ねじ子の2014年俺コンランキング・ハロプロ編 おへその国は今日も快晴 今年のハロプロは激動の年だった。12年選手の道重さゆみがモーニング娘。’14を卒業し、11年選手のBerryz工房が活動停止を発表し、スマイレージは消滅した。入れ替わるようにアンジュルムが生まれ、カントリー・ガールズが生まれ、モーニング娘。’14にも新人が4人入った。そして何といってもつんく♂さんが病気になって、つんく♂さんの曲が激減した。その穴を埋めるように新しい制作者陣が続々と入ってきている。メンバーのみならず制作者にも一気に卒業と加入が行われた激動の年だった。
この改革の一番の原因はやはりつんく♂さんの病気にあるのだろう。喉頭ガンは命に関わる大病だ。これまで働き過ぎなくらい働いてきたのだから、少なくとも2年間くらいはゆっくり休んで欲しい。そして療養の中で生まれる音楽があるならば、無理のない範囲でそれを私たちに聴かせて欲しい。
失われていくものを見るのは非常につらい。けれど新人たちはみな生き生きとして、ステージに立てる喜びに満ちている。2014年大晦日に行われたハロプロカウントダウンライブも、2015年初頭のハロコンも非常に楽しかった。特にお正月のハロコン~DANCE MODE!~は「こんな楽しいハロコンは見たことがない!」ってくらい高揚した。盛り上がる曲を集めたセットリスト、客席光臨、適材適所の歌割(まーどぅが『Say Yeah! もっとミラクルナイト』の辻加護の台詞をやってくれて本当にうれしい。ねじ子の満願成就だ)、ダンスの見せ場の多さ、アクロバティックな過剰演出が爆発していた。新人だらけの2015年のハロプロは近年まれにみる面白い年になるだろう。私はとてもわくわくしている。
さっき書いた。ジャスミン役の田辺ななみちゃんが引退しちゃって悲しい。心が折れちゃったのかな。
2位 シャバダバ ドゥ~ / モーニング娘。’14 道重さゆみ
極度にかわいい。数々の「道重ソング」 (道重さゆみの歌割が多い「さゆっぽい」曲のこと。『涙が止まらない放課後』『レインボーピンク』『わ~MERRYピンXmas!』『彼と一緒にお店がしたい!』『大きい瞳』『Fantasyが始まる』『好きだな君が』『ラララのピピピ』『赤いフリージア』などが含まれる)の中でも最高傑作だ。つんく♂と道重さゆみが11年かけて作り上げた集大成だと思う。卒業ツアーでも、ウィスパー・ボイスを駆使してきちんと生歌で、音程をまったく外さずに歌っていたから驚いた。さゆみん、ますます成長したね!あ、『赤いフリージア』は1音目から盛大に外してたけどね!
歌詞は完全に道重さゆみへの「あて書き」 である。ハロプロの後輩が今後歌い継いでいくことができるか心配になるほど、あて書きだ。1番が女性アイドルとしての心得(つまりハロプロファン対策と内部対応)、2番がTVのバラエティー番組に出るときの心得(つまり対外メディア戦略)を後輩に指導する内容になっている。このふたつは、どちらかを突出させるとどうしてももう片方がおろそかになる、いわば等価交換の関係だ。それなのに道重さゆみはハロプロ史上初めてこの2つを完全に両立させた。彼女の成し遂げた偉業の一つである。
今現在、完璧な戦略でTVバラエティ・アイドルとして天下を取っているももちこと嗣永桃子は、はたしてこの2つを今後両立させることができるのだろうか?非常に楽しみである。とりあえず彼女がプレイング・マネージャーを務めるカントリー・ガールズにはおおいに期待している。カントリー・ガールズの一番人気に躍り出た島村嬉唄ちゃんが、その恥じらいや照れや初々しさをそのままのパッケージで客前に提出できている一番の原因は、やはり桃子にあるのだろう。桃子がいるから、彼女はあのままでいいのだ。嬉唄ちゃんがどんなにへっぽこでも照れてもミスしても、桃子なら絶対に面白く拾ってくれる。どんな板の上でもどんなカメラの前でも絶対になんとかしてくれる。だからこそこっちは安心して見ていられるのだと思う。
3位 時空を超え 宇宙を超え / モーニング娘。
シンプルにいい曲。メロディもアレンジも歌詞も衣装も演出もいい。今のモーニング娘。の売りはEDMとフォーメーションダンスだが、この曲では自慢のフォーメーションがむしろ邪魔になってるとさえ思う。そのくらいシンプルに曲がいい。
衣装もいい。この衣装で異空間を舞い踊る彼女たちは、宇宙から使わされた天女のようだ。道重さゆみの美貌がそれをさらに引き立たせている。
そして何といっても歌詞である。「君はどんな顔で歌う 君はどんな顔で笑う また次の世でも会えるかな 切ないよ」「遠い未来はわかるのに 明日のことが決められない 優柔不断とは違う oh my heart 愛しくて愛しくて尊さを感じてる 目を閉じて君のこと感じる」切なすぎる。いてもたってもいられないよ。これは彼岸を見た人にしか書けない歌詞である。つんく♂はきっと病気療養中に、我々凡人にはまだ見ることのできない彼岸を見て、この世に残していく(かもしれない)愛しい人たちのことを思いながら曲を書いたのだろう。この曲を初めて聴いたとき、ねじ子は直感的に「このままつんく♂さんは死んでしまうのかもしれない」と感じた。医者にあるまじき言質だけど。あぁ、つらい。つんく♂さんはゆっくり休んでしっかり治療して、そして書きたい曲を存分に書いてください。
4位 普通、アイドル10年やってらんないでしょ!? / Berryz工房
この曲を作った時はまだBerryz工房の活動停止は決まっていなかったという。でも、Berryz工房が丸11年でいったん休止を迎えることをわかっていたかのような曲だ。
歌詞がとんでもなくいい。とにかく泣ける。ねじ子のハロプロ歌詞だけランキング・堂々の第一位だ。カラオケで歌いながら号泣しちゃうもん。泣きながら歌うとびっくりするほど気持ちがいいもん。そんな私を見て周囲の人たちが潮が引くように静まっちゃうから一人カラオケの時しか歌えないもん。
ねじ子も漫画家11年やってるよ。猫だって杓子だってコミケに出れば即漫画家だよ。世界でもまれにみる特殊な職業だよ。それでもたいてい続かないよ。いろんな意味で体力いりまくりだよ。青春全部捧げたよ。バイト感覚じゃ続かないよ。土日も全部捧げてきたよ。大好きなお絵描きだって、仕事となりゃ別腹だよ。それでも漫画家 I love it!だよ。簡単そうに見えるって言われるよ、まさに全部ぜんぶその通りだよ!それでも10年やっちまったんだよ!あ、誘惑は全然ないし、チヤホヤもまったくされないけどな!!
サビ前に突然に挿入される馬の鳴き声がいい。すました顔で馬のポーズをとるメンバーもいい。締めが馬のいななきで終わるのもいい。なぜ。アバンギャルドだよなぁ。メンバーたちが大量にコラージュされた過去の写真を眺めている、という演出もいい。バラバラな衣装もバラバラの髪型もBerryz工房らしい。すべてあわせて彼女たちにしか作れない作品だと思う。活動停止によってこの良さが失われていくのはとても残念だ。
5位 テーブル席空いててもカウンター席 / ハロプロ研修生
今年のつんく♂の良曲は研修生に集まった。つんく♂は本当に新人であれば新人であるほどいい曲を書くな。研修生が2月に出すアルバムはおそらく2015年で一番出来のいいアルバムになるだろう。
まずタイトルがいい。世の新曲情報というのはまずタイトルだけが先に公開されるのが常である。つんく♂が謎のタイトルをつけているときはたいてい良曲である。 ついでにいうとわけわかんないライナー・ノーツを書いているときもたいてい良曲である。「テーブル席空いててもカウンター席」というタイトルだけを最初に 聞いたときは「ん?『テーブル席だと彼と向かい合って座るけど、カウンター席なら彼の近くに座れるし、さりげなく手とかふれあっちゃうかも!? きゃー!!』みたいな女子の初デート曲かな?」と想像していたら、全然違った。「テーブル席が空いててもカウンター席に座って、カフェでバイトしている先輩男子を毎日見に来ちゃうよ。この気持ち、絶対先輩にばれてる!!」という歌だった。うーん、つんく♂の乙女思考にはかなわないな。女子力が高すぎる。遺伝子的にはつんく♂はXYで私はXXのはずなんだけど、おかしいな。
歌詞を体言したミュージカル仕立ての振り付けもいい。主人公の女子役とあこがれの先輩男子役と、ひやかし客の女子大生二人組、それぞれ4人が配役され、毎回違った研修生が演じるのもいい。
そして何といってもこの曲一番のインパクトは「子犬(ワン)ちゃんならおしっぽグルグルだよ」だよ。とんでもない歌詞だよ。おしっぽってさ、グルグルって さ。信じられないよ!最初聞いたとき「ワンチャンスならおしっこキュルキュルだよ」に聞こえて「なんたる変態……。完全につんく♂は越えてはいけない一線 を越えた……」と絶句してしまったが、何のことはない一線を越えていたのは私の耳だった。それでも、それでもだよ。「子犬(ワン)ちゃんならおしっぽグルグルだよ」 も相当すごいよ。しかも「こんな風に分かりやすく目がハートで 子犬(ワン)ちゃんならおしっぽグルグルだよ ラブラブだよ そして デートしたいなぁ~あ 二人で!」ってさぁ。ガンと闘病している患者さんの脳味噌からこんなフレーズが飛び出すって、いったいどういう精神力だよ。ちょっと患者研究に使えそうなくらいすごい よ。つんく♂さんおそれいりました。
6位 Love take it all / ℃-ute
AメロもBメロもサビもCメロも隙のない良曲。おそらくTeam℃-uteこと℃-uteファンの皆さんにはとても受けがよいと思う。メロディもアレンジもダンスも衣装もいい。相変わらずメンバーも素晴らしい。
特筆すべきはイントロとアウトロの小刻みな尻振りである。暴力的なほど細かい。ハロプロのコンサートでは、メンバーになりきって客席で同じダンスを踊る客が非常に多い(これを振りコピという)。40~50代中年男性と思われる小太りのオッサンたちが尻をこちらに突き出して小刻みに振っている姿はまた違った強烈さがある(ほめている)。あのオッサンたち実は社長だったり重役だったりするんだよなぁ。日本の平和を実感するよ。
そんなわけで細部までよくできた良曲なのであるが、ひとつ不満に思う点があるとすれば、それは「歌詞に引っかかりがない」ことである。歌詞があまりに普通なのだ。
もちろん、歌詞に「引っかかり」なんていらないという意見も多い。広く一般に売れるためには、むしろ過剰なフックや主義主張や意味の分からないフレーズは邪魔でしかないのだろう。それはわかっている。「つんく♂の歌詞は変だ。受け付けない」という一般人の意見も多い。それもわかっている。その通りだ。でも生粋のハロヲタのねじ子にとって、この曲の歌詞はどうにも物足りないのだ。小川の水がさらさらと流れていくように、滞りなく流れていってしまう。引っかかりがほしい。多くはいらない。一カ所でいい。「帰りにうどん食べてくわ」の一言だけでいい。キラーフレーズが欲しい。ちなみに℃-uteの新曲「I miss you」には愛理が歌うCメロに強烈なフックがあるので、つんく♂が枯れたわけでもメンバーにインスピレーションがわかないわけでもなく、あえてのっぺりした一般的な歌詞にしたのだと思います。
℃-uteはグループとしてハロプロ最年長になり、舞美ちゃんがハロプロリーダーになったことで新しい局面を迎えている。今のところ性格の良すぎる舞美が大きな愛でハロプロの後輩女子たち全員を包み込んでいる 展開だ。その清楚で慈愛に満ちた姿はまるで小説「マリア様がみてる」のお姉さまのようである。それはそれで新しいリーダー像だと思う。舞美にぴったりなのは紅薔薇さまこと水野蓉子さまだな!とすれば佐藤聖さまと鳥居江利子さまは岡井ちゃんと桃子あたりか。小笠原祥子さまはあやちょで、福沢祐巳ちゃんはリカコだな!女子校特有の世界観だから男性ファンにはたまらないだろうな!「マリア様がみてる」もいまや男性読者が8割を占めると聞くし!
7位 Password is 0 / モーニング娘。’14
『時空を超え 宇宙を超え』のカップリング、そしてAUとの巨大タイアップ曲だ。イントロの歌詞はおそらくCMの依頼そのまま。依頼曲丸だしだからファンの評判はあまり よろしくないけれど、私はすごく好きだ。「ゼロ!ゼロ!」と繰り返されるイントロも、小田さくらちゃんの特徴的なバート「I love all 世のすべて愛している」も、サビも強く耳に残る。ダンスも元気があってよろしい。
森三中の黒沢さんの合いの手が入るバージョンも好き。黒沢さんの声に慣れると通常バージョンが物足りないくらいだ。
衣装はAUバージョンの制服は最高で、MVの忍者みたいな衣装は最低である。なんであんな鎖帷子のごとき衣装なんだ?歌詞やコンセプトに合っているわけでもなし、そのくせ色も暗くて可愛いわけでもないというのは、一体どういうことなんだろう?
衣装や髪型をある程度固定することで「人」としてのイメージを固定化させ知名度を上げる、というのは非常に有用な古典的手段である。AKBやももクロはそうやってきたし、ハロプロの中でも嗣永桃子 が 「ももち結び」とピンクのふりふり衣装に(周囲の反対にも関わらず)固執し続けることで知名度を上げたことは明白である。彼女のイメージを広めるためにあの衣装と髪型は大いに役立った。スティーブ・ジョブスの黒いタートルネック・ニットとデニムジーンズもそうだし、医療の世界で言えば、今話題の「ユマニチュード」のおじちゃんがもじゃもじゃ頭に白のYシャツ、ピンクのオーバーオールを着ているのだってそうだろ?一発で覚えてもらうための作戦だろ?おかげさまでねじ子も覚えちゃったよ、エマニチュードさん。あ、違ったイブ・ジネストさん。もちろん「あまりにもずっと同じ」なのはつまんないけど、ある程度のイ メージの固定は必要だと思うけどなぁ。
というわけで、今のモーニング娘。に一番に合う衣装は「ステーシーズ-少女再殺歌劇-」や「LILIUM-少女純血歌劇-」で見られたような「白ロリ」 だ!!
モー ニングさんよ、1年くらいいろんなロリータ衣装で勝負してくんないかな。日本のロリータ・ファッションって世界でもまれにみる特殊文化だから、クールジャ パンぶることも可能だよ。既製品そのままが嫌なんだったら、『One,Two,Three』の時みたいにロリータ・ブランドの衣装アレンジでもいいよ。あれ、BABY,THE STARS SHINE BRIGHTの服にメンバーカラーのリボンつけたアレンジだったよね!?(※ソースはこちら )あ、どうせならBABYと2年くらいがっつりタイアップしてほしいな!ふりふりのロリータ衣装でガチガチのEDMをバッキバキのフォーメーションダンスで舞い踊る少女たちって、面白いと思うよ!きゃは!ねじ子、なかなかのプロデューサー気取りチャンやな!
2014年は以上です。2015年の俺コンランキング・ハロプロ編は今のところ『愛おしくってごめんね』と『大器晩成』がワンツーフィニッシュを決める予定です。
2014年 ねじ子の俺コンランキング・楽曲編 1位 Liberty & Gravity / くるり
まいりました。今までのくるりの要素すべてを詰め込んだ一曲。情報量がとにかく多い。多すぎる。トラックはなんと90もあるという。90トラック、つまり同時に演奏したら最低でも90人いないと再現できないということだ。オーケストラか。音楽博士の岸田君が古今東西の音楽を聴きまくって、日本の民族音楽の要素も入れて、ものすごい情報量を詰め込んで作り上げた密度の濃いトラックだ。メロディも、くるりらしい攻撃的ロックメロディと、チオビタドリンク的なせつないフレーズと、多種多様な民族音楽的メロディを交互に入れ込んでいる。くるりのすべてが入っててなんだか遊園地みたいだ。
MVの映像もこれまた要素がとんでもなく多くてエキセントリックである。きゃりーぱみゅぱみゅのMVを作り続けている映像作家の田向潤さん作とのことだ。三人の衣装はスコットランドと日本とチベットあたりの民族衣装をキメラさせた謎衣装だし、ダンスも謎に満ちてなおかつかわいらしい現代創作ダンスだし、演出もわけわからんし。でも「6分間でできる『映像芸術』を突きつめるだけ突きつめてぜんぶ詰め込みまくったよ!楽しかったー!」ってことだけはよく伝わってくる。こりゃすごいや。圧倒的熱量に勝てない。この曲のダンスは振りコピするととても楽しいので、ハロヲタのみんなと一緒にライブ会場で踊りたい。ハロプロとくるりが対バンするイベントないかなー!(※絶対にありません)
音楽不況を叫ばれて久しくCDがまったく売れない時代に、よくこれだけの予算と手間暇をかけたレコーディングとMV製作ができていると思う。それが何よりも素晴らしい。その信頼と実績こそ、くるりが20年かけて積み上げてきたものなんだろう。
2位 戦闘!ジムリーダー / ニンテンドー3DSポケモンX・Yスーパーミュージックコレクションより
齢37歳にしてポケモンマスターへの道を歩き始めたねじ子です、こんにちは。あれ?ポケモンマスターへの道、ご存じないですか?ほら、日本に生まれた男子なら一度は通る、あの有名な道ですよ。最近は大人でもまだまだ毎日全力でランニングしている人もいますよね。いやあ険しいですね、ポケモンマスターへの道というのは。なんせ目標が明確に設定されていませんから。ポケモンアニメのサトシも「ポケモンマスターとは何か」という問いにいまだに答えを出さないまま、「俺はポケモンマスターになる!!」と全力で宣言し続けてますからね。あいつ20年も一体何を目指しているんだ。
世の中的に2014年は妖怪ウォッチの年だったようだが、私にとってはポケモン一色の年だった。「ポケットモンスター」のゲームシリーズがこんなに面白いとは思ってもいなかった。ポケモン関連曲も聴きまくった。なんせ20年分の蓄積があるから、がさがさ掘ってじゃかじゃか聴くのがすげえ楽しい。日本のゲームミュージックってクオリティ高いね。日本における正しいクラシカル・オーケストラ・サウンドって、実はゲームの中で発生してるんじゃないだろうか。すぎやまこういちさんの曲を聴くと特にそう思う。あ、さむらごうちさん?の曲もきっとそうだったのかな?あれ、新垣さんだっけ?まあいいや。初代からずっとポケモンシリーズの作曲家兼ゲームディレクターをしている増田順一さんの仕事がとにかく素晴らしい。
今年発売されたポケモンゲーム新作のサウンド・トラックふたつ(『ニンテンドー3DSポケモンX・Yスーパーミュージックコレクション』『ニンテンドー3DSポケモン オメガルビー・アルファサファイヤ スーパーミュージックコンプリート』)はどちらもいいアルバムだった。特に戦闘曲がいい。繰り返しに耐えるループ構造だし、余分な歌詞がないし、なによりも心が戦闘モードになって気力が沸き上がるので作業用BGMに最適だ。曲の量があるので飽きたら別の戦闘曲にすればいい。落ち着きたい気分の時は街や道路のBGMにすればいい。ねじ子が今年書いた原稿はほぼポケモンのゲームミュージックとハロプロのおかげで出来上がっている。その中でも、今年一番再生回数の多かった曲がこの「戦闘!ジムリーダー」だった。イントロの「これから強いジムリーダーが出てくるぞー!」っていうワクワク感がたまらない。おそらく単純な楽曲の良さだけなら「戦闘!フラダリ」「カイナシティ」「オメガルビー チャンピオンロード」「戦闘!マツブサ・アオギリ」あたりが上だと思うけれども、今回はシンプルに再生回数だけで評価した。
3位 プリンセス・マーガレット / 舞台『LILIUM-少女純血歌劇-』より
【ニコニコ動画】プリンセス・マーガレット
ねじ子の2014年ハロプロ楽曲大賞曲。まずはモーニング娘。’14とスマイレージによる舞台『LILIUM-少女純血歌劇-』が素晴らしかった。ミュージカルとして完成度が高く、劇中曲も最高だった。白と黒のゴシックロリータ衣装+キャストは女のみ(男性役は男装)+バンパイア+サナトリウム、という、少女漫画でも今時許されないコテコテの中二病世界観の中で、これまた完璧に中二病な展開の脚本がよくできていた。本物の思春期まっただ中にいる、かつ歌もダンスも上手なキャストがそれを演じることでさらなる化学反応が見られる。中二病もゴスロリもサナトリウムも吸血鬼の永久の命も思春期の焦燥感も、行き着くところまで行けばいっそ清々しい気持ちで見られるもんだな。
この作品の中では、思春期の焦燥や気の迷いをすべてまとめて「繭期」と言う。繭期のヴァンパイアを集めた、たえず雨が降る森の中のサナトリウム(もうこれだけでゲップが出るくらい萩尾望都)が舞台で、テーマはヴァンパイアらしく不老不死。いかにもでしょ。でも面白い。同じ脚本家が描いた、この話の前日譚である『TRUMP』(こちらは若手男性俳優だけの舞台)との関連性も、絶望に彩られてよくできている。末満さんにはぜひ仮面ライダーの脚本を書いてほしい。きっと武部プロデューサーが大好きなイケメンゴシックホラーによく似合うお話を作ってくれると思う。
さて、『プリンセス・マーガレット』を歌う女の子(マーガレット)は本物のプリンセスなどではなく、そこらへんの一般人、いや一般ヴァンパイアである。だけど「繭期をこじらせて」自分のことをどこかのお姫様だと勘違いしちゃっている、という設定だ。「自らをお姫様と思いこむ」気持ちは確かに当時の私たちの中にあった。それを表に出してしまう子も、確かに学年に一人くらいいた。そんなマーガレットに心酔した後輩女子が三人いて、マーガレットの取り巻きとして一緒に行動している。「エキセントリックな先輩女子への過剰な心酔」というのもこれまた思春期女子によくある症状だ。彼女たちもおそらく繭期をこじらせている。そして「自らをお姫様と思いこむ」気持ちを過剰に外に出してしまう女子に対して、他の女子は極端に冷たい。LILIUMの中でも、他の女生徒たちは強烈に醒めた目でマーガレットたちを見ている。これもよくあることである。
プリンセス・マーガレットことモーニング娘。の佐藤優樹ちゃんは激しく踊りながらも決してぶれることなく、きゅるるんボイスで完璧に歌いきっている。しかも公演中はアドリブで末尾の音程を上げたり、毎回いろいろアレンジを勝手に加えていたという。ここだけ見てるとまるでメアリー・ポピンズみたいだ。まーちゃんは道を踏み外さなければジョリー・アンドリュースになれる逸材だと思う。道を踏み外さなければ。道を踏み外さなければ。
他のハロプロ曲に関してはハロプロ俺コンランキングを近いうちに書きます。
4位 怪盗ミラクル少年ボーイ / アルカライダー
突然だが、ねじ子が思う「いいアニメソングの条件」「いい主題歌の条件」は以下のようなものだ。
1)きちんとタイトルを連呼 2)きちんと決めぜりふor必殺技をシャウト 3)ある程度内容に言及した歌詞。教訓的だとなおよし。 4)子供が一緒に歌える歌詞のわかりやすさと舌節のよさ 5)熱ければ熱いほどいい 6)頼むから音痴だけはやめてくれ。子供の耳の音程が狂う。音痴で許されるのは「風の谷のナウシカ」の安田成美だけだ。なんのゆかりもない音痴の有名人が歌うのがいちばん最悪。
この条件を満たすアニメソングを私は心底愛している。ゆえに歴史上で一番好きな理想のアニメソングはこれだ!
『目指せポケモンマスター』
ちなみに一番好きな理想の特撮ソングはこれだ!
『宇宙刑事ギャバン』
どちらも最高。先ほど上げた「いい主題歌の条件」をパーフェクトに満たしている。
そして月刊コロコロで連載中の謎解き漫画をアニメ化した『怪盗ジョーカー』のオープニング曲がとても素晴らしい。とくに4)子供と一緒に歌えるところがいい。「怪盗ジョーカー」にふさわしく、歌詞の中に謎解きが含まれている点も面白い。歌っているアルカライダーという人たちはこの曲がデビュー曲らしいのだが、ネットでいくら調べても何者なのかよくわかんなかった。「なんだか今時っぽい人たちだな」ってことしかわからん。
5位 ようかい体操第一 / Dream5
6位 ゲラゲラポーのうた / キング・クリームソーダ
もう何も言うまい。私が今更紹介する必要も、もうあるまい。Dream5のことをそんなふうに語れるようになったことは素直にうれしい。2012年の東京おもちゃショーで静かな数人の子供客相手に「たまごっち」の歌を必死に歌っていた彼らがやっと報われた。当時から彼らは生歌が上手く、全力で踊っていた。でも、私が2012年の俺コングランプリで抱いていた願い(このまま飼い殺しにされないでほしい)が果たして叶えられるのかどうかは、まだわからない。とりあえず年明けからアニメのエンディング曲がニャーKBに変更されるというニュースを聞いて、ねじ子は絶望にうちひしがられている。あーあ。どうしてそういう愛がないことをするかなAvexは。いや電通か?誰であろうとけしからん。売れた瞬間に取り上げるなんて、ひどいよ。なんでそういうことするかな。ねじ子なら向こう5年間はDream5を使い続けるよ!キング・クリムソーダはいいんだよ、あいつら大人だろ。粋も甘いもかみ分けてんだろ。でもことりちゃんとあきらきゅんは、まだ高校生なんだよ!あんまりあこぎなことしてやるなよ!彼女らの未来に幸多きことを心より願う。
7位 クロスマイハート / おはガールふわわ
ももち目当てで見始めた「おはスタ」で案の定おはガールにはまった。
今年のおはガールのテーマは「けん玉をがんばること」である。それはつまり番組の一番のスポンサーであるバンダイが発売中のけん玉「KDX」の宣伝とイコールなのだが、まあ非常にがんばっている。生放送中にけん玉を披露するコーナーが毎日のようにあり、時に失敗して、気の強そうなおはガールが泣いちゃったりするわけである。泣きながらも気丈に次のコーナーをやったりするわけである。ねじ子はそれを見てすぐにキュンとなっちゃうわけである。ダメな人。ねじ子は目標に向かって真摯に努力している女の子にひどく弱い。
この曲をショッピングモールなどのイベントで披露するときは、間奏の間に客席のちびっ子と一緒にリズミカルにけん玉をやる。そのリズムが大変心地よい。この曲を聴くときは是非一緒にけん玉をやりたい。あ、これバンダイの戦術の通りだわ。ちくしょう。それにしても、おはガールは昔からいい曲をもらってるな。 おはガール メープル with スマイレージ 『マイ・スクール・マーチ』
8位 EARNEST DRIVE / 松岡充
今年はニチアサが不作だった。女児向けアニメも不作だった。あんなに好きだった「プリキュア」も「ジュエルペット」も途中で脱落してしまった。うー、4月まで長い。妖怪ウォッチの大々的ヒットは、そこらへんの低年齢女児向けおもちゃに流れるべきだった財布をゲットできたことも一因にあると思う。
さて、そんな中9月から始まった「仮面ライダードライブ」のオープニングは久しぶりにいい。好き。先ほどあげた項目のうち4)子供が一緒に歌うのだけは難しいかもしれないけど、それ以外は完璧だ。仮面ライダー・エターナルこと松岡充さんの熱い巻き舌歌唱も素晴らしい。エターナルとしてまた映画にも出てください。
次はハロプロ俺コンランキングでお会いしましょう。
Thank you ベリキュー!in 日本武道館 (2日目) Berryz工房デビュー10周年記念スッペシャルコンサート2014
Berryz工房が来春をもって無期限活動停止というニュースを聞いて脳が無期限活動停止したねじ子です。こんにちは。夏のコミケの締切直前なのに、わたしはどうすることもできず、ただタワーレコードの嶺脇社長がTwitterで淡々と貼っているYoutubeの動画を順番に見ています。きっと社長も茫然自失状態なんだろうな。社長はさすがに趣味がいいですね、わたしのツボを突く動画ばかりです。あー、どうしよう。これは生きていけないわ。死んでいいかな?いや、だめだよね。
Berryz工房には、ずっとふざけていて欲しかった。いや、ずっとふざけていてくれていると思っていた。終身雇用が約束された公務員のように、福利厚生が充実した環境でゆるゆると活動し続けるものだと思ってた。そしてそれが唯一許される女性アイドルグループに、Berryz工房は成長していた。おこがましいけれど、我々ファンもそれだけの資金と環境を十分に与えているつもりだった。誰かが多少休んでも結婚しても妊娠しても、すべてを許容し、何かあればすぐに現場に駆けつけて全力でコールする屈強なファンを10年かけて作り上げたのだ。Berryz工房だけは、メンバーが変わらずとも永遠に続けることができると思っていた。その奇妙な安心感は、労働する少女たちの権利をないがしろにした昨今の女性アイドル界へのアンチテーゼにもなっていた。危険をかえりみずに握手をさせられ、服を脱がされ、ネットで罵詈雑言を浴びせられ、恋愛するという当然の権利を迫害され、精神をもちくずせばやすやすとクビになり、薄給で消費されて消えていく女工哀史のような存在ではなく、少女たちもきちんと成長して歌と踊りを安定して届けるプロ集団になりうると、Berryz工房は証明していた。それなのに。
あー。とりあえず活動停止の理由も、メンバーの今後も全然わからないので、次報を待つしかないよね。待てるかな。続報が来るまで死んでていいかな?いや、だめだよね。わかってるよ。でもさ、『Berryz工房なしでは生きていけない』って自分たちで散々言っておいて、Berryz工房がいなくなったらわたしたちどう生きていけばいいのよ。困ったな。『2004年3月3日 8人の幼い魔女達が、一生解けない魔法をかけた』んだよね?魔法かかっちゃってるよ、わたし。誰か解いてくれるっていうのよ。あなたたちにしか解けない魔法なんだよ。頼むから最後のコンサートは希望者全員が入れる大きい会場でやってくださいね。お願いよ。(2014/8/3)
道重さゆみは女神である。この命題に関して私は驚くべき証明方法を見つけたがそれを書くには余白が狭すぎる。 道重さゆみは特別だったと思う。彼女ほど「100%かわいい女の子」とはどういうことか を自分の頭で必死考え、長期に渡って実行している人間はいない。彼女らの客である現代日本の独身男性にとって「最も理想的な女の子」とはいったい何か。100%かわいい女の子の条件を、自分の頭できっちりと考え、自分なりの偶像を11年間完璧に作り続けた。もちろん、それは彼女が生まれ持った美貌に加えて、緻密な戦略を立てられる賢い頭があるゆえに実現可能なことだ。世の中のたいていの女性はそこまでの美人に生まれやしないから、本気の直球勝負ができない。「こんな女の子も面白いでしょ?」「こんな女の子もありでしょ?」という変化球 に逃げてしまう。でも、さゆは常にど真ん中ストレート。豪速球を全力で投げ続けている。つんく♂はオーディション時点で道重さゆみのことを「この子自身が作品。自分にとっても師匠」と断言していたけれども、その通りだと思う。
「最も理想的な女の子」を具体的に言えばそれは太らないことであり、かつ痩せすぎないことであり、黒髪ストレートロングで一切染色しないことであり、白い肌とキラキラした黒目をキープし続けることであり、日焼けしないことであり、肌を露出しないことであり、かつ必要な場面ではきちんと水着になることであり、異性の気配を徹底的に排除することであり、でも百合要素は適度に匂わせ、少女性と処女性(※決して本当に処女である必要はない)を体現することであり、私服に至るまで可愛いピンクの服を選ぶことであり、将来の仕事の幅を狭めるとわかっていてもキスシーンを拒むことであり、それをラジオとブログでは「ここだけの本音」として語ってチラリと素をのぞかせることであり、一定のファンをえこひいきしないことであり、どんなにひどい外見のファンをも決して差別しないことであり、かつ太い客はきっちり繋ぎ止め、ネットパトロールを欠かさないことで自らのイメージを細部までコントロールすることであり、何よりもモーニング娘。とそのファンが大切だと公言することであり、歌が下手でも努力する姿勢をきちんとみせることであり、かつそこまで高いスキルにはこだわらず(※歌の上手い下手はアイドルの人気を左右しない)、自分が守ってあげたいと思わせるような愛らしさをキープし、かつ誰のものにもならないことである。
これらはすべて、ひどくくだらないことだ。歴史の教科書には決して載らない種類の茶番である。こんなくだらないことにいつまでも若い女の子達をかかずりあわせてはいけない。彼女たちは人間であり、憲法でも定められた幸福になる権利がある。自由に恋愛する権利も、結婚する権利も、子供を産む権利もある。当たり前だ。ハロプロの女の子には全員幸せになってほしい。しかし、それらの権利と「商業アイドルである」という状態は、残念ながら相反することが多い。最も金を出す男性ファンは、そういう女性の現実主義に基づいた行動を一切望まないのだ。これはもう残念ながら「望まない」の一言 に尽きる。私は女なのでそういう彼らの偏狭さにため息が出ることも多いが、どうにもならない。私は少数派の顧客であってメインスポンサーではないからだ。現実として、女性アイドルが自らの現実的幸福をつかみたいと願うならば、自らが作り上げた「異性のための完璧な女神像」をどこかで降りなければいけない。
それでもなんとなく、道重さゆみは一生そこから降りないような気がしていた。さゆだけは、おばあちゃんになっても「100%かわいい女の子」の新しい姿を作り続けてくれるような気がしていた。
「異性のための完璧な女神」とまではいかなくても、女に生まれた人間はある程度、「女らしい演技」を多かれ少なかれ要求される場面に立ち会う。アイドルや客商売の皆さんはその演技の得手不得手が如実に収入にあらわれるだろう。「いい男と結婚する」ことで人生の価値が決まると考えているタイプの女性にとっても、「いい女」をどの程度演じられるかは極めて重要な問題だ。そして、完璧な女神を演じ続けるのは精神的にとてもきつい。だって現実はトイレにも行くしウンコもするしニキビだってできるし鼻毛だって出るし、月経時は血まみれになるしイライラするし腹も痛くなるし、化粧した顔とスッピンは全然違うし、イケメン大好きだし、お金持ち大好きだし、セックスだってしたいし、特定のステディな誰かに守られると楽だし、子供もほしいし、お金もほしいし洋服もほしいし、髪の毛だってお化粧だっていろいろ冒険してみたいし、お菓子もいっぱい食べたいけど太りたくないし、寄る年波も感じるし、本当は自分だけが得すれば他人なんてどうだっていいし、頭もそれほどよくないし、努力はたいてい報われないのである。それでも、トイレすら行かなそうな「お人形さん」を求められるのだ。ネットとスマホが普及した現在では相互監視がさらに厳しくなり、24時間休みなくアイドルを演じ続けなければならない。きつい。普通は3年が限界である。でも道重さゆみは11年間、モーニング娘。が売れていた時期も落ちぶれた時期も再ブレイクと言われる今も、ずっと完璧に、まるで素で楽しんでいるかのように「100%かわいい女の子」であり続けている。バラエティ番組に一人で出るときは「毒舌ナルシスト」という変化球 を意図して投げて知名度を上げ、かつグループのリーダーになればそれを封印して「滅私奉公」を演出することさえも、できる。あまりに確信的だ。 自らの手で自在に偶像を操っている。その全知全能ぶりに神を見る人も多かった。彼女の作った「かわいいアイドル・道重さゆみ」はその手練手管の完璧さから、もはや「異性の奴隷」を飛び越えて同性をも納得させる100%かわいい女の子アイコンになった。
だからこそ道重さゆみは同業者の女性から羨望の目で見られ、憧憬の対象となり、神格化された。女性が女性であるがゆえに見舞われる様々なストレスやトラブルに疲労困憊しても、心の中の神棚に彼女をそっと据えて「さゆも頑張ってるんだから、私も頑張ろう」と思いながら毎日を乗り越えていた女性はそこそこ多かったと思う。
彼女がモーニング娘。をやめる、というのは、女神が人間になる宣言をするに等しい。人間宣言である。昭和天皇の人間宣言を、当時の多くの日本人はそう重く受け止めていなかったと聞く。「何を当たり前のことを言っているのか」とさえ、思っていたという。でも三島由紀夫はおおいに混乱していた。私も、さゆの人間宣言におおいに混乱している。「さゆってば最近ちょっと神格化されすぎてるよね~」と心の中で揶揄していた私でさえ、混乱している。
「かわいいままで卒業したい」という彼女の卒業理由はこれまた彼女のキャラクターとしてパーフェクトな回答であり、彼女からしか出てこない言葉だ。「無理矢理モーニング娘。を追い出されるのではなく、彼女が自ら去っていく決意をしたのだろう」とファンにもよくわかるコメントである。彼女が女神であるならば、彼女の言葉は天の声であるはずで、われわれ下々の者に許されるのはただ天の声を真摯に受けとめることだけ、のはずである。なのに私は混乱している。この文章も、冷静な他人から見たらひどく気持ち悪いものに仕上がってるとわかっているのに止められない。どうしようもない。彼女は彼女の親友の亀井絵里と同じように、私たちの前からいなくなってしまうのだろうか?本当に?フクちゃんや大森靖子さんは大丈夫なの?
混乱のまま、きっと私はいくつものコンサートに足を運び、『野菜一日これ一本』を象のように飲みながらも卒業を受け入れ、次のメンバーに思いを馳せていくのだろう。あー、うー、そうだな…。モーニング娘。12期は研修生ならリカコと船木ちゃんと大浦へろへろちゃん、さらにこのたびブログを開設した後藤真希ちゃんの電撃復帰で計4人がいいかな……。ごっちんのためならいつでも椅子あけて待ってるよぉ……。移動中はずーっとモンハン4Gやっててくれてかまわないからさぁ……。あ、そこ矢口のための席じゃないからね、君は座らないでくれる?(2014/5/24)
受容のプロセスはまだ第一段階 道重さゆみがモーニング娘。を卒業する。来るべき時が来た、と思う。長年ハロプロを見ていれば、これはむしろハロー!プロジェクト全体にとって「よい知らせ」であることもわかっている。さゆが卒業を発表できるということは、モーニング娘。12期オーディションに将来有望な少女が内定したということであり、つんく♂の病状に目処が立ったということであり、現在在籍している娘。メンバーの将来性にある程度確信を持てた、ということである。どれも素晴らしいことだ。わかっている。そう、これは予定されている通りの流れであり、あるべきものがあるべき場所にきっちりと収まっていくのを我々は静かに見守っているだけなのだ。わかっている。卒業と加入を断続的に行い続けるのがモーニング娘。だ。私もそのシステムを心の底から愛している。期間が限定されているからこそ、輝かしい未来を持った美少女たちが、我々のくだらない妄想茶番劇にお付き合いしてくれるのだ。わかってる。
でも、私の胸はひどく重く苦しい。どうしていいかわからない。鉛を無理やり飲まされたような、腹にずしんと重く沈んだ物体を消化することができない。実験室のラットのように意味なく部屋中を歩き回ってしまう。気を抜くと「さゆ、ちゃゆ、ちゃゆうううう……。やめないで、おねがいだよ、やめないでよ、私をおいていかないでよ。私は明日から一体どうして生きていけばいいんだよ。私にはまだまださゆが必要なんだよ。あなたのいるモーニング娘。を、あなたの歌を、あなたという作品を、まだまだ見ていたいんだよ」と呟きながら床に崩れ落ちてしまう。この私が、福田明日香から始まるすべてのハロメンの卒業と脱退を見てきたこの私が、さゆの卒業発表動画をいまだに見ることができない。ニュースを再生できない。怖い。怖いんだよ。さゆの美しい唇から「モーニング娘。を卒業する」という言葉が出てくるのを見たくない。それを聞いて崩れ落ちるであろうフクちゃんや工藤を見たくない。あ、でも鞘師が嘘泣きしてくれてたらそれはすげぇ見たいけど。4月の末日に雨のサンシャイン大通りを「さゆ、ちゃゆ、ちゃゆうううううううううう。もっとさゆを生で見ておくんだった。私にはいくらでもその機会があったのに。なんでもっと現場に行かなかったんだ。私は馬鹿だ。そうだ、もう死のう。いやここで死んでも意味はないな。今からでも、できるだけ多くのコンサートに行って、さゆへの愛を叫ぼう。そして死のう。いや違った、これからもフクちゃんや香音や鞘師や生田を見守ってあげないと。あぁ、みんな愛しいよ。でも今はこのまま足元から水たまりに溶けて消えてなくなっちゃいたい気分だよ」と独りごちながら下を向いて歩くおばちゃんを目撃した方がいたら、それは私です。あまりに強い愛と、愛する対象から解離した自らの現実を自覚したとき、人は死を願う。愛情や萌えって実はとても死に近い感情だと思う。とても好きな人と安全な環境で一度限りのセックスをしたあととか、コミケで特殊な趣味の本を大量に買いあさったあととか、最高に幸せだけど最高に死にたくなるもんな。ねじ子はまた一つ大人になったよ。
患者さんが死を迎える際の対応は「終末期医療」と呼ばれ、臨床医療の一大ジャンルである。末期がんなどで「ある程度」事前に予告されている死を患者さんが受け入れていくプロセスとして、5つの段階があると言われている。大げさに聞こえるかもしれないが、私は今まさにそのまっただ中にいる。
第1段階 は「否認」。大きな衝撃をうけて現実を否定する。「さゆが卒業?そんなはずはない」と否定し、自らにとって都合の悪い情報を受け入れなくなる。今の私だ。
次に第2段階 「怒り」が来る。「どうしてさゆはこんなに早く卒業してしまうんだ。モーニング娘。のことが大事じゃないのか。あんなにグループへの愛を語っていたのに、あれはすべて嘘だったのか。さゆ本人の意思であったとしても、周囲は全力で止めるべきだった。今さゆを卒業させるなんて、つんく♂と糞事務所はいったい何を考えているんだ」というような、筋違いの怒りを筋違いの方向にぶつける。
次に第3段階 「取引」。「これからはCDもちゃんと買うし、グッズも買うし、コンサートも皆勤するし、署名活動でも何でもするから、さゆの卒業だけは取り消してくださいお願いします糞事務所様」というような取引を心の中で試みる。絶対的存在との心の中での対話である。普通は神様や仏様との取引だけれど、この場合はさゆそのものやつんく♂や事務所になる。
次に第4段階 「抑うつ」。取引はたいてい徒労に終わり、運命は動かない。絶望して無気力になり、何も手につかなくなる。
そして第4段階と平行して徐々に第5段階の「受容」がやってきて、静かに運命を受け入れる心情になっていく。私もきっと、最終的には安らかにさゆの卒業を受け入れる、はずである。突然すべてを悟ったように解脱したり(アイドルヲタ卒業)、一縷の希望にすがったり(そうだ!きっとプラチナモーニング娘。が結成されて、さゆはそこに入るんだ!)、勝手に輪廻転生する(若いメンバーに乗り換える。これを業界用語で「推し変」と呼ぶ)人もいるだろう。
私はまだまだ受容の第1段階である。第5段階まで遠いなぁ。どうしよ。「さゆの姿をひと目見れば気持ちが落ち着くかも…」と思ったけれど、ゴールデンウィークのモーニング娘。中野サンプラザ公演はまったくチケットが取れなかった。それならばと、おへその国の入国ビザことハロプロ研修生実力診断テストのチケットを取ろうと思ったら、そちらも完売だし。嬉しいけど、困るよ。ガンガン当日券が出ていた頃の中野サンプラザが恋しい。
やはりここはオタクらしく、文章を書くことで気持ちを昇華するべきなのだと思う。次のエントリーではリハビリを兼ねて、道重さゆみの天才性と特別性について書こうと思います。(2014/5/8)
ねじ子の勝手に2013年日本オタク大賞 第1位 ダンボール戦記W
最高に面白かった。「子供のおもちゃを使って世界征服をたくらむ大の大人 VS それを阻む子供たち(絶対正義)」という古典的コロコロコミック展開でありながら、全然トンデモじゃなく、非常にしっかりした脚本のSFロボットアニメだった。『ダンボール戦記』シリーズはタイトルで非常に損をしている。ダンボールはほとんど本筋に関係ない。純粋なロボットアニメだ。初代の『ダンボール戦記』は完成度でいったらそれはもう初代ガンダムに匹敵するほどの出来だった。「なんでこれをガンダムAGEでやれなかったんだレベルファイブさんよ?あぁん?」と言いたくなるほどの名作だ。『ダンボール戦記W』はその文脈で言えばZガンダムで、Zガンダム同様にとてもよくできた続編だった。
第2位 帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズvs動物戦隊ゴーバスターズ
『特命戦隊ゴーバスターズ』はコンピュータの暴走によって研究センターが施設ごと「どこかに」飛ばされ、その跡地に取り残された孤児たちがヒーローになって戦う物語である。しかも彼らは新エネルギー「エネトロン」を守るために戦っている。明らかに、震災で親が死んだり原発事故で生活が一変してしまった、リアルな子供たちのための物語だ。『ゴーバスターズ』のTV本編は、これまでの戦隊シリーズの「お約束」――派手な変身ポーズや名乗りやタイトル連呼や敵の唐突な巨大化など――を徹底的に排除したシリアスな作品だった。今回取り上げる『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズvs動物戦隊ゴーバスターズ』は本編完結後のVシネマである。要するにおまけね。「暴走事故がなかった」場合の、パラレル・ワールドが舞台だ。
パラレル・ワールドには「動物戦隊ゴーバスターズ」という名前の戦隊がいる。彼らの物語『動物戦隊ゴーバスターズ』は、これまでの我慢を爆発させるかのようにベタな伝統的様式美が立て続けに披露される。これが短い時間ながら、非常によく出来ている。メタ・フィクションも盛りだくさんだ。ひょっとしたら『特命戦隊ゴーバスターズ』のシリアスな描写すべてが、このVシネマで大胆にベタとギャグをやるための伏線だったのかもしれないと思うほどである。
『特命戦隊ゴーバスターズ』は震災で親がいなくなった子供たちの物語であるがゆえに、終始シビアで現実的だった。行方不明になった家族は全員帰って来ず、死者は決して生き返らず、新エネルギーは非常に価値が高く、常に敵に狙われ奪われ続ける。孤児である主人公たちは、生き残った仲間とともに日常を守ることを決意しながら物語は終わる。それに対して『動物戦隊ゴーバスターズ』は、地震と津波が起こらなかった場合の未来、エネルギー問題を抱えこまないですんでいたはずの日本の子供たちの脳天気で明るい未来の姿なのである。お約束通りの日常 が続いていたはずの、3年前の3月11日に私たちの前から消え去った未来なのである。そう思うと一段深く考えることができる物語であり、恐ろしいまでの対比である。
まぁそんなことはつゆ知らず、ちゃんと明るいお祭り映画になっているところがまたよい。脚本の下山健人さんは最近戦隊シリーズで名前を見ないと思ったら、週刊少年ジャンプで新しいサッカー漫画の原作をやっていた。頑張って下さい。
第3位 仮面ライダー×仮面ライダーMOVIE大戦アルティメイタム
坂本監督最高。浦沢脚本最高。ポワトリン最高。真野ちゃん最高。KABAちゃん最高。弦太郎が生身でくり出すパルクール、変身前の役者をふんだんに使ったアクション、ぶっとんだギャグを織り交ぜながらも心に響く浦沢脚本。文句なしだ。
なによりポワトリンだよポワトリン。最近の仮面ライダー・戦隊ものの映画は、父親世代を取り込むために昔のヒーローをじゃんじゃん出してくる。そしてついに母親世代をも狙ってきた。そう、ポワトリンである。ねじ子は『美少女仮面ポワトリン』の直球世代なのだ。『美少女戦士セーラームーン』のアニメが始まったときに「ポワトリンをパクるんじゃねぇよ!ちくしょう!」と子供らしく憤ったくらい直球世代である(もちろんそんなことを言いながら後にセーラームーンにもきっちりはまった)。
冴えないOLの女の子・上村優が、妄想の中だけでも街中の人に愛される強いヒロインになりたいと願い、アンダーワールドを作りだしてポワトリンに変身する。そんな彼女の目を覚ますために、彼女のアンダーワールドに仮面ライダーウィザードがやってくる。そしてこんなことを言う。
上村優「アンダーワールドで世界を守るヒーローになりたいって思って、何が悪いのよ!」
ウィザード「大切なのは現実なんだ」
なんてこと言うのよウィザード!そりゃあんたは現実に帰っても、押しも押されぬヒーロー様だろうけどね!私はしがないおばちゃんでしかないのよ!目覚めてもいいことなんかひとつもないの!キー!
ねじ子も小学生のころは本気でポワトリンになれると思っていたよ。中学生のころはセーラーマーズになれると信じていた。高校は湘北高校に入って流川楓親衛隊になるはずだった。浪人生のころは医学部に入りたいと願い、医学部に入ってからは医者と物書きになることを夢みていた。そして本当に医者と物書きになった現在の私の夢、それはモーニング娘。に加入することであり、プリキュアになることであり、ポケモンマスターになることである。どうだ、30年かけてきれいに一周しただろう?初心忘るるべからずである。ちょっと違うか。
ねじ子もアンダーワールドの中で毎日モーニング娘。になってるよ。それがいけないことなの?なんで現実に帰らなくちゃいけないの?現実を見ろってみんな言うけどさ、虚構の中にいるままで死ぬのも一つの理想だよね?太宰治だって三島由紀夫だってそうだったじゃない。ウィザードに説教されてねじ子、映画館でちょっと泣いちゃったよ。最後に明かされるポワトリンの正体もよかった。
第4位 劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ
公開当時にここの記事で紹介した。以下再録。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの1・2・3をまとめて見たような、または小林靖子が得意とするタイム・パラドックスを用いた仮面ライダーのオールスター映画を見ているような、そんな充実感だった。
①人気のキャラをすべて出し、見せ場も作る
②でも主要キャラは誰も死なせない、なぜなら
③本筋のストーリーに決定的な影響を及ぼす展開は御法度だから。
④でもハラハラドキドキするストーリーと派手なバトルは必須で、
⑤(ヒットした場合に備えて)必ず続編を作れるようにしておく。
以上の要素を娯楽映画が満たそうとすると、どんな作品もオールライダー映画の如くならざるを得ないのだろう。
それでも目を引く要素はいっぱいあった。歴史を変えるために未来からやって来たキャラクター達が戦ってタイム・パラドックスにより消滅する、という設定自体はよく見るが、あんな消え方は初めて見たこと。『完結篇』と銘打ちながら、前日譚としても解釈できること。この映画のキーワードは三位一体で、入場者特典も三位一体フィルムだ。万事屋は銀時と新八と神楽で三位一体、真撰組は近藤と土方と沖田で三位一体、攘夷は桂と高杉と坂本で三位一体。その万事屋と真撰組と攘夷も、拮抗組織として三位一体。そして銀魂そのものもギャグとSFとチャンバラ・アクションの三位一体で、どれが欠けてもダメなこと。非常によくできているなぁ。まぁねじ子の隣で見ていた見ず知らずの男子高校生は映画が終わった瞬間に「完結してねぇじゃねえか!ふざけんなよ!だまされた!」と憤っていたけれど。そんなことはもういいのさ。
あ、一言だけ言わせてくれ。変な病気にかかったと思ったら、5年間も一人で放浪してないでさっさと病院に来てね!たとえ現代医学では治らない病気だとわかっていても、絶対に来てね!「どっからその病気もらってきた!この疫病神!」とか言ったりしないからさ!感染症において「最初の一人」「最初の患者」ってすげぇ貴重な情報なのよ。よろしくお願いします。
第5位 ジュエルペットハッピネス でした。新番組『レディ ジュエルペット』も楽しみにしています。オープニングとエンディングの曲が新しい曲でさえあれば、それ以上はもう何も文句は言いません。(2014.3.13)
スマイレージ武道館講演決定おめでとうございます スマイレージが7月15日に武道館でコンサートやるよー!やったー!いくいくー!
スマイレージのパフォーマンスなら、きっと武道館の隅々までパワーを届けることができるでしょう。ハロプロではいつもファミリー席一択のねじ子ですが(背が低いため)、スマイレージの武道館なら、曲もいいし環境もいいから2階の天空席で狂ったように踊りまくるのもありだな!うふふ。今から楽しみです。
以下は去年の冬コミペーパーに描いたスマイレージの皆さんです。WEB用にカラーにしたよ!
つんく♂の代わりは居やしない みんなを魅了する つんく♂さんが初期の喉頭がんであることを発表した。ねじ子は憂鬱である。なんで喉頭がんなんだ。なんで彼なんだ。他にいくらでもあるだろう。神様はひどく残酷で理不尽だ。
つんく♂の声はもうずっと調子が悪く、かなり以前から専門医にフォローされていた。前ガン状態からガンに移行したのだとしても、すぐに発見されて治療が始まっているだろう。医学的な面ではさほど心配していない。初期の声帯がんは5年生存率も高く、もし発表が「本当ならば」治療にもよく反応するだろう。
でも、つんく♂もハロプロも、これまでとまったく同じではいられないようにも思う。つんく♂はこれまでと同じように声を酷使する仕事をできるのだろうか?あれだけの楽曲の量産ができるだろうか?歌唱指導は?コンサート演出は?声帯はつんく♂の一番の商売道具であり、アイデンティティそのものだ。アイデンティティを守るためならば、治療法の選択も一般人とは違ってくるだろう。それは果たして、寿命と引き替えの結果にならないですむのだろうか?つんく♂は自らも歌手であり、作曲家であり、たくさんの女子の未来を背負うプロジェクトのリーダーであり、三児の父でもある。どの立場も大切で、失うことのできないものだ。治療法の選択は非常に難しいと思う。どんな選択でも、私はファンとしてそれを受け入れる。でも正直に言うと、とても怖い。足下が真っ暗になって抜け落ちたような気持ちだ。
つんく♂の創作活動のスタンスはクリエイターとして理想的だと思う。ジャンルは違えど、つんく♂の創作姿勢をねじ子はいつも参考にしている。芸術性と商業主義の寄り添わせ方、長いものへの巻かれ具合、折れない心、あくなき多作志向、長期戦略の立て方、アレンジャーへの任せ具合、「巨匠」にならないような軽妙なキャラ設定、Twitterあしらい、ネットとの距離間、ライナーノーツへの熱の入れよう、どれも絶妙だ。かつ生涯現役を目指して、家庭生活も充実させ健康維持にも余念がなかった。
だからこそ、ねじ子は「あと30年間はつんく♂の音楽を楽しめる」と勝手に確信していたのだ。文字通りそれは盲信だったわけだけれど、つんく♂とハロプロが私の人生からなくなってしまうなんて思ってもいなかった。嫌だ。私からつんく♂の音楽を奪わないでほしい。私はつんく♂依存症なんだ。定期的に彼の音楽を摂取していないと生きていけない。少し前にTwitterで流行した、まさにこれなんだ。
どこにいるのかわからないけれど、つんく♂さんの通院している病院のスタッフの皆さん、つんく♂さんのことよろしくお願いします。あ、私の本でよければいくらでも寄贈しますから!(2014/3/12)
P.S. 柳原加奈子ちゃんの心中お察し申し上げます 私の大好きな!サービス・ブランドこと森山中のおふたり が!私の大好きなモーニング娘。に入るううううぅぅぅ!!やったあ。神様仏様au様吉本様電通様ありがとう!
いやぁ、しかしいいメンバーを取ったね!たとえ加入時の外見は今一つでも、実力のあるメンバーを選ぶのがモーニング娘。の伝統である。外見なんてそのうち磨かれるし、ぶっちゃけ慣れるし、ファンはなんだかんだ言ってもスキルさえあれば納得するから問題ない。
大島さんって人は歌唱力が抜群だね。トークもうまいし、あまり言いたくないけど旦那のコネ、いや人脈も強そうだし。メディア戦略で他の女性アイドルに後れをとっている今のモーニング娘。にとって非常に有益な人材だ。
そしてもう片方の黒沢さんって人、こっちはダンスがいいね。本人は「音痴だ」と言ってるけど、いやいや。このくらいの音痴は石川・道重・久住の加入時と比べたらまったく気にならない。声質は特徴的でよく響くし、少し鍛えればすぐにでも歌唱メンの一角になれるんじゃないかな。さらに黒髪ストレートで、処女を公言してると来た。おいおい、キモヲタ紳士諸君のドストライクな記号 が揃ってるぞ。ひょっとして彼女、アイドルになるために生まれてきたんじゃないだろうか。天才的だろ。さらにさらに黒沢さんにはトークスキルもあるし、作詞作曲の能力まである。まさかつんく♂の補強メンまでも兼ね備えてしまう新人が加入するとは!恐ろしいまでのポテンシャル!!つんく♂の喉の具合が心配な昨今、これ以上ない人選だ。こりゃ鞘師ちゃんも小田ちゃんも、うかうかしていられないね!油断してると歌割とられちゃうゾ☆
新メンのお披露目はいつなんだろう?どの会場に入れば二人のお披露目に立ち会えるの?ねじ子は握手会に全然興味がないタイプだけど、黒沢さんとは俄然握手したいな。あっ、すぐ新メンに食いつくミーハーだと思ったでしょ!違うから!ぜんぜんそんなんじゃないから!ニワカでも青田買いでもないから!ほら、わたしサービス・ブランド時代からの彼女らのファンだしぃー!2009年からだよぉー?むしろ古参って呼んでくれてもいいんじゃない☆カナ!?で、いったい何をいくら買えば黒沢さんと握手できるんですか? 詳細待ってます。
『just no side girl』名曲。大好き。この曲をモリ娘。で歌ってくれたらねじ子昇天しちゃう。(2014/1/24)
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