医学生向けフリーペーパー『INT』にて『ねじ子のMedical Life Hacking』連載中
- 医学生向けフリーペーパー『INT』にて『ねじ子のMedical Life Hacking』連載中
- 『月刊ナース専科』にて『ねじ子のヒミツ手技』連載中(3ヶ月に1回掲載)
医師兼漫画家 森皆ねじ子
オススメコーナーは医療をモチーフにしたゲームを医者の目線でプレイする『トライ・ザ・医学ゲーム』、医療に役立つモバイルハード&ソフトを紹介する『モバイル医療ハック』の二本です。ちなみにねじ子は、国家試験から一問を独断でピックアップして勉強する『国試この一問!』と、パンダの医学生四コマを担当しております。
発行は医師国家試験受験予備校のMECさん。雑誌名の『INT』は『医者の卵』の略だそうです。素敵なネーミングセンスですね。
配布方法は以下のとおり↓
・各大学の医学部1~6年生の代表宛に50部ずつ
・4~6年生は各学年の「国家試験対策委員」(4年生はCBT委員という呼ばれ方をしている大学も多いです)宛て
・1~3年生には学年代表(各大学で呼び方はそれぞれです)宛て
に送っています。大学によっては「教室においておく」、「学年の掲示板の下に置く」ところもあるようです。
詳しくはMECさんの INTのサイトへどうぞ。
ちなみに、『INT』にはWeb版もあります。こちらにはねじ子は登場しません。でも面白いから医学生のみんなは是非読んでね!
いよいよ試験十日前。こんな時期にKokutaiを読んでいるなんてよっぽど余裕があるか、定期購読か、藁をもすがる気持ちの方くらいかと思いますが、と りあえず超直前ですよ皆さん!!直線一気の差し馬代表ねじ子といたしましては、全勢力をそそぎ込んでラストスパートする時期です。自分で自分にムチ入れて かっ飛ばしましょう。
超直前にはまず、
国試は全範囲が出ます。直前に「間に合ってないから」とか「苦手だから」とかいう理由で一つの科目だけ集中してやってしまう方がよくいますネ。循環器だけひたすら解いてるとか。…確かに循環器は重要です。出題数も多いし禁忌も多いし。でもそれだけをやってると、けっこう他の科目忘れます。他 の科目の「勘」を鈍らせている状態で、試験を受けてはいけません。ショボい刀しか持っていないのなら、せめてピカピカに研いで戦場に赴きたいというもの。 全範囲って、じゃあ何をすればいいの?という貴方は3.を読みましょう。必修や禁忌の問題集も意外と全範囲をカバーしてるので、オススメです。また、同様 の理由で、
ねじ子は国試5日前に100%皮膚科を解き終わり、そこで過去問題集つぶしを諦めました。内緒だけどQB呼吸器全然終わってなかったけど諦めました。本当にすみません。5日前ではあまりにナンなので、一応、一週間くらい前にはやりたい科目のQBおよび100問は、終わらせておくのが好ましいと思います。そしてそして、
試験直前にパニックになって気が狂わないために、この時期はとにかく自分がやってきたことを信じるための勉強をしましょう。それは復習。そう復習。なんで先月、おもむろに問題をコピーして集めておけと言ったのでしょうか?カードにしておけと言ったのでしょうか?それは、直前にそれらのカードの大見直し大会をするためだったのです!!ストックにしていたカードも引っぱり出して、全てのカードを見直しましょう。「まとめノート」を作っていた人は、それの見直しでもかまいません。自分の解けなかった問題の、大!復習大会を、この時期にやりましょう。これをすると、全範囲に頭を慣らせる上に、自分の弱点を短期間で埋められるので、精神的な地盤が安定します。
これまでそういうまとめ作業らしきものを何もしていなかった、そんな貴方は「模試で間違った問題のうち60%正解率問題の見直し&ここ2年くらいの過去問の見直し」(詳しくは先月号参照)を今からでも遅くないので繰り返しましょう。同様の効果が得られるかと存じます。
公衆衛生は2週間前からでかまいません。あ、言っちゃった。なぜなら!海馬における短期記憶の保存期間は、2週間といわれているからです。公衆衛生は社会科と同じです。意味のない年号を丸暗記しても、受験が終わったら綺麗さっぱり忘れてしまうように、忘れちゃう科目です。丸暗記しましょう。そして国試が終わったら2週間できれいさっぱり忘れましょう。
国家試験の点数は75%で良いのです。テキトーな確率ですが、半分の問題が完全に解けて、半分の問題が二択に絞れればいいのです。あきらめたらそこで試合終了だよ…という安西先生の言霊を何度もリフレインしつつ、最後のストレスフルな日々を乗り切っていきましょう。
一年間かけてお届けした「ヘタレによるヘタレのための」国家試験攻略法、如何だったでしょうか。真面目なkokutai読者の中で、きれ~いに浮い ていた当企画ですが、一人くらい「ねじ子のお陰で受かったよ!ありがとう!!」というヘタレ仲間がいらっしゃったら、ねじ子これ以上の喜びはありません。 それでは皆さん行ってらっしゃい!最後まで足掻けば、きっと良いことがありますよ。