計的手段を用いるでもなく、自分自身の(拒食症などの)経験と心情、そして作家としての「直感」のみで、確かに彼女は、ある一部の(それまでは決して存在しないと思われていた)思春期女子の自我を、ゆがんだ性欲を、美への入り組んだ執着を、男性に選ばれる性であることの恐怖を、誰よりも的確に表現した。当時迷える女子高生だった私にとって、どんな社会学者や心理学者や精神科医の書いた本よりも、それは正しかった。当時大流行の宮台某が行った無責任でスケベ目線丸出しな女子高生分析よりも、何倍も鋭い刃を持って、それは私の自意識を切り、何倍も広い掌で迷える女子の心を救った。今から思い返してみるに、それは直感と体験のみに依っていたゆえに、当事者に切迫した内容だったのだ。本人が当事者であったからこそ可能な、評論だったのだ。差別されている当事者以外が差別撤廃運動の首謀者にはなり得ないように、誰にも相談できない歪んだ思春期を過ごしたからこそ、同胞を評論することができたのだと思う。それはひょっとしたら評論と言うよりも、巫女かイタコの言葉に近かったのかもしれない。

学術的根拠によるものでなかったゆえに、その評論はその作者ご本人から、非常に乳離れが悪かった。その後、「弱き者」ではなく「偉い人」「御大」になってしまった中島梓の文章は、残念ながら、私を救うものではなくなってしまった。グインサーガは予定していた百巻で終わらず、『小説道場』でご本人の言っていた小説の禁じ手を自ら次々と破った文章を発表する姿は、悲しいけれども「老いた」と感じるのにも十分だった。しかし確かに、中島梓さんの評論は、ある種の思春期の女の子の生態を、誰よりも正確に描き、迷える心を救っていたのだ。いや、もっと単純に言おう。栗本さんは文化人で、すごい賞もたくさん取っている小説家で、結婚して子供もいて、誰からも(大人の社会からも男性の社会からも)認められていて、希有な才能があり、そしてそんな人が自分と同じく、拒食症の思春期を送ったり、ヤオイが好きだったり、自分が変態だって高らかに宣言してくれていること。それだけで十分、心の支えになったんだ。………今ほどオタクや腐女子の存在が認識されていなかった、遠い昔のお話。中島梓さん、あなたがいてくれてよかった。天国でも萌えと勢いにあふれた文章を書き散らしていて欲しい。心からご冥福をお祈り申し上げます。

どんなにつらいところでも、萌えさえあれば生きていけます

夏のコミケが無事終わりました。来てくださった方々、ありがとうございました。本当に感謝しております。今年のコミケはたいそう暑かったですね。よりによって変態紳士諸君のための三日目だけ、猛暑日。ひどいよ!!館内にただよう湿気で茶碗蒸しになるかと思いました。東館屋外・ゆうぱっく前の自動販売機は三台とも!すべてのお飲み物が!売り切れで、宅配待ちの間に、茶碗蒸しから今度は干物になるかと思いました…。それでもコミケは楽しかった。私にとって、いやもしかしたら隣近所の共同体が失われてしまった日本国土全体において、同行の士があれだけ集まって、一気に盛り上がって、ぱっ!と散っていくコミケって、りっぱに盆暮れの「祭り」としての要素を果たしているのではないでしょうか。ハレとケの「ハレ」。農業の閑散期に皆で集まって、御先祖様も帰ってきて、一斉に舞う盆踊り。私も地元の盆踊りにはここ何年も顔を出せていないけれど、コミケは必ず行くようにしています。諸事情でコミケに行けない時は、過ぎ去った年月を振り返る時間や季節の移ろいを感じることを無くしてしまったかのような、けだるい喪失感があるくらいです。
前置きが長くなりましたが、コミケ会場で売り切れていた『平成医療手着図譜 針モノ編』と『手術編』は、通販でまだ若干在庫がありますので、買えなかった方は是非ご利用ください。『手術編』は近日中に(最低でも冬のコミケまでには)再販する予定です。

さて、商業誌『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』も無事に出て、フリーペーパーの原稿も上げて、コミケも済んで、盆暮れの義務であるところの実家巡りもこなして、ようやっと!ねじ子の夏休みが来ましたよ~!もう8月も終わったけど!長かった!本当の夏が来た!

以下、ねじ子の夏休みの過ごし方。

  1. コミケ2日目に参加できなかった鬱憤を晴らすべく、薄い本を探しに、東京の女性向け中古同人誌書店を全制覇する。徘徊ルート:池袋明輝堂→K- Books→まんだらけ→らしんばん→中野まんだらけ→下北沢コミケットサービス→渋谷まんだらけ→秋葉原まんだらけ。さすがに1日では無理だったので、 2日に分けて行脚。三十路にもなって馬鹿だネ!!古いジャンルに関しては下北沢コミケットサービスが最強ということを知る(ただし店内は完全に倉庫。)
  2. ねんどろいどぷち・デスノートをフルコンプすべく、中野ブロードウェイの店舗およびショーケースを全店絨毯爆撃する。あー、まじで出来がいい。可愛い。特にメロが可愛いぃぃいいい!!流石ですグッドスマイルカンパニーさん。『ヒカルの碁』のねんどろいどぷち出してくれたら、大人口座と大人財布と大人カードが火を噴くまでブッ込む準備がありますよグッドスマイルカンパニーさん。デザインは完全版書き下ろし巻頭のぷちキャラを参考にしていただければ幸いです。あ、アキラ君は当然のように海王中の制服姿でお願いします。塔矢行洋名人と桑原本因坊と倉田さんは忘れずに入れてくださいね。
  3. 区民プール(唯一の夏らしいひととき。)
  4. アニメソング縛りでカラオケ大会。先日見た『BS 萌える!泣ける!燃える! ゼロ年代珠玉のアニメソングスペシャル』に影響を受け、らき☆すたと鳥の唄とアクエリオンとトップをねらえ!~fly high~とプリキュアとテニミュ楽曲群を台詞入りで高らかに歌い上げまくったら声が出なくなり、翌々日の外来に支障を来す。
  5. ねじ子祭りをやってくださっている神保町の三省堂にもこっそり参上。エスカレーターにもコーナー全体にも、ポスターがペタペタと貼ってあって嬉しかったです。三省堂神保町本店マンガコーナーはバクマン2巻の表紙にもなったスポットなので、ねじ子祭りに行った際、オタクの皆さんは是非チラ見していこう!

三十代半ばの女性として最低の夏休みの過ごし方という気もしますが、きっと気のせいです。私自身が幸せであるならば。世界は萌えで満ちている。

平成医療手技図譜 【診察編】

2010.8.15 夏コミ発行です。

病院でまずはじめにやることと言えば、患者さんの体を診ること。そう、診察ですね。太古の昔から続く、医業の基本であり、医者がおまんまを食べられる源です。
医者は患者さんの体をどうやって「見れば」いいのか、もとい、「診れば」いいのか。
そのコツをねじ子流に書きました。

目次:
・身体所見のキモ
・顔面のみかた
・首のみかた
・胸のみかた
・腹のみかた

ページ数の都合により、脳・神経所見と筋肉・関節所見は入っていません。次にやれたらいいなー。

『ねじ子のヒミツ手技2nd』発売&フェア開催

ねじ子のヒミツ手技 2nd lesson

三省堂書店さんで8/12から、ねじ子のヒミツ手技のフェアが始まる模様です。いつもいつもありがとうございます!嬉しいです!今度フツーに本買いに行きます!神保町本店、有楽町店、新横浜店、大宮店、そごう千葉店、名古屋高島屋店、札幌店で開催予定とのこと。詳しくはナース専科さんのツイッターか、三省堂さんのブログへどうぞ。

夏だ!コミケだ!熱射病に気を付けろ!

今年もコミケに行くぞー!おー!

8/15(日) 東2ホール Q-36b ねじ子アマ
新刊は『平成医療手技図譜 診察編』の予定です。

良い子のみんな、熱射病には気を付けよう!東京は地獄の暑さだぞ!
同人誌のために命を落としてはいけません。
誰かのせいにしてはいけません。自衛しましょう。

『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』

ねじ子のヒミツ手技 2nd lesson2010/8/10頃から店頭に並び始めます。いやー、難産でした!でもきっと、とてもいいものができた!よかった!今回は、たくさんの大人達が販売促進のために、色んなことをやってくれています。ねじ子グッズもいろいろあるみたいですよ。私も欲しい。楽しみです。

サイトをリニューアルしました

webサイトをリニューアルしました。
これまでいろいろリンク切れとか情報が古かったりとかが気になってはいても、webの方までなかなか手が回らなかったのですが、ようやく更新しました。

直リンはURLが変わってしまっているかもしれません。古くて既に「間違い」になってしまった内容以外は、旧サイトの内容もだいたい残してありますので、トップページから探すか、サイト内検索を使って探してください。

画像のリンク切れはまだ全ての修正が終わっていません。こちらもゆっくり修正していきます。

水戸のコミケに行くぞー

コみケッとスペシャル5 in 水戸に参加します。詳しくは公式サイトへ。

3/21(日)2階A-59b ねじ子アマ です。

しかし、出す予定だった「診察編」は、間に合いませんでした!うわーん!既刊はすべて持っていきます。お近くの方は是非どうぞ。五年に一度のお祭りを楽しみましょう。