※俺コンランキングとは2012年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも 2012年に発表されたものではなかったりもする。
昨今のオリコンランキングは単なる握手会ランキングになり下がったため、一瞥もしなくなってしまったねじ子です、こんちくわ。でも俺コンランキングはやります。
2012年俺コンランキング・楽曲編。
1位 One・Two・Three / モーニング娘。
One・Two・Three (Dance Shot Ver.)
ねじ子が今年最も多く再生した動画。300回は再生した。発売から半年経った今でも毎日聴いてる。これまでのつんく♂の手癖から一新した編曲と、EDM(Electronic Dance Music)路線。8人もの新メンバー、新しいセンター、希望に満ちた表情。たおやかにグループを支える、世界一の美少女にして腹黒の知将・道重さゆみ。完璧な自己プロデュース能力と歌唱力をもった、リアル惣流・アスカ・ラングレーこと田中れいな。粒ぞろいだ。今のモーニング娘。は、最高に楽しい。モーヲタをやっていてこんなに心から楽しいのは『恋愛レボリューション21』の頃以来だ。それから先は、卒業と決別と栄光の喪失の歴史ばかりが続いていたから。過去の栄光を知らない新しいメンバー達による新生モーニング娘。は今、一点の曇りもなく楽しい。
モーニング娘。黄金期の名曲『Say Yeah!もっとミラクルナイト』の間奏で、辻加護が「青春を謳歌する諸君たちに告ぐ!我々は完全に楽しんでいる!さあ、諸君たちもともに楽しもうではないか!」と宣言していた。そう、アイドルを応援するっていうのは、その感覚が一番重要だ。私は今、モーニング娘。を完全に楽しんでいる。今年のモー娘。の楽曲はシングル・アルバム・カップリング含めて全部良かった。つんく♂も長く変化がなかったプラチナ期がやっと終わった開放感に満ちていることが曲の端々から感じられて、大変ほほえましい。
2位 タイムトラベル / スピッツ
ドラッグなしでも空を飛べる一曲。1999年の11月9日~10日に渋谷で行われた松本隆トリビュートライブ・風待ミーティングで歌われたこの曲が大好きだった。
13年たって、新たにスピッツがカバーし、CD音源化したことを大変嬉しく思う。是非ライブで聴きたい。
3位 chili pepper japones / くるり
くるりの最新アルバム『坩堝の電圧』は最高だった。2012年俺コンアルバムランキングでは文句なしの1位だ(2位はモーニング娘。の『13カラフルキャラクター』です。)
くるりは結成16年目にして、歌詞が変化した。今回のアルバムでは震災と原発をがっつりとテーマにしている。これまで敢えて触れてこなかった、息子のことにも触れている。
震災を機に、既存のわかりやすいイデオロギー――右と左とか、保守と革新とか、資本家と労働者とか、一億総中流とか――が瓦解した。何か大きな会社組織に所属しつつ、同じ政党に投票し、同じテレビ番組を見て、同じニュースを見て同じように感じて(洗脳状態とも言える)、同じ音楽を聴いて、「みな同じような生活を送っているのだ」と誰もが確信している時代は終わってしまった。個人個人が己の財産と生活と健康を維持するために、己の置かれた状況の中で最大限の利益を追求するために生きるしかなくなった。個人がバラバラにさせられてしまったのだ。
日本にも、メッセージソングを歌っている人たちは少数ながらいた。でも既存のメッセージソングは、右派だったり左派だったり保守だったり革新だったり労働歌だったりしたから、震災以降、その言葉はすべて形骸化してしまった。少なくとも私の心には1ミリも響かない。今こそ、岸田君の「物品的に満たされていても乾いた孤独の中で、頭のいい文系男子が一人で考えた」感じのメッセージは、伝わりやすいと思う。政治や思想の色を帯びてもいい。原発の歌だっていい。どんどんメッセージソングを歌ってほしい。正直、これまでのくるりは、歌詞が「不本意な恋愛」や「現実とうまく折り合いがつかない恋人の存在」を臭わせる歌詞ばかりで、共感しにくかったのだ。でも、『坩堝の電圧』の岸田君のメッセージはとても良かった。もっと聴きたい。まぁそんな思想色あふれるアルバムの中で、ねじ子が一番いいと思ったのは、おふざけ楽曲の「chili pepper japones」なんですけどね。テーマは山椒。あの調味料の山椒。『空耳アワー』に出演している役者陣を使ったMVも最高でした。
4位 非公認戦隊アキバレンジャー / 桃井はるこ
いつまでもスーパーヒーローから卒業できない大きいお友達のための特撮番組「非公認戦隊アキバレンジャー」は、ねじ子の中の「日本オタク大賞2012」大賞を受賞しました。特に「グリリバボイス的BL鬼畜攻め」こと緑川光さんの熱演には腹を抱えて笑いました。私の中で彼の地位がまた一つ上がりました。そしてOPを作詞・作曲・熱唱した桃井はるこちゃんは素晴らしかったです。順調に出世してて嬉しい。いつまでも応援しています。
5位 つけまつける / きゃりーぱみゅぱみゅ
きゃりーぱみゅぱみゅの成り上がりっぷりは好きだ。名もない水着ジュニアアイドルから、青文字系の読者モデルになり、自分のファッションセンスだけで「日本のレディガガ」とも言える作品を作り上げた手腕は見事だと思う。Berryz工房の菅谷梨沙子に憧れてるというだけあって、ライブで生歌指向なのも好感が持てる。ま、いろんな所で宣伝されすぎて確かに脳内でステマステマと響くけれど、中毒性の高い素敵なMVだと思います。
6位 桜流し / 宇田多ヒカル
最初に公式MVで公開されたときは、まったく良いと思わなかった。あまりに母性礼賛・生命礼賛・自然礼賛でうんざりしたのだ。ヒカルちゃんは大好きだし、河瀬直美監督も好きだし、奈良の自然も好きだし、出産は本当に感動するものだけれども、それらの食い合わせは良いと思えなかった。
***以下、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のネタバレ含みます。未見の人は注意***
でも、映画館で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のエンディングとして聴いたこの曲は、本当に良かった。三たびグチャグチャになった世界で、またも自分のために唯一の友人が死んでしまった世界で、アスカに罵倒されながら引きずられて歩くシンジ君の心理状況にはドンピシャの音楽だった。私もヒカルちゃんの歌声を聴きながら心の中で叫んだよ、「ああ、16年たってもまた、カヲル君はシンジを救えないのか!『今度こそ、君だけは幸せにしてみせる』んじゃなかったのかよ!ひどいよ!つーか、またかよ!」と。ああヒカルちゃん、君の曲に母性礼賛・生命礼賛は似合わないよ。やはり君の曲に一番似合うのは、絶望に彩られた近未来SFの世界だよ。世間の評判は悪かったけど、ねじ子は実写版『キャシャーン』もとても好きだったよ。
7位 READY GO!! / Dream5
Dreamでも、Folder5でもなく、Dream5。でも両者とは全然関係ない、男子一人・女子四人の新しいグループ。既視感が強すぎるグループ名で、かなり損をしていると思う。楽曲のクオリティもメンバーのスキルも、無駄に高い。さすがエイベックスと言えよう。子供番組のタイアップも異常なほど多い。さすがエイベックスと言えよう。でもたぶんこのまま飼い殺しにされる。さすがエイベックスと言えよう。
8位 大人はわかってくれない / 私立恵比寿中学
大サビが好き。歌詞も好き。声も好き。でもあまりに音程が不安定。ねじ子はロック生まれハロプロ育ちなので、どんなに可愛い顔でも可愛いダンスでも可愛い衣装でも、計算され尽くしたギミックや台本が用意されてても、ダメなんです。生歌で歌って踊ってくれないとアドレナリンが出ないのです。エストロゲンも出ないのです。だから私立恵比寿中学の皆さんは、たとえコンセプトが「学芸会」であっても、もう少し生歌がうまくなってくれると嬉しいでしゅ☆ぁぃぁぃ風。(2012/12/30)
※2012年俺コンランキング・ハロプロ編はまた後日。
※俺コンランキングとは2011年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも 2011年に発表されたものではなかったりもする。
今更ですが、震災の年・2011年のねじ子俺コンランキングはこれだ!
1位 手をつなごう~マツケン×仮面ライダーサンバ~(仮面ライダーオーズ)
2位 Time judged all(仮面ライダーオーズ)
3位 プリーズ!ミニスカポストウーマン(スマイレージ)
4位 デモサヨナラ(ドロシーリトルハッピー)
5位 Dear Mr.Socrates(さくら学院 バトン部 Twinklestars)
不肖ねじ子、平常運転時はソウルフラワーユニオンとかボアダムスとかスピッツとかくるりとか岡村靖幸とかブランキージェットシティとか電気グルーブとか神聖かまってちゃんなど、和製男性ロック/ファンク/テクノばかり聞いているのに、心の余裕がなくなってくるとハロプロの楽曲以外はいっさい耳が受け付けなくなります。そしてねじ子は昨年、ハロプロ(と仮面ライダーオーズ)の曲しか聞きませんでした。つまり去年は非常につらい一年だった!多くの日本人にとって、そうだったように!
よって今年の俺コンランキングは、ハロプロしか書きません。つんく♂なしでは生きていけない。
2011年俺コンランキング・ハロプロ編。
ハロプロの曲はいい。疲れているときに、いい。「つんく♂の歌詞は説教臭い」「子供っぽい」という人もいるけれど、それは違う。説教でも子供騙しでもない。誰も傷つかず、誰もが前向きになれるリリックをつんく♂はずっと探し求め続けている。ねじ子はそう解釈している。
ハロプロのコンサートに行くと、医者として驚くこともあるくらい重度の障害を持った方によく会う。どうしようもない、逃げられない現実に押しつぶされそうになった時、人は競争や憎しみや悲しみや恐怖や生命の不安や暴力や葛藤や嫉妬の感情が生まれる単語を受け付けなくなる。そういうのは、すでに私の目の前に広がっているから。現実で十分、間に合っているから。ネガティブな感情を引き起こす物質が一切含まれていないものだけを耳に入れたくなるのだ。ハロプロの楽曲群は、ネガティブな要素を完璧なまでに排除し、かつ思春期の女子の気持ちを前向きに歌う。ラブ&ピース。ラブだけだと、恋愛弱者やAセクシャルな人間にはとても聴いていられない曲になってしまう。だけどピースならば大丈夫。誰でもハッピーになれる。
シャ乱Qやつんく♂ソロには葛藤や別れの曲も多いので、意図的に住み分けしてハロプロという強固な「ブランド」を作り上げているんだろう。ハロプロは興行と生歌とダンススキルを軸に、コアなファンから直接金を吸い上げる「宝塚状態」に入っているので、AKBと電通の物量作戦にあっても決して消えることはないんだなぁ……と実感したねじ子でした。
1位 プリーズ!ミニスカポストウーマン(スマイレージ)
不動のセンターでエースだった前田ゆうかりんの引退はショックでした。喪失感が大きかった。あれだけ歌とダンスの才能があり、圧倒的に可愛く、人気も絶大で、かつ、それに見合った事務所からの推しがあっても、ゆうかりんの心はそれについていかなかったのでしょう。こればっかりは気持ちと覚悟の問題ですから、どうしようもありません。
確かに思い返してみれば、ゆうかりんは「儚げ」な所が一番の魅力でした。源氏物語でたとえるなら、夕顔。夕顔の魅力です。儚げで頼りなさそうなのに、実はきちんと芯がある。でもそれを決して他人に押しつけたり、あからさまに表明はしない女性。他者の強烈な嫉妬や怨念にかかれば、簡単にこの世からいなくなってしまいそうな、透けて消えていってしまいそうな薄幸の美少女。それが彼女の最大にして、唯一無二の魅力でした。
そして本当に、ゆうかりんはファンの前から消えてしまいました。ある意味今回の引退によって、ゆうかりんの「夕顔」的儚げなイメージは、完璧な形で完結したのでしょう。夕顔が死んだ後も、光源氏はことあるごとに夕顔を思い返しその面影を追い求めるわけですが(夕顔に似ているという理由だけで、夕顔の娘・玉鬘にもご執心でした)ゆうかりんのファンもきっと、いつまでも美しいままのゆうかりんの幻影を永遠に追い求めることになるのでしょう。ああ、せつない。
ゆうかりん卒業を聞いて、正直「スマイレージはもう終わりだ…」と思いました。でも、ゆうかりんが抜けてもスマイレージの物語は続き、ゆうかりんの物語も続くのです。『プリーズ!ミニスカポストウーマン』のかにょんとゆうかりんによる「物語は続く…」を聞いて、ねじ子は年甲斐もなくポロポロと泣きました。物語は続くんだよね、そうだよね。これからも続ける!というつんく♂の強い意思表明を感じました。
2位 君の友達(Berryz工房)
2010年の曲です、すみません。私が見つけたのが2011年だからいいんです。
りしゃこの歌声はドスが効いてきた。外見といい歌声といい、ディーバの風格だ。ディーバと言っても、ブリトニーやアブリルやアデルのような華奢でスタイリッシュな十代のコーカソイドではなく、ジャニス・ジョップリンやアレサ・フランクリンのようなアレね。幼少時のリアル天使のイメージとはかけ離れているから、古参のファンは戸惑っていることだろう。でも私は、今の方がずっと好きだ。見ていて楽しい。りしゃこ本人も当時は「やらされてる感」丸だしで、画面から戸惑いが伝わってきたけれど、最近は「やりたいようにやっているわ、私!」オーラをビンビンに感じて頼もしい。私は好きだ、売上は落ちるだろうけど。今のりしゃこにこそ!自分の言葉で!アイドル業やファンについて思うことを語ってほしい。どうせ事務所の言うことを聞いていてもジリ貧なんだから、検閲なんて気にせずドンドンやってくれ。ももちのように。
あ、桃子はデビューした10歳当時から今までずっと、100点。10年間つねに100点満点。最近のテレビ露出の多さに、毎日ちょっと本気で泣いてる。桃子が認められてうれしい。桃子がテレビに出始めた頃は、心の中で「ああ、桃子、外に出て行く決心をしたんだね。いいよ、応援するよ。頑張れ。持てる力の全てを出してこい。そしてもしテレビから捨てられたら、私たちはいつでも、いつもの場所で(注釈:中野サンプラザのこと)君を待ってるからね。」と、戦場に向かう我が子を見守る母のような、千々に乱れた心持ちで見ていたのだけれど、最近はあまりの実力に「みんな見て!この子は私達が10年間、大事に大事に、守り育ててきたお姫様なんだよ!面白いでしょう?可愛くって頭もいいでしょう?実はね、歌って踊るともっともっとすごいんだよ!」って叫びたいって思っている。我ながらキモヲタ丸出し。ああ、ももちなしでは生きていけない。「このタイトルでブログ一本書こう!」と思っていたら、2007年の段階で柳原可奈子さんがブログタイトルに使っていました。ヤナカンより5年も感性が遅れている…。ぐぅ。
ベリキューも10周年、そろそろアイドルとして節目を迎えている。ライブでの生歌・ダンスは世界で類を見ないレベルまで(無駄に)上がっているから、私はずっと見ていたい。たとえメンバーの誰かが恋愛しても、結婚しても、子供が出来ても、ずっとこのメンバーのままで見ていたいと思っている。
3位 ブスにならない哲学(モベキマス)
タイトルを聞いたときの感想は「なにそれ?」。が、実はブラックファンクの良曲だということを、この動画で知った。アイドル本人達のMVよりも、この外国の女の子一人のダンスカバー(日本語で言えば「踊ってみた」)の方が破壊力を感じる。
この曲は歌詞がいい。サビの「後悔を言うたびにブスになるから決して言わない 哲学」の部分を、ねじ子はことあるごとに――心の中でいろんなことを後悔するたびに――口ずさんでいる。「噂ばかり気にしてちゃ心が疲れるよ 時に真実の方が負けたりするけど」「してもらっちゃいないから してあげないなんて それじゃ愛なんて絶対生まれないんじゃない」「今日もなぜだろう 情報共有してるけど 誰かが褒めてくれるの待ってるだけだよ」どれもこれもTwitterとSNSと個人責任と、失敗しても己を責めるしかない時代に女子として生まれた人間の気分そのものだ。
4位 ダレニモイワナイデ(真野ちゃん)
正式には去年リリースの一曲。CD音源では特に「キラキラ感」を感じなかった自分をボロカスに貶したい。ライブ動画
を見て、この曲の評価が10割増しになった。仮面ライダーフォーゼドライバー(買っちまったらしい…)を腰に巻きながら、仮面ライダーなでしこになりきって振りコピしてます。端から見たら完全に頭のおかしいおばちゃんですが、幸せです。
5位 この地球の平和を本気で願っているんだよ!(モーニング娘。)
3位に続いて、ヒラショー編曲ディスコサウンド。ねじ子はハロのブラックディスコ路線が大好きだ。『LOVEマシーン』のような、往年のダンス☆マン編曲サウンドを思いおこす。MVのキラキラ衣装とキラキラCG演出も、Earth, Wind & Fireのようなテンションの高さで、いい。この曲を最初に「地平本願」と略した人はいいセンスだと思う。ねじ子もこの地球の平和を本気で願ってる。
6位 彼と一緒にお店がしたい(モーニング娘。)
※youtubeは上の続き
道重さゆみ・オン・ステージの典型的アイドルソング。MVも出色の仕上がり。さゆみん歌唱力上がったね!「涙が止まらない午後」を聴いて、あまりの音程にこっちの涙が止まらなくなった時代を思うと、おばちゃん嬉しいよ!
7位 堕天使エリー(真野ちゃん)
可愛い女の子にいやらしいことを言わせようとして、「いやーねぇ、もうっ!」と返されるのだけが喜びの曲。いやもう、曲と呼んでいいのかもわからない。寸劇だよな。
くだらねー!いや、おっさんどもに「女の子はね、セクハラなんて上手にあしらえばそれでいいんだよ」とか言われて、当時リアル若い女子だったねじ子は「なに言ってんだクソ親父いっぺん死んで来いよそれか自分が抵抗できないほどのむくつけき上司にがっつりパワハラ&セクハラされて抵抗できない被害者の気持ちを存分に味わってから言え」などと心の中で毒づいていたが。いやはや、こういうことだったのか!真野ちゃんが困惑している姿は、確かに萌える。ご飯3杯はいける。真野ちゃんの演技の上手さ、すべてをわかった上でのオッサン転がしの上手さ、狡猾な可愛らしさ(最上級の誉め言葉)が見事に表現された一曲だと思う。
8位 好きだな君が(モーニング娘。というかさゆみずき)
春のコンサートのLIVE Verが最高。萌えすぎて倒れそう。
http://www.youtube.com/watch?v=6h6kj58agIU
今アイドル業界で最も買うべき株はモーニング娘。株だ!!あぁ、娘。の9期10期が好きすぎるううう!!!どの子も、歌とダンスと表現力が一日ごとに成長している。今年の春のツアーの初日と千秋楽を見比べるだけでも、抜群によくなっているんだから凄い。特に鞘師ちゃん。この子の成長の速さは、ハロプロ15年の歴史を見渡してみても、もっとも傾斜が急な成長っぷりだと思う。これほど微分係数が大きい急成長を私は見たことがない。ああ鞘師ちゃん、娘。に入ってくれてありがとう。くれぐれも怪我なく、体を大切に活動してください。
9位 もしも…(モベキマス)
http://www.youtube.com/watch?v=vLuE4kjPsY4&feature=related
つんく♂が「いま俺が一番萌えてるメンバーを集めたぜ!どや!」って言ってるのが聞こえてくるような曲。素晴らしい人選だった。(2012.7.4)
※俺コンランキングとは2010年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも 2010年に発表されたものではなかったりもする。
第一位:Buono!「Independent Girl~独立女子であるために」
私はつんく♂の作るアイドルソングが大好きだ。あの珍妙な歌詞が、独特のメロディとリズムに上手に乗った時の高揚感が忘れられないのだ。それは作詞も作曲も両方こなせるつんく♂ならでは、なんだ。秋本康の作詞するアイドルソングも決して嫌いではないけど、作詞だけでは、この快感は得られないんだ。私は、ハロプロ独特の馬鹿馬鹿しいまでに脳天気で明るい歌詞が、リズムとメロディとともに軽やかに舌に乗って、思春期女子の勢いと共に駆け出す、その瞬間が大好きなんだ。と、いうわけで今年はBerryz工房とスマイレージが旬を迎えた一年だった。Berryz工房は6年目にして、今まさに円熟期を迎えている。イナズマイレブンとその主題歌は(少なくともオタク界隈と海外では)人気だし、今が一番美味しい時期だと思う。辛いと思うが頑張って欲しい。youtube上のファンというかニコニコ支持者というか、「現在のテレビに期待していない層」からの多くの支持は、現時点ではあまり意味のないものに見えるかもしれないが、10年後には必ず実りが出てくる。世界中のライブイベントで引っ張りだこの影山ヒロノブや水木一郎のように。そういう意味では、モーニング娘。9期オーディションで「踊ってみた」で人気の女子を一本釣りして来るくらいの気概を、ハロプロはぜひ見せて欲しかった。まあ、ないだろうけど。既存メディアがAKB48一色な今こそ、地盤を作るいいチャンスだと思うのだが、それは私がオタクだからだろうか。
世の中的に今年はAKB48大ブレイクの年だそうだ。しかし、Perfumeが流行してもAKB48が流行しても、それらは私にとってハロプロの「代わり」にはならない。まったくの別物だ。私のオタク人生において「最も無くなったら困るコンテンツ」はひょっとしたらハロプロなのかもしれない。オタク女らしく少年ジャンプ大好きだけど、ジャンプが無くなっても、たぶん他のもの――ゲームとかアニメとか他の漫画雑誌とか――で代替できる。そのゲームだってアニメだって、なくても大丈夫だ。歴史上の人物だって、ロビンソンとフライデーだって、東海道新幹線と山陽新幹線にだって、人は萌えることができるのだから。でも、もしハロプロがこの世から消えたら、私は同質なものを見つけられず、喪失感にうちひしがれて前後不覚になるだろう。つんく♂長生きしてくれ。
ねじ子内2010年ハロプロランキングは、1位 Independent Girl~独立女子であるために(Buono!)、2位 ○○がんばらなくてもええねんで!(スマイレージ)←○○には岡村が入ると信じている、3位 ダンスでバコーン!(℃-ute)、4位 会いたいロンリークリスマス(℃-ute)、5位 友達は友達なんだ!(Berryz工房)、6位 シャイニングパワー(Berryz工房)でした。初センターになったスカイツリーこと熊井ちゃん(180cm超)がその長身を隠すこともなく、ど真ん中で、自信を持ってすっきりと立ち、キラキラと輝いていたのは本当に清々しかった。コンプレックスこそが、最大の魅力。それを自ら認め、周囲からも認めてもらえた瞬間に、女の子は最も可愛くなる。ハロプロの原点だ。それこそが、当時多くの女性がハロプロを支持した理由の一つだったと思う。
第二位:ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」
あ、舌の根も乾かないうちにハロプロじゃないです。てへ!「ねらいうっちぃ☆」がとても色っぽくて最も気になっていた青ちゃんが抜けると聞いて、大変残念に思っています。℃-uteの村上愛ちゃんが抜けたときと同質の喪失感です。めぐが抜けて、めぐメインの名曲「即抱きしめて」「白いTOKYO」がしばらく披露できなくなってしまったように、青が抜けることによってこの曲がまったくの別物になってしまうのを懸念しています。良い曲はいつまでもそのままの状態でライブでやり続けて欲しいと、ファンは願うものですから。ヒカルの碁決定的OP「Get Over」を当時のDreamメンバーで披露してくれることを、今でも願っているねじ子のように。アニソンのライブでやってくれたら世界中の碁マニアが喜ぶと思いますよ、Avexさん!今のDreamじゃなくて松室ちゃんのいる3人体勢のDreamですよ!まあ現状を鑑みるに厳しいでしょうけど!!
…そんな昔話はさておき、今現在の話をしましょう。あんまり売れていなかったプロ作曲家がニコニコ動画で自由に好き勝手やる(パロディもあり)→すげぇクオリティ高い→注目度が上がる→売れる!っていう図式は非常に新しく、極めて爽快です。まさかニコニコ投稿者のヒャダインの中の人が『タンタターン!』『はぴ☆はぴサンデー!』『行くぜっ!怪盗少女』の作者(前山田健一)とは思ってもいませんでした。「音楽業界」「動画業界」にとっての「ニコニコ動画」は、「マンガ業界」にとっての「コミケ」にあたる位置まで、のし上がって来たのだと思います。著作権を大目に見た上でのパロディ。故に、何でもありで面白い。出版コードや放送コードに縛られた商業作品より、下手すると面白い。誰でも手軽に(人生を捨てることなく)参加可能。よって、クオリティが低い作品が山ほどある中に、きら星のような名作が産まれる。参加にかかる費用も低コスト。コネのないアマチュアにとって、登竜門的な存在。そしてそこからプロデビューしても、まだまだ自由に帰ってこられる開かれた市場。漫画業界・小説業界・ゲーム業界にとって、それは「コミケ」です。音楽業界やアニメ業界や映像業界にとってのそれが、「ニコニコ動画」になっていくのでしょう。ワクワクしますね。コミケで大人気だった高河ゆんやCLAMPや尾崎南やよしながふみや羽海野チカが、商業誌デビューして、一世を風靡したときの高揚感に、どこか似ています。ニコニコを見ている思春期の少年少女達も、きっと「自分たちが世界の流行を作っている!」という心持ちになって、夢中になっちゃうことでしょう。
第三位:嵐 「Monster」
中二病全開のイントロ、アレンジ、唐突に恋愛に結びつく歌詞、大野君センターでパートが多く、抜群に安定した歌唱。総合的に見て最近の(売れている)嵐の曲では一番好きだ。しかし、まだねじ子内ランキングで『A・RA・SHI』と『SANRISE日本』を超える唄が出てこない。残念だ。大量の固定客が着き、どんな曲でもオリコン一位になる今こそ、『らいおんハート』『夜空のムコウ』『世界に一つだけの花』のような国民的ヒット曲を売り出し、人気を不動のものにしてくれよ。絶好のチャンスなんだろ。ファン以外も口ずさんでしまうような力を持った良い曲を、気合いを入れて、もぎ取ってくれよ。
第三位:ピラメキーノより「だるだるダーリン」
テレビ東京の小学生向け番組「ピラメキーノ」内の一曲。企画もさることながら、曲も神曲ばかりだ。「ピラメキッド」のOP曲も『なんてフワフワなんだJAPAN』も『ONARAはずかしくないよ』も『PUNCHしたっていいんだよ』も毎月アレンジが変わる『ピラメキ体操』も最高です。
第四位:「おふろスキーかぞえうた」
これまた良曲ばかりの子供番組「みいつけた!」より。『ぼくコッシー』とも迷いましたが、オタクらしく中毒度の高い曲にしました。
第五位:Hey! Say! JUMP 「Romeo&Juliet」
知念君、センターでハマってんなー。一時期、私は知念君を尊敬を込めて「知念プロ」と呼んでいた。元ネタはBerryz工房の「嗣永プロ」より。立ち振る舞い、徹底的なキャラの作り込み、腐女子狙いの発言の多さ、歌唱力、身長、ジャニーズの中で愛されるための典型ともいえる容姿や言動の可愛らしさ、どれもこれもプロの男性アイドル道をまっしぐらに狙って、突き進んでいる。大野君にあこがれてジャニーズに入ったと、ぶれずに言い続けているところも素晴らしい。猪突猛進と言えよう。女性ファンの期待以上に「アイドルらしい」態度に、むしろこちらが「あまり無理するなよ、少年!思春期ってのは、もっと迷っていいもんなんだよ!!」と、勝手に心配になるほどである。
次点:宇多田ヒカル「Goodbye Happiness」
「歌ってみた」風のPV初監督可愛かったです。「挑戦者のみもらえるご褒美」を勝手に差し上げたい。
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