2017/8/20(sun) 東京ビッグサイト
[東5ホール]N-21a「ねじ子アマ」
手技図譜の新刊は残念ながら間に合いませんでしたので、コピーの無料配布を持って行きます(いま作っています)。
既刊はこちら↓を持って行きます。
・平成医療手技図譜 手術編 改
・平成医療手技図譜 精神編
・平成医療手技図譜 ICU編
・平成医療手技図譜 神経編
・平成医療手技図譜 診察編
・平成医療手技図譜 針モノ編
・救外戦隊ネラレンジャー 0
・救外戦隊ネラレンジャー 3rd
ハロプロ新体制発表動画を見てひとこと。
うーん、これは消化吸収するのに時間がかかるやつだ。とても飲みこみにくい。時間がかかる。ここ最近のハロプロは胃もたれする料理ばかりを次々と出してくるなぁ。一連のハロプロ改変の中で、一番最悪のお知らせは藤丼卒業とカントリー解体(ていうか山木cと小関cの更迭)だったので、それに比べれば今回はだいぶマシかな……。楽しみな一面だってあるし。ハロプロを宝塚にして、モーニング娘。=花組、アンジュルム=月組、研修生=宝塚音楽学校にしたいんだな、ってこともわかった。
ちなみに私の移籍先事前予想は
・カントリ三人…まとめてJ=J
・段原、川村…娘。
・一岡…こぶし
でした。移籍先でのメンタルを考えて、移籍組は一緒にしてあげてほしかったのですが、みんなバラバラだったか。残念。
最初に結論を言うと、10年後に25歳になった小関ちゃんが10歳年下の後輩と笑顔で『16歳の恋なんて』を歌う姿を見ることができたら、私ははじめて今回の冷酷な人事を許してあげることができると思う。あ、ちなみに15年たっても私はハロマゲドンを許してませんからね!古参はみんな受け入れている?何を言っているの、私はいまだに「私の大好きだったタンポポとプッチモニを返してよ!」って思ってますからね!あの時の、大好きなおもちゃを取りあげられてしまった子どものような感覚を今でも決して忘れていないよ!
だからJuice=Juiceファミリーの皆さんが「5人で解散するまで続けてほしかった!きー!」って思うのは当然だと思うし、カントリー・ガールズとももちのファンが「カントリーつぶして新グループってどういうことだよ!ふざけんな!」って気持ちになるのも当然だと思う。大切にしてきた大好きなおもちゃを、知らない人に突然取り上げられてぐちゃぐちゃにされてしまったのだから。怒るのも当然だし、こういう時は怒った方がいい。私にも同じ気持ちがある。
ねじ子は古参なので、モーニング娘。に引き抜かれた森戸ちゃんを見ていると、音楽ガッタスから真野ちゃんを引き抜かれた時のことを思い出す。あの時も、やっと育てた可愛い一番人気の女の子を、大きな力によって突然引き抜かれた。音ガタはその後、1ツアーしたのちに消滅。現在の真野cの活躍を見るにそれは正しい判断だったんだろうけど、音ガタが好きだった私はとても悔しかった。そして今回、カントリーはその「1ツアーの猶予」すら与えてもらえなかったのだ。非道である。
そしてカントリー・ガールズのリーダーになるはずだった山木cはアイドルと学業を兼業するために、進路を変更して希望と違った学部に進んだはずである。噂が本当なら、薬学部志望だったのに文転したはずだ。理系女子にとって、これは大きな決断である。私が山木cなら、今ごろあまりの馬鹿馬鹿しさに閉口している。そして、今からでも遅くないからケツまくって勉強して、行きたい学部に入り直すと思う。マジでやってられないよ、ばかばかしい。人の人生をなんだと思ってるんだ。
今回唯一よかったと思うこと、それは入社時の人事の失敗を後から取り返すことができるようになったことくらいだ。現状のハロプロはモーニング娘。一強である。最初に娘。に入れないと、それ以上の待遇は「永久に」望めない。ガラスの天井が確実に存在しているのだ。経営者側が「そんなものはない」「キャリアもノンキャリアも関係ない」「同じように出世できるしチャンスも与えている」と建前を主張するのはたやすい。でも実際は、テレビに出られる機会の多さも、ホールコンサートを実施できる回数も、グッズの売上も、つんく♂曲が提供される確からしさも、ケータリングや楽屋弁当の質でさえも、モーニング娘。とそれ以外のグループの差は歴然としている。モーニング娘。の待遇が段違いでいいのは火を見るよりも明らかなのだ。この格差は、多くのハロメンとハロヲタのモチベーションを露骨に下げてきた。ハロプロに加入した後の努力や歌唱力の向上によってキャリアとノンキャリアの差がなくなっていくのならば、それはよいことだと思う。とういわけで、ロコドルの星・森戸知沙希の今後には期待したい。(2017/7/1)

Buono!ライブ2017 〜Pienezza!〜@横浜アリーナは最高でした。ハロプロの長い歴史の中でも一、二を争う素晴らしいコンサートだったと思います。今後のハロプロおよび女性ライブアイドルは、ここを目標に活動していくことになるのではないでしょうか。モ娘。プラチナ期の『ライバルサバイバル』がそうであったように。ハロプロがつんく♂さんを欠いたまま歴史を紡いでいくというのなら、ここしか目的地がないとさえ、思います。
きちんとカネがかかっているレコードを模した中心が上下するセンターステージ、広い花道の使い方、新旧取り混ぜたセトリ、暗転を上手に繋げる映像の面白さ、楽曲の良さ、歌唱力の高さ、バックバンドのクオリティ、そして何より、メンバーも衣装も歌声も、三者三様にかわいいこと。文句なくかわいい。「かわいい」ことを絶対に忘れていない。生歌で踊る「女性アイドル」という形態が到達した、一つの最高点だと感じました。
Cafe Buono!→Early Bird→こころのたまご→みんなだいすき と、しゅごキャラ!時代の曲をやってくれたのも嬉しかったです。短いメドレーでも、嬉しかったです。子供時代特有の高音をきちんと出してきた桃子と雅は本当に素晴らしかった。去年の武道館よりも、ずっと声が出る状態に仕上げて来るんだもん。すごいよ。
みやももは最後までみやももでした。服の趣味もメイクの好みも正反対だけど、お互いの実力を認めあっている。決してベタベタなんかしない。でも、桃子の大事な発表のとき、雅ちゃんはいつもその場に駆けつける。仲間だけどライバルで、ライバルだけど長年の戦友。近すぎない信頼関係が最高だ。さいこうだー!あー!あー!
あ、もちろん、現役バリバリの愛理の歌唱力と表現力は文句なく高かったです。安心できるお姉ちゃんが二人いる環境で、センターでもなく、末っ子ポジションでふにゃふにゃとリラックスし、何を言っているかさっぱりわからない滑舌で楽しそうにMCをして変人ぶりを披露する愛理。Buono!の愛理だけが出す、あのオーラ。その一秒後に突然、信じられないほど上手に歌い出す愛理。こちらはそのギャップに、何度でもひっくり返ってしまう。℃-uteとはまた違う魅力が全開で、とても可愛らしかったです。あの愛理がもう見られないのは、本当に残念だなぁ!
そして、どの曲もフルで聴きたかった。フルで聴くまでは成仏できないよ!星の羊たちと紅茶の美味しい店とwinter storyとGO!GO!ゴーダとタビダチの歌を聴かないと成仏できない。いや、本当は、『みんなだいすき』で桃子の「キャラなり〜♪」を聴いた瞬間に、報われなかった2009年のねじ子の怨念が昇天し始めたんだけど、あわてて魂をたぐりよせて、ぐっと地表に踏みとどまったよ。
ライブのサブタイトル〜Pienezza!〜は「お腹いっぱい!」って意味らしいけど、こちらは全然食い足りません。まだまだいくらでも食べられるんだからね!まだまだ、お腹すいてるんだからね!4年も待たされたんだから当たり前でしょ!我々はオタクなんで、待つのは慣れてますから。いくらでも待ちますから。どんなに迷惑だって思われても、勝手に待ちますから。オタクの忍耐力、なめないでください。こっちは庵野と冨樫とガラスの仮面とベルセルクと田中芳樹とFKMT先生に十年単位で鍛えられてますんで。ええ。
会場前は20代女子とその連れの若い男性ばかりで、「あれ?当時一緒にキッズを支えていた男性達はどこへ行ったの?私は、おばさんになったよ?みんなも、おっさんになったはずでしょ?」と不安を感じたけれども、いざライブが始まれば古い曲にもがっつり昔ながらのコールが入っていて安心しました。
ところで、平日夜のコンサートというのは社会人オタクにとって波動砲なんです。何発も続けては打てません。発射前の長い段取りや、発射直前のタメの時間はもちろんのこと、発射後のエネルギー充填時間が絶対に必要なんです。そしてハロプロを支えている多くのオタクは、社会人のDDなんです。かくいう私も、そうです。平日に働かないと、現場に行くお金と時間がなくなるのです。

というわけで5月の波動砲はBuono!に打ってしまったので、5月の娘。武道館には入れず、音漏れを聴きながら昼休みにみそ汁だけを買い出しに行きました。とほほ。6月はさらに娘。武道館・アンジュ武道館・℃解散SSA・ももちラスト野外と、大箱のライブを4本も入れられてしまいました。どうしようかな。困るな。(2017/5/31)
静かに細く長く売れ続けていた心電図のポケットブック『ねじ子とパン太郎のモニター心電図』が改版されました。やったぁ!共著の大上先生も編集部の皆さんもどうもありがとうございます!
2017/4/21 発売です。

以下、今回の見どころ。
・誤植の訂正
ゲームで言うところのminor bug fixです。詳細は省きますが、いろいろありました。
・ねじ子のかんたん!イラスト講座
モニター心電図の―――ピーッ―――というアレ、モニター上にアップダウンする線を簡単に描く方法を書きました。1pまるまる書き下ろしです。病院のイラストや入院中のキャラクターを漫画で描くときに使ってください。
※このページはAmazonの内容紹介画像にがっつり載っています。
・HRスケール
従来のHRスケールは3拍ぶん使って測定するものがほとんどでした。でも実際は3拍ぶんも見るのは面倒くさいですよね。そもそも使いたい時には「3拍ぶん」だって知識自体を忘れちゃっているわけです。よって今回は、1拍ぶんでも使えるスケールを用意しました。(頻脈のとき用に、2拍ぶんのスケールも併記しています。)1山を富士山、2山を筑波山で表現したのは関東人としての気概のあらわれです。
・新しいQTcスケール
二次元的に表されがちなQTcスケールをどうにかして一次元、ていうか「直線上で」表現したい!との思いから作ったスケールです。これは他に類を見ない、新しいQTcスケールになったと自負しています。
QTは「短縮」が問題になることは少ないですよね。それに対して「延長」は重大な病気として問題になります。つまりQTの「正常下限」はあまり重要じゃない。QTの「正常上限」が重要情報になります。よって、QTの「正常上限」を(心拍数にあわせて)目盛りだけで使えるように、定規を作りました。
※以上の二つのスケールは、群馬大学・解剖ちゃんのブックレビューでがっつり紹介してくださっているので、実物がどんなものか見たい方はそちらをチェックしてください。
なんかもう、解剖ちゃんのレビューさえあればいいんじゃないかな!もう必要十分でしょ!私のライナーノーツよりずっとわかりやすいし、ポイント押さえてるし、写真もきれいだし!そんな気がする春の午後、うららかな月曜日でした。(2017/5/8)
コミティアありがとうございました。
数学本からねじ子を知ったという方が「医学の本も出しているんですねー」と言いながら来てくださったり、初めましての方も多かったり、新鮮で楽しかったです。
次の予定はまだ決まっておりません。今年の夏コミは日程的に参加不可能なため、今回は申し込みをしていないのです。すると、次の即売会参加予定は冬のコミケになってしまう。でもそれはさすがに遠い。うーん、どうしようかな。ちょっと考えます。予定が決まったらまたこちらでお知らせしますね。
2017/5/6(土)東京ビッグサイト[東5ホール]U-57a「ねじ子アマ」
・平成医療手技図譜 手術編 改
・平成医療手技図譜 精神編
・平成医療手技図譜 ICU編
を持って行きます。
手技図譜の新刊は残念ながら間に合いませんでした。
昨年の冬コミで『手術編改』が思ったよりも人気で驚きました。手術編がいちばん改訂が遅れてたんですよね。今回のコミティアにも、そんなにたくさんではありませんが持っていきますので、冬コミで入手できなかった方はぜひどうぞ。
また、今回のコミティアに出しそびれた幻の新刊は『精神編の続編』です。 『平成医療手技図譜 精神編』をお持ちでない方は、この機会にぜひどうぞ。次の新刊をより楽しめると思います。それにしても、新刊間に合わせたかったなあ。楽しみにしていた方、ごめんなさい。
それでは私はブースには行けませんが、皆さまコミティアを楽しんで下さい。私は仕事のせいでここしばらくコミケにもコミティアにも行けてませんが、心はいつでも即売会とともにあります。あー、けもフレとゼルダの伝説BotWとまーどぅーの薄い本が読みたい!読みたい!いっぱい出てるはずだゾ!ゾ!ゾ! あ、コミティアには二次創作ないんだった。てへ。
『ゼルダの伝説BotW』の世界でずっと草を刈っていたい。小麦とたまごとバターときび砂糖を煮詰めてエッグタルトを作りたい。馬を駆け、まだ見ぬ海沿いの村に行きたい。初めて見る魚や虫や果物をたくさん採りたい。手に入れた食材は調理して売り払って、ゲルドの街で新しい服を買おう。
夜はハテノ村の自宅に帰ってぐっすり眠りたい。イチカラ村の古い友人を訪ね、宿を借りたっていい。獣のうごめくハイラル城に忍びこんで、城に眠るお宝たちをこっそりと持ち去っていくのも楽しい。
ゼルダ姫のことはしばらく助けに行かない。だって私はこの世界で、まだまだ楽しく、自然と共に暮らしていたいんだ。(2017/5/9)
ぎりぎりになってしまいましたが、5/6のコミティアのサークルスペース告知です。
5/6 コミティア120
東京ビッグサイト 東5ホール U-57a
ねじ子アマ
新刊は頑張って作っていますが、うーん、今回は難しそうかな。ふがふが。
『けものフレンズ』は確かに、現在の日本の若者にとって、よくできた救済の物語だと思う。
日本の少子化と経済規模縮小は、おそらく避けられない未来だ。高度経済成長やバブル期に建てられた巨大建造物やインフラを維持するだけの生産力すら、我々は確保できないかもしれない。自分が子供の頃遊んだ楽しい建築物は、ED写真の遊園地のように廃墟になっていくだろう。実際、少し地方に行けば建物だけが残ったゴーストタウンや商店街がすでにゴロゴロしている。それを壊す金やマンパワーすら用意できない未来が来る。そんな予感はみんなの中にある。ジャパリパークは、確かに昔は巨大な動物園か遊園地であったはずの廃墟なのだ。
しかも、廃墟の中にはなぜか大きな火山があり、コントロールできず、毎年爆発してよくわからない物質を撒き散らしている。我々はそこにフクイチの影を見る。フレンズたちは今のところ一種につき一匹しかいない。それもメスのみだ。子孫を成す方法もない。
謎に満ちたこの状況は、すべて彼女らのせいではない。すべて前世代によって作られている厄災であり、「気付いたらそこにあった厄災」だ。それでも、その土地にそのとき生まれた数少ない生命たちが出会い、お互いの個性を紹介し、長所を認め、知恵を出しあい、できる限りの協力をして、小さな手で作業し、問題を解決していく。そしてみんなでジャパリマンを食べる。原始的快感も決して忘れず、すべり台を滑れば全力で「うわー!たーのしー!」と叫ぶ。震災後、未曾有の不況と少子化と経済縮小の中で生きるための知恵がそこには確かにあると思う。
我々の世代の多くは両親の生涯年収を越えることができないだろう。親が自分に与えてくれたサービスを、自分の子に与えることができない。個体数もどんどん減る。国民総中流と言われた時代は終わり、生まれながらに遺伝子や環境や資産が細かく違うと誰もが気付いている。
その一方で学校では「みんなちがってみんないい」と教わった。かつて「困った子」と大雑把にくくられていた子供達にも発達障害やADHDやLDの診断がついて、個別対応ができるようになった。フレンズたちは口数は少ないけれど、その会話は非常に前向きで気が利いている。尊敬と信頼にあふれ、決して相手を不快にさせない。それらはすべて第1話の「へーきへーき!フレンズによって、とくいなことちがうから!」というサーバルちゃんの台詞に集約される。そうやってお互いを尊重し、傷つけ合わず、少ない数でも協力して生きていくしかないのだ。
とすると、やはりそれを脅かす存在であるセルリアン、そしてフレンズを生み出す根源であるサンドスターの正体が非常に気になる。何なんだろう。前世代のヒトなのかな。まったく別の異形の存在かな。宇宙からの使者かな。圧倒的な暴力かな。マインクラフトによく似た「新しい創世記」だと考えれば、ラスボスは地中奥深くに潜んでいる巨大ドラゴンなんだけど、誰も倒しに行かず、みんなで海辺に家を作って「うわー!すごーい!たーのしー!」で終わりかな。なんでもいいよ。とても楽しみ。わくわくしてる。(2017.3.21)
1位 ロケット団(ムサシ・コジロウ・ニャース) / ロケット団 団歌
アニメ「ポケットモンスターサン・ムーン」一夜限りのエンディング曲。ロケット団3人の声優さんたちが作詞を手がけ、歌も歌っている。
「それいけ!アンパンマン」におけるばいきんまん、「ヤッターマン」シリーズのドロンボー一味、ポケモンのロケット団と、日本における「よくできた」冒険活劇アニメシリーズには、憎めない悪役レギュラー陣が不可欠である。彼らが毎回小さな悪事を計画し、なんらかのトラブルをおこして(これが物語を動かすきっかけを作る)主人公たちに懲らしめられ、去っていく。でも、完全に排除はされない。主人公から少し離れた場所で、彼らはいつもしたたかに生きている。これはゆるやかな共生であり、日本における正しい勧善懲悪の描写であると私は思っている。敵を完全に根絶やしになるまで根絶する冒険活劇は(アメリカでは受けるだろうが)狭いムラ社会の日本には似合わない。気の食わない人間や目的の違う人間だっているけど、決して完全な排除を狙わず、コミュニティの中で適度な距離をたもち共存するのが、災害が多く国土が狭い日本における現実だと思う。
共存するために、彼らは決して「絶対に許すことができないほど」悪いことはしない。実は6年前のポケモンアニメ「ベストウイッシュ」において、ロケット団ははじめて完全にシリアスな悪役として描かれた。毎回決まった名乗りを上げて登場する例のパターンも放棄した。結果として「ベストウイッシュ」は面白みに欠けた作品となった。まぁベストウイッシュがつまらなかったのは、ロケット団だけのせいではないけれど。我々はロケット団の底抜けの明るさ、何度主人公に負けても決してめげない姿、仲のよさ、馬鹿馬鹿しい決め台詞の「お約束」に、毎週心を癒されていたのだ、実は。失ってはじめて気付く安穏ってやつだ。時代劇が減り、水戸黄門が放送されなくなり、子どもたちにわかりやすい勧善懲悪が失われつつある今、ばいきんまんとロケット団には末長く頑張って欲しい。
(さらに…)
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