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2011年俺コンランキング

※俺コンランキングとは2011年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも 2011年に発表されたものではなかったりもする。

今更ですが、震災の年・2011年のねじ子俺コンランキングはこれだ!

1位 手をつなごう~マツケン×仮面ライダーサンバ~(仮面ライダーオーズ)
2位 Time judged all(仮面ライダーオーズ)
3位 プリーズ!ミニスカポストウーマン(スマイレージ)
4位 デモサヨナラ(ドロシーリトルハッピー)
5位 Dear Mr.Socrates(さくら学院 バトン部 Twinklestars)

不肖ねじ子、平常運転時はソウルフラワーユニオンとかボアダムスとかスピッツとかくるりとか岡村靖幸とかブランキージェットシティとか電気グルーブとか神聖かまってちゃんなど、和製男性ロック/ファンク/テクノばかり聞いているのに、心の余裕がなくなってくるとハロプロの楽曲以外はいっさい耳が受け付けなくなります。そしてねじ子は昨年、ハロプロ(と仮面ライダーオーズ)の曲しか聞きませんでした。つまり去年は非常につらい一年だった!多くの日本人にとって、そうだったように!

よって今年の俺コンランキングは、ハロプロしか書きません。つんく♂なしでは生きていけない。

2011年俺コンランキング・ハロプロ編。

ハロプロの曲はいい。疲れているときに、いい。「つんく♂の歌詞は説教臭い」「子供っぽい」という人もいるけれど、それは違う。説教でも子供騙しでもない。誰も傷つかず、誰もが前向きになれるリリックをつんく♂はずっと探し求め続けている。ねじ子はそう解釈している。

ハロプロのコンサートに行くと、医者として驚くこともあるくらい重度の障害を持った方によく会う。どうしようもない、逃げられない現実に押しつぶされそうになった時、人は競争や憎しみや悲しみや恐怖や生命の不安や暴力や葛藤や嫉妬の感情が生まれる単語を受け付けなくなる。そういうのは、すでに私の目の前に広がっているから。現実で十分、間に合っているから。ネガティブな感情を引き起こす物質が一切含まれていないものだけを耳に入れたくなるのだ。ハロプロの楽曲群は、ネガティブな要素を完璧なまでに排除し、かつ思春期の女子の気持ちを前向きに歌う。ラブ&ピース。ラブだけだと、恋愛弱者やAセクシャルな人間にはとても聴いていられない曲になってしまう。だけどピースならば大丈夫。誰でもハッピーになれる。

シャ乱Qやつんく♂ソロには葛藤や別れの曲も多いので、意図的に住み分けしてハロプロという強固な「ブランド」を作り上げているんだろう。ハロプロは興行と生歌とダンススキルを軸に、コアなファンから直接金を吸い上げる「宝塚状態」に入っているので、AKBと電通の物量作戦にあっても決して消えることはないんだなぁ……と実感したねじ子でした。

1位 プリーズ!ミニスカポストウーマン(スマイレージ)

不動のセンターでエースだった前田ゆうかりんの引退はショックでした。喪失感が大きかった。あれだけ歌とダンスの才能があり、圧倒的に可愛く、人気も絶大で、かつ、それに見合った事務所からの推しがあっても、ゆうかりんの心はそれについていかなかったのでしょう。こればっかりは気持ちと覚悟の問題ですから、どうしようもありません。

確かに思い返してみれば、ゆうかりんは「儚げ」な所が一番の魅力でした。源氏物語でたとえるなら、夕顔。夕顔の魅力です。儚げで頼りなさそうなのに、実はきちんと芯がある。でもそれを決して他人に押しつけたり、あからさまに表明はしない女性。他者の強烈な嫉妬や怨念にかかれば、簡単にこの世からいなくなってしまいそうな、透けて消えていってしまいそうな薄幸の美少女。それが彼女の最大にして、唯一無二の魅力でした。

そして本当に、ゆうかりんはファンの前から消えてしまいました。ある意味今回の引退によって、ゆうかりんの「夕顔」的儚げなイメージは、完璧な形で完結したのでしょう。夕顔が死んだ後も、光源氏はことあるごとに夕顔を思い返しその面影を追い求めるわけですが(夕顔に似ているという理由だけで、夕顔の娘・玉鬘にもご執心でした)ゆうかりんのファンもきっと、いつまでも美しいままのゆうかりんの幻影を永遠に追い求めることになるのでしょう。ああ、せつない。

ゆうかりん卒業を聞いて、正直「スマイレージはもう終わりだ…」と思いました。でも、ゆうかりんが抜けてもスマイレージの物語は続き、ゆうかりんの物語も続くのです。『プリーズ!ミニスカポストウーマン』のかにょんとゆうかりんによる「物語は続く…」を聞いて、ねじ子は年甲斐もなくポロポロと泣きました。物語は続くんだよね、そうだよね。これからも続ける!というつんく♂の強い意思表明を感じました。

2位 君の友達(Berryz工房)

 

2010年の曲です、すみません。私が見つけたのが2011年だからいいんです。

りしゃこの歌声はドスが効いてきた。外見といい歌声といい、ディーバの風格だ。ディーバと言っても、ブリトニーやアブリルやアデルのような華奢でスタイリッシュな十代のコーカソイドではなく、ジャニス・ジョップリンやアレサ・フランクリンのようなアレね。幼少時のリアル天使のイメージとはかけ離れているから、古参のファンは戸惑っていることだろう。でも私は、今の方がずっと好きだ。見ていて楽しい。りしゃこ本人も当時は「やらされてる感」丸だしで、画面から戸惑いが伝わってきたけれど、最近は「やりたいようにやっているわ、私!」オーラをビンビンに感じて頼もしい。私は好きだ、売上は落ちるだろうけど。今のりしゃこにこそ!自分の言葉で!アイドル業やファンについて思うことを語ってほしい。どうせ事務所の言うことを聞いていてもジリ貧なんだから、検閲なんて気にせずドンドンやってくれ。ももちのように。

あ、桃子はデビューした10歳当時から今までずっと、100点。10年間つねに100点満点。最近のテレビ露出の多さに、毎日ちょっと本気で泣いてる。桃子が認められてうれしい。桃子がテレビに出始めた頃は、心の中で「ああ、桃子、外に出て行く決心をしたんだね。いいよ、応援するよ。頑張れ。持てる力の全てを出してこい。そしてもしテレビから捨てられたら、私たちはいつでも、いつもの場所で(注釈:中野サンプラザのこと)君を待ってるからね。」と、戦場に向かう我が子を見守る母のような、千々に乱れた心持ちで見ていたのだけれど、最近はあまりの実力に「みんな見て!この子は私達が10年間、大事に大事に、守り育ててきたお姫様なんだよ!面白いでしょう?可愛くって頭もいいでしょう?実はね、歌って踊るともっともっとすごいんだよ!」って叫びたいって思っている。我ながらキモヲタ丸出し。ああ、ももちなしでは生きていけない。「このタイトルでブログ一本書こう!」と思っていたら、2007年の段階で柳原可奈子さんがブログタイトルに使っていました。ヤナカンより5年も感性が遅れている…。ぐぅ。

ベリキューも10周年、そろそろアイドルとして節目を迎えている。ライブでの生歌・ダンスは世界で類を見ないレベルまで(無駄に)上がっているから、私はずっと見ていたい。たとえメンバーの誰かが恋愛しても、結婚しても、子供が出来ても、ずっとこのメンバーのままで見ていたいと思っている。

3位 ブスにならない哲学(モベキマス)

タイトルを聞いたときの感想は「なにそれ?」。が、実はブラックファンクの良曲だということを、この動画で知った。アイドル本人達のMVよりも、この外国の女の子一人のダンスカバー(日本語で言えば「踊ってみた」)の方が破壊力を感じる。

http://www.youtube.com/watch?v=JB18RBhIisE&feature=player_detailpage

この曲は歌詞がいい。サビの「後悔を言うたびにブスになるから決して言わない 哲学」の部分を、ねじ子はことあるごとに――心の中でいろんなことを後悔するたびに――口ずさんでいる。「噂ばかり気にしてちゃ心が疲れるよ 時に真実の方が負けたりするけど」「してもらっちゃいないから してあげないなんて それじゃ愛なんて絶対生まれないんじゃない」「今日もなぜだろう 情報共有してるけど 誰かが褒めてくれるの待ってるだけだよ」どれもこれもTwitterとSNSと個人責任と、失敗しても己を責めるしかない時代に女子として生まれた人間の気分そのものだ。

4位 ダレニモイワナイデ(真野ちゃん)

正式には去年リリースの一曲。CD音源では特に「キラキラ感」を感じなかった自分をボロカスに貶したい。ライブ動画

を見て、この曲の評価が10割増しになった。仮面ライダーフォーゼドライバー(買っちまったらしい…)を腰に巻きながら、仮面ライダーなでしこになりきって振りコピしてます。端から見たら完全に頭のおかしいおばちゃんですが、幸せです。

5位 この地球の平和を本気で願っているんだよ!(モーニング娘。)

3位に続いて、ヒラショー編曲ディスコサウンド。ねじ子はハロのブラックディスコ路線が大好きだ。『LOVEマシーン』のような、往年のダンス☆マン編曲サウンドを思いおこす。MVのキラキラ衣装とキラキラCG演出も、Earth, Wind & Fireのようなテンションの高さで、いい。この曲を最初に「地平本願」と略した人はいいセンスだと思う。ねじ子もこの地球の平和を本気で願ってる。

6位 彼と一緒にお店がしたい(モーニング娘。)
※youtubeは上の続き

道重さゆみ・オン・ステージの典型的アイドルソング。MVも出色の仕上がり。さゆみん歌唱力上がったね!「涙が止まらない午後」を聴いて、あまりの音程にこっちの涙が止まらなくなった時代を思うと、おばちゃん嬉しいよ!

7位 堕天使エリー(真野ちゃん)

可愛い女の子にいやらしいことを言わせようとして、「いやーねぇ、もうっ!」と返されるのだけが喜びの曲。いやもう、曲と呼んでいいのかもわからない。寸劇だよな。

くだらねー!いや、おっさんどもに「女の子はね、セクハラなんて上手にあしらえばそれでいいんだよ」とか言われて、当時リアル若い女子だったねじ子は「なに言ってんだクソ親父いっぺん死んで来いよそれか自分が抵抗できないほどのむくつけき上司にがっつりパワハラ&セクハラされて抵抗できない被害者の気持ちを存分に味わってから言え」などと心の中で毒づいていたが。いやはや、こういうことだったのか!真野ちゃんが困惑している姿は、確かに萌える。ご飯3杯はいける。真野ちゃんの演技の上手さ、すべてをわかった上でのオッサン転がしの上手さ、狡猾な可愛らしさ(最上級の誉め言葉)が見事に表現された一曲だと思う。

8位 好きだな君が(モーニング娘。というかさゆみずき)

春のコンサートのLIVE Verが最高。萌えすぎて倒れそう。

http://www.youtube.com/watch?v=6h6kj58agIU

今アイドル業界で最も買うべき株はモーニング娘。株だ!!あぁ、娘。の9期10期が好きすぎるううう!!!どの子も、歌とダンスと表現力が一日ごとに成長している。今年の春のツアーの初日と千秋楽を見比べるだけでも、抜群によくなっているんだから凄い。特に鞘師ちゃん。この子の成長の速さは、ハロプロ15年の歴史を見渡してみても、もっとも傾斜が急な成長っぷりだと思う。これほど微分係数が大きい急成長を私は見たことがない。ああ鞘師ちゃん、娘。に入ってくれてありがとう。くれぐれも怪我なく、体を大切に活動してください。

9位 もしも…(モベキマス)
http://www.youtube.com/watch?v=vLuE4kjPsY4&feature=related

つんく♂が「いま俺が一番萌えてるメンバーを集めたぜ!どや!」って言ってるのが聞こえてくるような曲。素晴らしい人選だった。(2012.7.4)

2010年俺コンランキング・音楽編

※俺コンランキングとは2010年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも 2010年に発表されたものではなかったりもする。

第一位:Buono!「Independent Girl~独立女子であるために」

私はつんく♂の作るアイドルソングが大好きだ。あの珍妙な歌詞が、独特のメロディとリズムに上手に乗った時の高揚感が忘れられないのだ。それは作詞も作曲も両方こなせるつんく♂ならでは、なんだ。秋本康の作詞するアイドルソングも決して嫌いではないけど、作詞だけでは、この快感は得られないんだ。私は、ハロプロ独特の馬鹿馬鹿しいまでに脳天気で明るい歌詞が、リズムとメロディとともに軽やかに舌に乗って、思春期女子の勢いと共に駆け出す、その瞬間が大好きなんだ。と、いうわけで今年はBerryz工房とスマイレージが旬を迎えた一年だった。Berryz工房は6年目にして、今まさに円熟期を迎えている。イナズマイレブンとその主題歌は(少なくともオタク界隈と海外では)人気だし、今が一番美味しい時期だと思う。辛いと思うが頑張って欲しい。youtube上のファンというかニコニコ支持者というか、「現在のテレビに期待していない層」からの多くの支持は、現時点ではあまり意味のないものに見えるかもしれないが、10年後には必ず実りが出てくる。世界中のライブイベントで引っ張りだこの影山ヒロノブや水木一郎のように。そういう意味では、モーニング娘。9期オーディションで「踊ってみた」で人気の女子を一本釣りして来るくらいの気概を、ハロプロはぜひ見せて欲しかった。まあ、ないだろうけど。既存メディアがAKB48一色な今こそ、地盤を作るいいチャンスだと思うのだが、それは私がオタクだからだろうか。

世の中的に今年はAKB48大ブレイクの年だそうだ。しかし、Perfumeが流行してもAKB48が流行しても、それらは私にとってハロプロの「代わり」にはならない。まったくの別物だ。私のオタク人生において「最も無くなったら困るコンテンツ」はひょっとしたらハロプロなのかもしれない。オタク女らしく少年ジャンプ大好きだけど、ジャンプが無くなっても、たぶん他のもの――ゲームとかアニメとか他の漫画雑誌とか――で代替できる。そのゲームだってアニメだって、なくても大丈夫だ。歴史上の人物だって、ロビンソンとフライデーだって、東海道新幹線と山陽新幹線にだって、人は萌えることができるのだから。でも、もしハロプロがこの世から消えたら、私は同質なものを見つけられず、喪失感にうちひしがれて前後不覚になるだろう。つんく♂長生きしてくれ。

ねじ子内2010年ハロプロランキングは、1位 Independent Girl~独立女子であるために(Buono!)、2位 ○○がんばらなくてもええねんで!(スマイレージ)←○○には岡村が入ると信じている、3位 ダンスでバコーン!(℃-ute)、4位 会いたいロンリークリスマス(℃-ute)、5位 友達は友達なんだ!(Berryz工房)、6位 シャイニングパワー(Berryz工房)でした。初センターになったスカイツリーこと熊井ちゃん(180cm超)がその長身を隠すこともなく、ど真ん中で、自信を持ってすっきりと立ち、キラキラと輝いていたのは本当に清々しかった。コンプレックスこそが、最大の魅力。それを自ら認め、周囲からも認めてもらえた瞬間に、女の子は最も可愛くなる。ハロプロの原点だ。それこそが、当時多くの女性がハロプロを支持した理由の一つだったと思う。

第二位:ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」

あ、舌の根も乾かないうちにハロプロじゃないです。てへ!「ねらいうっちぃ☆」がとても色っぽくて最も気になっていた青ちゃんが抜けると聞いて、大変残念に思っています。℃-uteの村上愛ちゃんが抜けたときと同質の喪失感です。めぐが抜けて、めぐメインの名曲「即抱きしめて」「白いTOKYO」がしばらく披露できなくなってしまったように、青が抜けることによってこの曲がまったくの別物になってしまうのを懸念しています。良い曲はいつまでもそのままの状態でライブでやり続けて欲しいと、ファンは願うものですから。ヒカルの碁決定的OP「Get Over」を当時のDreamメンバーで披露してくれることを、今でも願っているねじ子のように。アニソンのライブでやってくれたら世界中の碁マニアが喜ぶと思いますよ、Avexさん!今のDreamじゃなくて松室ちゃんのいる3人体勢のDreamですよ!まあ現状を鑑みるに厳しいでしょうけど!!

…そんな昔話はさておき、今現在の話をしましょう。あんまり売れていなかったプロ作曲家がニコニコ動画で自由に好き勝手やる(パロディもあり)→すげぇクオリティ高い→注目度が上がる→売れる!っていう図式は非常に新しく、極めて爽快です。まさかニコニコ投稿者のヒャダインの中の人が『タンタターン!』『はぴ☆はぴサンデー!』『行くぜっ!怪盗少女』の作者(前山田健一)とは思ってもいませんでした。「音楽業界」「動画業界」にとっての「ニコニコ動画」は、「マンガ業界」にとっての「コミケ」にあたる位置まで、のし上がって来たのだと思います。著作権を大目に見た上でのパロディ。故に、何でもありで面白い。出版コードや放送コードに縛られた商業作品より、下手すると面白い。誰でも手軽に(人生を捨てることなく)参加可能。よって、クオリティが低い作品が山ほどある中に、きら星のような名作が産まれる。参加にかかる費用も低コスト。コネのないアマチュアにとって、登竜門的な存在。そしてそこからプロデビューしても、まだまだ自由に帰ってこられる開かれた市場。漫画業界・小説業界・ゲーム業界にとって、それは「コミケ」です。音楽業界やアニメ業界や映像業界にとってのそれが、「ニコニコ動画」になっていくのでしょう。ワクワクしますね。コミケで大人気だった高河ゆんやCLAMPや尾崎南やよしながふみや羽海野チカが、商業誌デビューして、一世を風靡したときの高揚感に、どこか似ています。ニコニコを見ている思春期の少年少女達も、きっと「自分たちが世界の流行を作っている!」という心持ちになって、夢中になっちゃうことでしょう。

第三位:嵐 「Monster」

中二病全開のイントロ、アレンジ、唐突に恋愛に結びつく歌詞、大野君センターでパートが多く、抜群に安定した歌唱。総合的に見て最近の(売れている)嵐の曲では一番好きだ。しかし、まだねじ子内ランキングで『A・RA・SHI』と『SANRISE日本』を超える唄が出てこない。残念だ。大量の固定客が着き、どんな曲でもオリコン一位になる今こそ、『らいおんハート』『夜空のムコウ』『世界に一つだけの花』のような国民的ヒット曲を売り出し、人気を不動のものにしてくれよ。絶好のチャンスなんだろ。ファン以外も口ずさんでしまうような力を持った良い曲を、気合いを入れて、もぎ取ってくれよ。

第三位:ピラメキーノより「だるだるダーリン」

テレビ東京の小学生向け番組「ピラメキーノ」内の一曲。企画もさることながら、曲も神曲ばかりだ。「ピラメキッド」のOP曲も『なんてフワフワなんだJAPAN』も『ONARAはずかしくないよ』も『PUNCHしたっていいんだよ』も毎月アレンジが変わる『ピラメキ体操』も最高です。

第四位:「おふろスキーかぞえうた」
これまた良曲ばかりの子供番組「みいつけた!」より。『ぼくコッシー』とも迷いましたが、オタクらしく中毒度の高い曲にしました。

第五位:Hey! Say! JUMP 「Romeo&Juliet」
知念君、センターでハマってんなー。一時期、私は知念君を尊敬を込めて「知念プロ」と呼んでいた。元ネタはBerryz工房の「嗣永プロ」より。立ち振る舞い、徹底的なキャラの作り込み、腐女子狙いの発言の多さ、歌唱力、身長、ジャニーズの中で愛されるための典型ともいえる容姿や言動の可愛らしさ、どれもこれもプロの男性アイドル道をまっしぐらに狙って、突き進んでいる。大野君にあこがれてジャニーズに入ったと、ぶれずに言い続けているところも素晴らしい。猪突猛進と言えよう。女性ファンの期待以上に「アイドルらしい」態度に、むしろこちらが「あまり無理するなよ、少年!思春期ってのは、もっと迷っていいもんなんだよ!!」と、勝手に心配になるほどである。

次点:宇多田ヒカル「Goodbye Happiness」
「歌ってみた」風のPV初監督可愛かったです。「挑戦者のみもらえるご褒美」を勝手に差し上げたい。

2009年・俺コンランキング

2009年・俺コンランキングはこれだ!!

※俺コンランキングとは2009年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも 2009年に発表されたものではなかったりもする。

2009年俺コンランキング・TV番組編。

第一位 ゴッドタン

二年連続。ねじ子は今、ゴッドタンと銀魂とオードリーのオールナイトニッポンのために一週間生きている。今年最高に笑った企画順に①団体芸サミット②大声クイズ③マジ歌選手権(森三中の出た回)でした。

第二位 スクール革命!

今二番目に楽しみにしているバラエティ番組。あ、一番はゴッドタンね。ザキヤマとオードリーとウッチャンという、非常に強力なレギュラーラインナップ。力のあるゲスト。練られた企画。エロでも下ネタでもホモネタでもイジメまがいの集団芸でもない、トークだけなのに面白い。それがすごい(ゴッドタンはエロと下ネタを取り上げられたら死ぬ。)日曜昼下がりとは思えないクオリティだ。この番組において、ジャニーズのアイドル達は職場の華である。可愛くて、気立てもよくて、いつもニコニコしていて、宴会の時には歌を歌ったりして、踊ったりもして。時々すごく気の利いたことを言ってくれたりして。最高だ。何の文句もない。まさにアイドルに相応しい存在だ。最後に挟まる5分程のステージも、こんな豪華な番組を楽しめるための税金だと思えば、何の苦もない。それどころか、毎週楽しみにしている。オーディションで受かった高地くんのぎこちないダンスがどんどん上手くなっていくのを。だから、頼むから、オリジナルの歌を歌ってくれHey!Say!JUMPよ、NYCboysよ。アルバムの知らない曲でもいいから。コラボとか言って、先輩達の曲にかぶせて歌うのはもったいないよ。どっちも楽しむことができないじゃないか。Jrじゃないんだから、オリジナルの曲がたくさんあるんだろうから、自分たちの歌声で自分たちの曲を歌って踊ってくれよ。どんなに駄曲でもかまわないんだよ。はじけてくれよ!私はそれこそが見たいんだよ!!今の状態では、嵐だのカツーンだのの人気者の先輩の映像と、平成 Jumpの映像のちゃんぽんで、歌声もちゃんぽんで、正直どちらも楽しめない。どっちかにしてくれ。ていうか、平成Jumpの番組なんだから平成Jump だけにしてくれ。

しかしこの番組を見るに、どうして同じような時間帯で同じようなアイドル番組だったはずの「ハロモニ@」があんなに悲惨な状況になっていたのか、深く考えさせられたねじ子であった。

第三位 IPPONグランプリ

松ちゃんは「日本において日本人が笑う」ということを、極限まで考え詰めている人だと思う。そしてそれを日本で一番上手に表に出している人だと思う。真剣に考えることではないと思われていることを、真剣に考えている。(真剣に考えないからこそ笑いだ、という考えもあるし、笑われてナンボ、馬鹿にされてナンボ、という人もいるし、正直、本当に馬鹿にしている人だって多いからなー。)『遺書』で書いていた野望を二十年かけて徐々に実現してきている姿は、感嘆に値する。この日本で今、一番面白いのは誰か?それをわかりやすく勝負する場所を作りたいと、松ちゃんはずっと書いていた。どういうカタチにすれば、本当に面白い人が視聴者にもわかるか。それをずっと考えている、と言っていた。私が『週刊朝日』で読んだときのコラムでは「やっぱり大喜利しかないんやろうか?悩む」というような内容で、終わっていたと思う。それから二十年あまり。M-1(漫才)、キングオブコント(コント)、すべらない話(エピソードトーク)と、松ちゃんはそれぞれのお笑いのジャンルにおいて「その場その時に一番面白い人」を選び出すショーを実現させ、あまつさえそれらすべてを商業的に成功させている。生き馬の目を抜く、ペンペン草しか生えていなかった荒地に、新たな秩序を作り出そうとしている。そして、今回、ついにガチンコの大喜利の大会だ。初志貫徹とはこのことである。
ねじ子は大喜利大好きなので、素直に嬉しい。笑点もケータイ大喜利も大好きだもん!出演者みんな面白かった。次が楽しみだ!バカリズムさんはアイドリング!の司会と日本地図のネタしか知らなかったので、私の中で大いなる収穫だった。本当は松ちゃんにも大喜利の席に座ってIPPON!狙って欲しかったけど、一人ごっつで昔散々やってたから、もういいのかな。

第四位 5時に夢中!

東京MXテレビのワイドショー番組。もろ、ローカルで斬新な切り口の番組です。マツコデラックスさんと岩井志麻子さんと中瀬ゆかりさんと、西原理恵子さんのギャグみたいな高須クリニックのCM見たさに、みています。

第五位 銀魂でした。ていうかマジで終わっちゃうの?いつもの終わる終わる詐欺じゃないの?狼少年のところに本当に狼が来たの?

2009年俺コンランキング・音楽編。

第一位 WAO! ユニコーン

おっさんになって帰ってきてくれたユニコーン。年を取って、さらに自由。若さ故のこだわりやわだかまりやトンガリがなくなって、やり放題。当時は決してやらなかった「お揃いのファッション」を毎回毎回毎回着て、ノリノリで演奏。しかもみんなベテランだから、演奏がハンパなく上手いんだ。そして復帰第一作シングルに選んできたのが、フロントマンであるところの民夫の曲ではなく、アベちゃんの曲。民夫、へんな楽器ポコスカ打ちならしてコーラスしているだけ。自由だなぁ。普通は「やっぱり民夫の歌で。わかりやすいですし…。」とかなるもんだよ。人間というものは、年を取れば取るほど実は自由になる。偏見やしがらみから、自由になるはずである。それを再認識させてくれて嬉しい。全員ソロでやりたいことやって、取れるトゲも取れて、尖るべきところはさらに尖らせて、阿呆なおっさん五人組が帰ってきて、本当に嬉しい。そして相変わらず全力に馬鹿で、本当に嬉しい。ライブでのハジけぶりを見るに、まだまだこれからも続けてくれそうでさらに嬉しい。ロックンロール最高。バンド最高。ちなみに不肖ねじ子は清志郎逝去のニュースが出た直後のさいたまスーパーアリーナへ行ったのですが、会場前はずーっとずーっとRCと清志郎の音楽が流れており、一曲一曲終わるごとに会場から自然に拍手が沸き起こっていました。悲しいながらも、とても厳かで穏やかなロック好き達の空間でした。

第二位 SATSUGAI/甘い恋人

漫画「デトロイトメタルシティ」がアニメと映画になって、歌詞しかなかった曲が、歌になった。あのバカバカしい歌詞があんなに良い曲になるとは。デスメタル好きの方に言わせればデスメタルではないようだが、デスメタルよくわかんないねじ子的には大満足である。SATUGAIはアニメver、甘い恋人はカジヒデキ君のやつが好きだ。私が濡れ描いていた(©社長)よりもずっと良い出来だわ。DMCを読んで以来、フリッパーズや小沢健二やピチカートの曲を耳にするたびに「ファック!ファック!ファーーーック!こんなんじゃアタシは濡れねぇんだよ!」という社長の叫びが脳内に木霊して困っている。

第三位 ドンスカパンパンおうえんだん

教育テレビは、毎月毎月たくさんの新曲を、良質なPVやダンス付きで、密かに垂れ流し続けている。ものすごく、密やかに。客は親子連れ、もっと正確に言えば小学校までの子供とその両親のみだ。それ以外の耳には、一切届かない。滅多なことがない限り(だんご三兄弟などの大ヒット)届かない。でも、その楽曲群のクオリティは果てしなく高い。

第四位 瞬間speechless KREVA

日本語ヒップホップはあまり詳しくありません。でもRIP SLYMEとKREVAさんの曲は心地よく聴いております。この人選からもう、日本語ラップにあまり明るくないことがバレバレというものでしょう。と、いうわけでKREVAさんのこの曲が、今年のミュージックステーション一年通してのベストアクトでした。

第五位 NYC NYC boys

バランスがいい。右端のイケメン、センターにオールマイティーの一番人気、左端に歌唱力の高いチビッコのかわいこちゃん。これ男女問わず三人トリオの黄金律だ。少年隊とかキャンディーズとか第一期プッチモニとか。Nの格好いいお兄ちゃん(中山優馬くん)は二枚目過ぎて、ピンで真ん中で張っているとなんかこっちが照れちゃうんだよ。格好良すぎて。でも右端にいると、とても映える。というわけで、期間限定派生ユニットなんだろうけど、とてもバランスのよい編成だと思う。よく見るとboysの皆さんも平均値が高かったりして、実はJrの中でも人気の子だったりして、高地くんは見るたびに踊りが上手くなっていて。これはコアなファンの皆さんの女心もきちんとくすぐる構造になってるな。さすがだ。ちなみにMステで聴いたねじ子ジャニーズ楽曲ランキングは①NYC(NYC boys)②スーパースター★(SMAP)③Believe(嵐)④恋の ABO(NEWS)⑤GUILTY(V6)でした。

今年は以上。ちなみに今年のハロプロ楽曲ランキングは①流星ボーイ(Berryz工房)②はぴ☆はぴサンデー!(月島きらり)③はじめての経験(真野恵里菜)④ぁまのじゃく(S/mileage)⑤私の魅力に気付かない鈍感な人(光井愛佳)でした。
真野ちゃんは可愛いし、今時「超ド級清純派で攻める」という姿勢はむしろ、新しいと思う。狙いは好きだ。しかし、肝心の真野チャン自身が(音楽ガッタス時代からそうだが)自分の置かれている環境に戸惑っているように、私には見える。それが非常に残念だ。平成も22年の今時に1970年代のような清純派をブッ込むには、本人によほどの決意とド根性と精神的タフさが必要だ。パラドキシカルだが、本当に清純な人は清純「派」にはなれない。清純派を貫くだけのぶっといぶっとい根性が必須なのだ。「地獄に堕ちても清純派になってやる」というような覚悟を持った確信犯でなければ、清純「派」を貫くことはできない。同姓に叩かれる危険が非常に高い「清純派ぶりっこ」を維持できないのだ。頑張って欲しい。

2008年・俺コンランキング

2008年・俺コンランキング

2008年・俺コンランキングはこれだ!!

※俺コンランキングとは2008年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも2008年に発表されたものではなかったりもする。

2008年俺コンランキング・TV番組編。

第一位 ゴッドタン
テレビ東京の 深夜バラエティ。ローカルですみません。今、日本で一番面白いバラエティ番組だと思う。おぎやはぎも、劇団ひとりも、バナナマンも天才だね。数ある他民法 ゴールデンのどんなネタ見せ番組よりも、100倍作り込んだバラエティ番組だ。芸人がマジな歌(自分で作詞作曲)を披露し、それを聞いて審査員が笑って牛 乳を吹いたら演奏終了(もちろん狙いは牛乳を吹かせることなのだが、芸人本人達の望みは「あくまで最後まで歌を聴かせたいシンガーソングライター」という スタンス)の企画「芸人マジ歌選手権」はお勧め企画だ。自作ソングの勢いおよび、突拍子もなさ、歌詞の馬鹿馬鹿しさ、自意識のはみ出たシンガーソングライ ターへの揶揄は必見。キス我慢選手権・様々な方法で暗記を邪魔する「芸能界ストイック暗記王」・M女選手権など、他のどの企画も、それで一本の帯番組が作 れそうなくらいの面白さだ。くだらなくも勢いがある。ローソンからDVDも出てるので、暇で暇でしょうがない方は是非見てみて欲しい。

第二位 仮面ライダーキバ
二年連続・井上大先生脚本作品から。初めて平成ライダーをきちんと見た。とても興味深かった。最近のライダーは1シリーズの中にも仮面ライダーがたくさん いて、しかもそのライダー同士が戦ったりするんですぜ、大将。正直最初はどうなることかと思うトロトロ展開な上、現在と過去(親世代)が交差して展開し、 どちらも先が読めないという難解なストーリー仕立てに「お子さま達は完全に置いてけぼりを食らっているのでは?」「暗すぎる。これでは玩具もろくに売れな いだろう」「前時間帯番組・炎神戦体ゴーオンジャーのカラッとしたわかりやすい明るさを見習えよ」などと思っていたのだが、現代クイーンとキングが出てき てから途端に面白くなった。過去の親父と同じ危険(敵種族のクイーンと恋に落ちる)を冒してしまう主人公は、その呪縛から逃れることができるのか?ライ ダーだというのにあまりにやる気のない「引きこもり主人公の自分探し」でしかない戦いと、やる気にあふれる個性的な周囲の人間の対比も、現代のヒーローら しく良いと思う。(まぁ最近のライダーはずっと「ヘタレ主人公の成長物語」らしいけど。)バックトゥーザフューチャーぽいラストも、「過去と現在が交差す る」というキバの作品性に合っていて、良いオチだった。

第三位 復活したヤッターマン、第四位 銀魂、第五位 鹿男あおによし でした。

2008年俺コンランキング・音楽編。

第一位 タッキーの「愛・革命」
ミュージックステーションにて「まだこの曲は未完成です」と言いながらソロで登場したタッキー。Mステでジャニーズの子達が、出所のわからないその場限り のソロ曲を突然歌うのはよくあることなので、今回もそのうちの一環なんだろうと大して気にもとめずに眺めていた。しかしタッキーは違った。全身白のスーツ で、イントロからいきなりの語り。しかもマジ語り。しかもその内容が「女と男のLOVEと書いて革命と読みます。」読まない。絶対に、読まない。私は一気 に目を釘付けにされた。意味が分からないが、女を先に持ってくるところが何ともジャニーズ流だ。無駄に荘厳な(最大級の誉め言葉)演奏の中「そして、革命 時代…」と語り、一呼吸溜めた後、なおも真顔で語り出すタッキー。そのポエムがすごい。歌詞を書くといろいろ面倒くさそうなので詳しくはググッて欲しい が、一言一句、さっぱり意味が分からない。どうやったらこんな言葉が出てくるんだ?天才だろ。そしてクラシックの「革命」をアレンジした曲が始まる(それ 自体はよく使われているアイディアである。Berryz工房のジリリキテルとか)。踊り狂うタッキーおよび、ジュニアの皆さん。そしてタッキー、おもむろ にタクトを取り出し指揮を始める。なぜ。しかもその指揮が直立不同で堅く、微妙に下手な所がまたいい。タクトを持ったまま、矢に射られた聖セバスチャンの ような決めポーズで締め。すごい。何がすごいって、「作詞作曲・滝沢秀明」ってところがすごい。この壮絶なまでの気障を「上から無理矢理やらされている」 のだったら「あぁ可哀想だな、恥ずかしいだろうな」と心の底から同情するところだが、自らの発案とは。あぁむしろタッキーはノリノリに違いない、いや、そ うであってくれ。しかも冒頭の発言曰く「未完成」だと!これは完全版の完成が強く待たれるところだ。完成したら是非またテレビに出て欲しい。CDも出して 欲しい。その際には絶対に絶対に!冒頭の語りを外すとかいう、センスのないことだけはすんなよ!!…と、ジャニーズ事務所に熱烈ファンメールを書こうと 思っていたところだ(結局CD出ましたね、語り付きで。良かった良かった)。いやぁタキ翼は、その潜在能力に対して妙にはじけきれていない感があるのを常 々寂しく思っていたのだが、それは仕方のないことだったんだな。翼君の翼では、タッキーの上り詰めているこの高みには、到底ついていけないよ。翼君の翼、 折れちゃう。それは翼君が悪いんじゃなくて、常人の及ぶ気障さの範囲をタッキーは易々と飛び越え、余人が簡単に追求することなど出来ない「遙かな高み」 に、あの若さにして辿り着いてしまっているからだ。
ちなみにタッキー、ジャニーズ年越しライブにて、さらなる完成版を引っさげて我々の前に再びやってきてくれた。年越しライブなのに、なぜかタッキーだけ東京ドー ムじゃなくて、劇場からの中継で。どんなびっくりを我々に仕掛けてくれるのかしら!とワクワクして見ていたら、…飛んだね。ワイヤーで。イカロスの様な ポーズで。しかも水が噴射しまくる中を、斜めに切りながら飛び回るタッキー。びしょぬれ。正真正銘の「水も滴るいい男」。ねじ子正月の初笑いは完全にタッ キーに持って行かれたね。どんなお笑い番組よりも面白い。なぜなら、思いもかけない方向性のベクトルで一人飛び出している上に、そのメーターが誰も追いつ けないほどに振り切れてるから。しかも真剣と書いてマジだから。日本の歌謡曲の懐の広さを思い知ったねじ子であった。

第二位 (よみがえりし者からの)ブランニュー青学
テニスの王子様ミュージカルの曲から。相変わらず良曲ばかりで何よりだった。比嘉公園と氷帝公園を今年とカウントすると、こんな感じかと。ねじ子内テニ ミュランキング2008・1位(よみがえりし者→)ブランニュー青学、2位シンクロ、3位バイキングホーン、4位せっかち、5位The TOP でした。
今更だけれども、テニミュの四天宝寺編(4A)も見てきたぜー!四期青学は歌が上達していた、特に菊丸。カツゼツも随分と良くなっていた、特に菊丸。四 天王寺も皆、歌が上手(白石以外)。特記すべきは金太郎役の人だ。歌もダンスも上手だし、自由奔放なキャラを表現しきっていた。金太郎なんて原作では「あ まり人気のでなかったショボいキャラ」かのような印象だったのに、四天王寺で完全にセンターを晴れるだけの魅力的なキャラクターに仕上がっていた。一球対 決の演出も見事であった。ちなみに一番見所のある試合は、何故か「お笑いテニス」だった。小春が芸達者な玄人なんだ。群衆の中にいても、一人奇妙なクネク ネダンスで目を奪われる。
歌も演出も脚本も、昔のテニミュを思い出す、原点回帰の作品だと思う。学校ごとの校歌、1年トリオによる上質なイントロ、幕明け後の青学・他校・ゲストによる三重唱、 試合している本人以外(ゲスト含む)による無駄に壮大な(これまた最大級の誉め言葉)応援歌を試合中に歌い上げる、狂言回し役のfuturing校による アドリブ、日本刀の代わりにラケットを振り回す殺陣のような、無駄にかっこいい決めポーズ。そしてエンディングのFGKS。正直、前回の氷帝学園(全国) 編は、原作の内容が充実しすぎているゆえか、消化不良でやや駆け足の印象であった。キャストのあまりの多さに、観客であるこちら側が対応しきれていなかっ たこともあると思う。対して四天王寺編の原作は、「108式」「客席まで吹っ飛ばされ全身打撲のタカさん」「それを片手で受け止める阿久津」以外、完全に 忘れてしまったような(失礼)内容だったのだが、ミュージカルでは演出・脚本の上手さによって、圧倒的に面白く仕上がっていた。原作では正直笑えなかった ギャグも、ことごとく笑えた(千手観音とか)。原作より面白い、とさえ思った。パンフレットで許斐大先生が「この四天王寺編はミュージカルに対する挑戦状 のつもりで描いていた」とおっしゃっていたが、その挑戦は、見事に果たされたのではないだろうか。

第三位 リズム天国ゴールド「ウラオモテ」
今年のハロプロは面白くなかったなぁ。ハロプロができて以来、ハロプロが最も面白くない一年だった。寂しい。新しい展開もないし、テレビでハロプロの女の 子達ほとんど見られないし(里田矢口以外)曲も面白いものが少なくて、とても残念だ。あんなに優秀な素材を集めているのに、実にもったいない。今年のねじ 子内ハロプロランキングは1位リゾナントブルー、2位パパンケーキ、3位恋愛ライダー、4位雨の降らない星では愛せないだろう?、5位こんにちぱ(これは 正確には2007年か)。
ちなみにリズム天国ゴールドはリズムゲームとして最高に画期的だった上に、良曲ばかりだった。やはりつんくは天才である。モーニング娘。を作ってからとい うもの、私の浅はかな判断(例・オーディション時点での道重&久住の歌唱力は「正直落とすべきレベルだろ」と思っていた、等)を長期的に見れば完全に覆し てくれるような、類い希なる先見の明をもって、ことごとく正解を出すつんくを見ては「あぁつんくは天才だなぁ」と、もう100回は認識しているのだが。リ ズム天国ゴールドはつんくの天才ぶりを再々々々々々認識させられる素晴らしい作品だった。リゾナントブルーのつんく仮歌バージョンも最高だった。つんくが 歌うハロプロ曲デモ集を出してくれたら、一万円でも買うのになぁ。正直、最近のハロプロの面白くなさはつんくのせいではないんだろうなぁーと、素人考えな がら思う。

第4位 perfume アルバム「GAME」
作り込んだ良質な音楽と、斬新でアイディア溢れるダンスがあれば、口パクであろうとなんであろうと、ステージでアイドルは見事に光り輝くんだね。そんな ことを改めて認識した今年のperfumeの快進撃だった。どんなに人気者になってもアキハバラブからのファンは切り捨てない方が良いと思う。ちなみにね じ子の好みのタイプは当然のようにあ~ちゃんだ。(2009.4.10)