ねじ子のLINEスタンプが発売されています

信じられない事態

ねじ子とその周囲は無事です。ライフラインも無事です。

食料やガソリンや電気や水や酸素は不足が続いていますが、それでも、東京には「東海道からの物流ライン」が残っていることを実感できます。物流の全体量は減っても、決してゼロにはなっていません。入荷があります。パニックによる買い占めさえ収まって、皆で少しずつ節約すれば、細々と過ごせそうです。でも、千葉→茨城と、北へ行けば行くほど、それは困難になっているようです。交通手段も流通も、どんどんなくなっていきます。地域からの脱出はおろか、通勤もままなりません。電車も走らず、高速も通れず、一般道も破損、破損してない道路は大渋滞、ガソリンも足りない、そんなことしてると緊急地震速報!→また余震かよ…もう嫌だよ…。関東はそんな感じです。自分が今いる土地で、最善を尽くしながら、一日一日を過ごすしかありません。

そして東北被災地で働いている医療従事者の皆さん。
頑張れ。超、頑張れ。
今が一番、しんどいと思います。
でも、これから、状況は必ず良くなっていきます。
明けない夜はありません。
これからは、状況は良くなっていく一方です。
ねじ子はそう信じています。
そのための努力とサポートを、日本中、いや世界中から、必死で行っています。

ニュースに出てくる街の中に、私の本を購入して下さった方の街の名も、医者の知人のいる街の名もありました。
皆さんが現地の病院で、生きて、今まさに戦っていることを祈り、心の底からの応援を送ります。

救外戦隊ネラレンジャー 3rd

2010年冬コミの新刊です。コピー誌32pです。4コママンガです。

マンガの舞台は、東京のはずれの七王子にある救急指定病院、七王子メディカルセンター。救急外来は今日も患者でいっぱいです。救外戦隊の面々は今夜も急患で眠れそうにありません。

この本は、コピー誌「救外戦隊ネラレンジャー1」「救外戦隊ネラレンジャー2」およびそれら二つを再録した「救外戦隊ネラレンジャー0」の(一応)続きですが、読み切りの4コマ漫画ばかりなので、この本だけでも読めます。

12/31(金)東2ホール S-11b ねじ子アマ にて参加です。

INTで連載やってますよー

『Independent Girl~独立女子であるために』を歌うためだけにカラオケに行ったのに、DAMに入っていなくて絶望した!信じていたのにDAM。テニミュの曲を阿呆ほど入れてくれているから大好きなのにDAM。きちんと劇中のセリフを字幕で出してくれるし、『俺様の美技にブギウギ』のイントロ「ぴろり~ん」とアウトロ「ぴろり~ん」をきちんと差し込んでくるあたり、「すげぇわかってるなあ!DAM!」と思っていたのに。『紅茶の美味しい店』も『うらはら』も『即抱きしめて』も『ぁまのじゃく』も『あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい』も『ぼくコッシー』も『オフロスキーかぞえうた』も『だるだるダーリン』もサービスブランドの『just no side girl』も『恋の方程式』も入ってなかった!人生に絶望した!!

さて、INTっていう医学生向けフリーペーパー(偶数月発行)において、連載をやっております。「国試この一問!」という医師国家試験問題解説の文章と、パンダの医学生四コマ漫画を描いております。入手方法が非常に特殊なため、医学生以外が手に入れるのは非常に難しいですが、とても面白いフリーペーパーです。医学生の皆さんはぜひ手に取ってみてください。MECで講師もやっている孝志郎先生の連載がすげぇエキサイティング&スリリング&サスペンスなので、毎回楽しみにしています。先日、めでたく14号(12月分)が発行されました(なんだか最近仕事の話がないので、今回はあえて告知してみました。)来年2月用の原稿も、実は仕上げました。ねじ子、頑張った!!これでやっと、コミケの原稿にかかれる!サイト巡りしてたら各所で「入稿しました(はぁと)」と書かれてて「ぎゃー!お買い物、楽しみだー!じゃなくてー、私も新刊にとりかからねばああああああああああ」とモニタの前で悶絶する日々とも、これでおサラバです。私もコミケの準備が出来る!やっほーい。

今回は手技本の新刊はなく、コピー誌を作ろうと思っています。ああ、コミケの原稿が終わったら、封印してるヒカルの碁DVD-BOXを開けるんだ…。松屋銀座のバービー展に行くんだ…。アルプスの少女ハイジクリスマスフェスタにも行くんだ…。

1年間見続けられる壮大なドラマ


以前トップ絵だったものをupし忘れていました。最終コマ加筆。

大みそかはコミケだぞー

冬のコミケ受かりました。三日目です。大晦日です。

12/31(金)東2ホール S-11b ねじ子アマ

新刊の予定は、…これから考えます。
今年はついに創作(少女)すらも、三日目から二日目になってしまいました。ああ、女性がどんどんいなくなる…。私のメインのお客さんはおそらくナースさんなのに、ますます男らしい日程に…。

昨今の男性向け同人界の参加者増加の勢いは、目覚ましいものがありますね。ねじ子も頑張ります。

遠くにいる友より

栗本薫さんがもうこの世にいないという事実は、一年以上たった今でも、私の心を波立たせる。私にとって、栗本薫さんは作家「栗本薫」ではなく、評論家「中島梓」だった。代表作『グインサーガ』は、図書館の本棚の三段は占めているその巻数に圧倒されて、手をつけるだけの覚悟がなく、裏の代表作『終わりのないラブソング』は、トラウマ描写や合意のない性描写が多すぎて、正直あまり得意ではない種類の「ヤオイ」(御本人の表記に敬意を表して、あえてのカタカナ)だったので、読めなかったのだ。

訃報を聞いてから『コミュニケーション不全症候群』を読み直した。この本のあとがきは「遠くにいる友へ」から始まる。当時の私は東京郊外に住むニキビ面のぱっとしない女子高生だったが、確かに私は「遠くにいる友」であり、「どこかにいるはずの<あなた>」だった。自分は何がしかのものであると勝手に思いこんでいて、でもオタクで少年漫画大好きなただの腐女子で、何者でもなくて、むしろ人間のクズで、そのくせ頭でっかちで、自分では一円も稼いだことないくせに全ての社会的事象を馬鹿にしていて、孤独で、臆病な自尊心を持て余していた。そんな私を、中島梓は「友」として見つけてくれたんだ!この人は、家族すらも理解してくれなかった私のどうしようもない欲望や自尊心を理解してくれている!この本には私のことが書いてある!!……と、本気で思った。学者のように書籍と分析の力を借りるでもなく、統計的手段を用いるでもなく、自分自身の(拒食症などの)経験と心情、そして作家としての「直感」のみで、確かに彼女は、ある一部の(それまでは決して存在しないと思われていた)思春期女子の自我を、ゆがんだ性欲を、美への入り組んだ執着を、男性に選ばれる性であることの恐怖を、誰よりも的確に表現した。当時迷える女子高生だった私にとって、どんな社会学者や心理学者や精神科医の書いた本よりも、それは正しかった。当時大流行の宮台某が行った無責任でスケベ目線丸出しな女子高生分析よりも、何倍も鋭い刃を持って、それは私の自意識を切り、何倍も広い掌で迷える女子の心を救った。今から思い返してみるに、それは直感と体験のみに依っていたゆえに、当事者に切迫した内容だったのだ。本人が当事者であったからこそ可能な、評論だったのだ。差別されている当事者以外が差別撤廃運動の首謀者にはなり得ないように、誰にも相談できない歪んだ思春期を過ごしたからこそ、同胞を評論することができたのだと思う。それはひょっとしたら評論と言うよりも、巫女かイタコの言葉に近かったのかもしれない。

学術的根拠によるものでなかったゆえに、その評論はその作者ご本人から、非常に乳離れが悪かった。その後、「弱き者」ではなく「偉い人」「御大」になってしまった中島梓の文章は、残念ながら、私を救うものではなくなってしまった。グインサーガは予定していた百巻で終わらず、『小説道場』でご本人の言っていた小説の禁じ手を自ら次々と破った文章を発表する姿は、悲しいけれども「老いた」と感じるのにも十分だった。しかし確かに、中島梓さんの評論は、ある種の思春期の女の子の生態を、誰よりも正確に描き、迷える心を救っていたのだ。いや、もっと単純に言おう。栗本さんは文化人で、すごい賞もたくさん取っている小説家で、結婚して子供もいて、誰からも(大人の社会からも男性の社会からも)認められていて、希有な才能があり、そしてそんな人が自分と同じく、拒食症の思春期を送ったり、ヤオイが好きだったり、自分が変態だって高らかに宣言してくれていること。それだけで十分、心の支えになったんだ。………今ほどオタクや腐女子の存在が認識されていなかった、遠い昔のお話。中島梓さん、あなたがいてくれてよかった。天国でも萌えと勢いにあふれた文章を書き散らしていて欲しい。心からご冥福をお祈り申し上げます。

どんなにつらいところでも、萌えさえあれば生きていけます

夏のコミケが無事終わりました。来てくださった方々、ありがとうございました。本当に感謝しております。今年のコミケはたいそう暑かったですね。よりによって変態紳士諸君のための三日目だけ、猛暑日。ひどいよ!!館内にただよう湿気で茶碗蒸しになるかと思いました。東館屋外・ゆうぱっく前の自動販売機は三台とも!すべてのお飲み物が!売り切れで、宅配待ちの間に、茶碗蒸しから今度は干物になるかと思いました…。それでもコミケは楽しかった。私にとって、いやもしかしたら隣近所の共同体が失われてしまった日本国土全体において、同行の士があれだけ集まって、一気に盛り上がって、ぱっ!と散っていくコミケって、りっぱに盆暮れの「祭り」としての要素を果たしているのではないでしょうか。ハレとケの「ハレ」。農業の閑散期に皆で集まって、御先祖様も帰ってきて、一斉に舞う盆踊り。私も地元の盆踊りにはここ何年も顔を出せていないけれど、コミケは必ず行くようにしています。諸事情でコミケに行けない時は、過ぎ去った年月を振り返る時間や季節の移ろいを感じることを無くしてしまったかのような、けだるい喪失感があるくらいです。
前置きが長くなりましたが、コミケ会場で売り切れていた『平成医療手着図譜 針モノ編』と『手術編』は、通販でまだ若干在庫がありますので、買えなかった方は是非ご利用ください。『手術編』は近日中に(最低でも冬のコミケまでには)再販する予定です。

さて、商業誌『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』も無事に出て、フリーペーパーの原稿も上げて、コミケも済んで、盆暮れの義務であるところの実家巡りもこなして、ようやっと!ねじ子の夏休みが来ましたよ~!もう8月も終わったけど!長かった!本当の夏が来た!

以下、ねじ子の夏休みの過ごし方。

  1. コミケ2日目に参加できなかった鬱憤を晴らすべく、薄い本を探しに、東京の女性向け中古同人誌書店を全制覇する。徘徊ルート:池袋明輝堂→K- Books→まんだらけ→らしんばん→中野まんだらけ→下北沢コミケットサービス→渋谷まんだらけ→秋葉原まんだらけ。さすがに1日では無理だったので、 2日に分けて行脚。三十路にもなって馬鹿だネ!!古いジャンルに関しては下北沢コミケットサービスが最強ということを知る(ただし店内は完全に倉庫。)
  2. ねんどろいどぷち・デスノートをフルコンプすべく、中野ブロードウェイの店舗およびショーケースを全店絨毯爆撃する。あー、まじで出来がいい。可愛い。特にメロが可愛いぃぃいいい!!流石ですグッドスマイルカンパニーさん。『ヒカルの碁』のねんどろいどぷち出してくれたら、大人口座と大人財布と大人カードが火を噴くまでブッ込む準備がありますよグッドスマイルカンパニーさん。デザインは完全版書き下ろし巻頭のぷちキャラを参考にしていただければ幸いです。あ、アキラ君は当然のように海王中の制服姿でお願いします。塔矢行洋名人と桑原本因坊と倉田さんは忘れずに入れてくださいね。
  3. 区民プール(唯一の夏らしいひととき。)
  4. アニメソング縛りでカラオケ大会。先日見た『BS 萌える!泣ける!燃える! ゼロ年代珠玉のアニメソングスペシャル』に影響を受け、らき☆すたと鳥の唄とアクエリオンとトップをねらえ!~fly high~とプリキュアとテニミュ楽曲群を台詞入りで高らかに歌い上げまくったら声が出なくなり、翌々日の外来に支障を来す。
  5. ねじ子祭りをやってくださっている神保町の三省堂にもこっそり参上。エスカレーターにもコーナー全体にも、ポスターがペタペタと貼ってあって嬉しかったです。三省堂神保町本店マンガコーナーはバクマン2巻の表紙にもなったスポットなので、ねじ子祭りに行った際、オタクの皆さんは是非チラ見していこう!

三十代半ばの女性として最低の夏休みの過ごし方という気もしますが、きっと気のせいです。私自身が幸せであるならば。世界は萌えで満ちている。

平成医療手技図譜 【診察編】

2010.8.15 夏コミ発行です。

病院でまずはじめにやることと言えば、患者さんの体を診ること。そう、診察ですね。太古の昔から続く、医業の基本であり、医者がおまんまを食べられる源です。
医者は患者さんの体をどうやって「見れば」いいのか、もとい、「診れば」いいのか。
そのコツをねじ子流に書きました。

目次:
・身体所見のキモ
・顔面のみかた
・首のみかた
・胸のみかた
・腹のみかた

ページ数の都合により、脳・神経所見と筋肉・関節所見は入っていません。次にやれたらいいなー。

『ねじ子のヒミツ手技2nd』発売&フェア開催

ねじ子のヒミツ手技 2nd lesson

三省堂書店さんで8/12から、ねじ子のヒミツ手技のフェアが始まる模様です。いつもいつもありがとうございます!嬉しいです!今度フツーに本買いに行きます!神保町本店、有楽町店、新横浜店、大宮店、そごう千葉店、名古屋高島屋店、札幌店で開催予定とのこと。詳しくはナース専科さんのツイッターか、三省堂さんのブログへどうぞ。

夏だ!コミケだ!熱射病に気を付けろ!

今年もコミケに行くぞー!おー!

8/15(日) 東2ホール Q-36b ねじ子アマ
新刊は『平成医療手技図譜 診察編』の予定です。

良い子のみんな、熱射病には気を付けよう!東京は地獄の暑さだぞ!
同人誌のために命を落としてはいけません。
誰かのせいにしてはいけません。自衛しましょう。