『マンガでわかる微分積分』胎盤、ならぬタイ版が出てます
遅報で大変申し訳ないが、『マンガでわかる微分積分』のタイ版が出ている。
タイは、ハロープロジェクトの人気が妙に高い国だ。特にBerryz工房が大人気で、下手すると日本本国よりも人気がある。
まずはこれ↓。どちらも、タイの国民的ヒット曲をBerryz工房がカバーした名曲。
そしてこれ↓。タイで行われている日本文化関連イベント(J-TRENDS IN TOWN)で披露されたものらしい。モーニング娘。の『One・Two・Three』だ。この曲は世界中の好事家にダンスカバーされている。その中でも最も魅力的な「踊ってみた」動画だ。センターで踊る鞘師パートの男性がキレキレで最高だ。その横のデブゴン、じゃなかった石田パートの男性もテンション高くてイイね!
『マンガでわかる微分積分』の初版は2007年12月だった。ねじ子は漫画の中に、モーニング娘。のネタを3カ所入れた。当時、モーニング娘。はとっくに時代遅れで、ゴシップまみれだった。2007年といえば、加護ちゃんが2回目の喫煙でクビになり、モーニング娘。に中国人が加入し、辻ちゃんがデキ婚し、ミキティが庄司とフライデーされモーニング娘。を脱退し、飯田さんもデキ婚発表の翌日に伝説のバスツアーを行い、ゴマキの弟が強盗で逮捕され、そのせいでゴマキがハロプロを卒業した年だ。ファンの間では「ハロプロ崩壊の年」として今も語られている。それでも私は、モーニング娘。のネタを仕込んだ。だって大好きだったから。クオリティは高いと信じていたから。もう、周囲から「なんで今さら?」という顔すらされなかった。特殊な趣味の変人として、遠巻きに見られていた。Crazy完全な大人である。しかも孤立状態だ。
微分積分は風化しないが、芸能ネタは風化する。時間がたつと、その芸能人の持っている「前提」が失われて、または変質して、面白さが通じなくなっていくのだ。だから「マンガに芸能ネタを入れてはいけない」と古くから言われている。私が仕込んだモーニング娘。のネタも、時代とともに風化して、書き直しが必要になっていくのだろうと思っていた。私自身ですら。
ところが現実は、当時においてすら無駄と思えたモーニング娘。の小ネタが、翻訳された外国においても「そのまま通じる」時代がやって来た。こんなこと、考えてもいなかった。あぁ、モーニング娘。は不死鳥のように復活した!外国にそのまま持っていくことさえ、できる!!森光子さんのネタはどう翻訳されてどう解釈されているのか、まったくわからなくて不安だというのに!ていうか、森さん死んじゃったよ!どうしよう!!
タイのハロプロファンの皆さん、私のネタ届いてますか?タイの読者の中で、一人でもクスッと笑ってくれる方がいたなら、ねじ子は幸福に包まれながら永遠の眠りにつくことができます。あっ、まだ死んでる場合じゃなかったな。モーニング娘。の次のステージを見届けなくては。『マンガでわかる微分積分』文章担当の大上丈彦先生は、モーニング娘。9期が入ってすぐのフジテレビ「FNS歌謡祭」において(AKB・K-POPの口パク集団無双の中、モーニング娘。OGたちのバックダンサーで、未だにLOVEマシーンを歌わされる屈辱を受けていた中で)一瞬だけ前に出た鞘師里保を見た瞬間に「大丈夫だよ、モーニング娘。はまた売れる。間違いない。この子はすごい」と断言していたけれど。私はファンゆえに目が曇っていて、まだそこまで楽観視できていない。でも控えめに、「モーニング娘。はびっくりするほど持ち直してきたなぁ!」と思っている。コンサートチケットが全然取れなくなった。池袋サンシャイン噴水広場の新曲リリースイベントも、以前なら仕事終わりにふらっと寄ればイベントもよく見れたし握手券付きCDも買えたのに、今はもう無理だ。朝から場所取りしていないと満足に見られない。困る。でも、嬉しい。私は今でもCrazyで完全な大人だけど、孤立状態ではなくなった。
シングル『Help me!』俺コンランキング一位、本当におめでとう。あ、違った。『Help me!』ロリコンランキング一位、本当におめでとう。あ、これも違った。『Help me!』オリコンランキング一位、本当におめでとう。新曲の『ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない』も一位になることを願っている。(2013.04.18)