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医師兼漫画家 森皆ねじ子

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2007年・俺コンランキング

2007年・俺コンランキングはこれだ!!

※俺コンランキングとは2007年に見たり聞いたりしたものの中から勝手に自分内でランキングを付けたもの。独断と偏見に満ちている。しかも必ずしも2007年に発表されたものではなかったりもする。

2007年俺コンランキング・音楽編。

第1位 Royksopp”Remind me”
ノルウェーのテクノポップグループの一曲。聞いた瞬間にロックオン→繰り返し再生した。 実は、某掲示板内の「可愛いテクノポップを紹介する」スレッドにて、この曲の youtube が貼られていたことから知った曲。PVもすげぇいい出来だよん。youtubeはノルウェーという行ったこともない遠い国のテクノのCDを、遙か東の国の田舎娘にも購入させる力を持ったメディアなんだな。著作権の可否をクリアして、末永く生き残って欲しい。
決してうるさくはなく、しかも決して「毒のない耳心地が良いだけのBGM」にもならない、中毒性のあるテクノポップ。くるりやダフトパンクが大好きだった 頃の自分を思い出した(いや今でも好きだけど)。その手触りも、多幸感と言うよりは、ノルウェーらしい「ちょっと肌寒い乾いた感じ」の心地よさだった。

第2位 Perfume”ポリリズム”
またしてもテクノポップ。今年の邦楽・歌謡曲部門で聞いていて一番ワクワクした曲を。
ライアーゲーム他、中田ヤスタカさんの今年の作品群はとっても楽しかった。野心的な音楽家がアイドルに提供した楽曲が、とっても真新しくて、目を見張っ て、アイドルも作曲家も「一緒にブレイクする」のは見ていて心地がいいものだ。山崎まさよしとSMAP、つんくとモーニング娘。、岡村ちゃんと川本真琴 (アイドルじゃないけど)、民夫とpuffy、松本隆といろんなアイドル歌手…、枚挙にいとまがないっすね。そういうブレイクスルーが大好きだから、ねじ 子は日本の歌謡曲が好きなんだな、きっと。

第3位 モーニング娘。”笑顔YESヌード”
つんくがモー娘。にあげた久々の名曲キタコレ。初期モー娘。の「大人の女の心情」を歌った楽曲が大好きだったねじ子には、久々に嬉しい楽曲だった。編曲も かっこいいし。女の子は成熟してからの方が、絶対面白いんだけどなー。でもメインの客層の男性陣には、やっぱり高校生くらいまでの女の子が人気なんだよ ねー。仕方ない。年齢が上の二人(よっすぃとミキティ)が曲を引っ張っている中で、五期の二人が支える+新人が目立つパート、という構成は良く出来ていた と思います。矢口がトンズラして、どうなることかと思ったモーニング娘が到達した、一つの頂点だと思う。このとき見えた頂が、よっすぃ卒業+ミキティ更迭 によってまた崩されてしまったことはとても残念だ。まぁでも、変わり続けることがモーニング娘。最大の魅力だから、また立ち直ってくれると信じてる。
ちなみにハロプロ内俺コンランキングは ①笑顔YESヌード ②鳴り始めた恋のベル ③通学ベクトル ④はなをぷーん でした。くねくねしちゃうわん。

2007年俺コンランキング・TV番組編。

第1位 キューティーハニー THE LIVE
最高。乳。ケツ。乳。谷間。乳。谷間。制服。コスプレ。変身!キック。パンチ。バク転。乳。ケツ。キック。パンチ。谷間。決めポーズ!という内容の、最高 の馬鹿ドラマ。三人の女の子たちがなぜか全員ハニーフラッシュができる、必ず一回は敵を胸の谷間で受け止める、レズ要素もあり、ハニーちゃんは必ず一回は 深い意味なくコスプレをする等、ある意味「もっとも正しく永井豪先生の意図をくみ取った」実写版だと言えよう。三人の女の子のキャラバランスも良い(天然 巨乳、ツンデレ巨乳、おしとやかなお嬢さん貧乳)。コスプレばかりして遅々として話が進まなかったが、最近ようやっと、複線を回収する気になってきた模 様。三人は何故ハニーフラッシュができるのか?生い立ちに秘密があるの?ただの変態にしか見えない、敵達の正体は?まだ絶賛放送中だから、みんな見よう ね!

第2位 FNS地球特捜隊ダイバスター
年末にCSでまとめて見た。なんじゃこりゃ。下らない実験(例:「アヒルのボートに扇風機を逆 さにして(水につけて)回したら、ボートは進むのか?」)に真剣に取り組む様は最高だ(結果:「1時間で2cm進む」とか)。昔の劇画調のアニメ+くだら ない実験の実写ビデオ、という組み合わせはなかなか思いつかないスタンスであり、そして意外に合っていた。

第3位 のだめカンタービレ
漫画をあれだけ忠実に再現して、あまり矛盾や無理矢理感もなく、むしろ「面白さをさらに増幅して」まとめ た手腕は見事だと思う。それどころか、玉木くんも上野樹里ちゃんもそれぞれの難しい役を「はまり役」にまで作り上げたのは素晴らしい。漫画唯一の弱点「音 が聞こえない」という点も、テレビなら楽々クリアだし。お金がかかった良いドラマを見た。
以下、④デジ絵の技法 ⑤復活したBSマンガ夜話 ⑥サラリーマンNEO でした。

2007年俺コンランキング・書籍編。

今年は語れるほど書籍を読まなかったので「舞姫-テレプシコーラ-」のみで。図書館で「ダヴィンチ」読んでて叫びそうになったヨ!山岸マジックは まだまだ健在だネ!「日出る処の天子」の頃から、山岸マジックには常におどろかされっぱなしだヨ!でもマゾヒスティックな喜びを抱えて、また読んじゃうよ ネ!

2007年俺コンランキング・音楽番組LIVE編(ただしTV番組のみ)。

第1位 紅白歌合戦 Gackt「Gackt RETURNER ~闇の終焉 紅白」
風林火山の上杉謙信役は良かった。謙信自身が 持っているストイックさ、カリスマ性、戦術の天才ぶり、そして変人ともいえる奇妙なこだわりを(毘沙門天の生まれ変わりとか、普通の神経の人間にはなかな か言えないよね!あの時代に結婚しなかった=子供を作らなかったっつーのも変な人だし!)妖艶に表現していて、感心した。で、すっかり謙信様そのままの出 で立ち&心情で、歌を歌ったガクト様。それはとても危険な試みである。正直、嫌な予感がした。役柄と、役者自身が現代の歌手として歌っている歌を一緒の器 に入れてしまうと、ややもすれば役柄の「化けの皮」が剥がれてしまう(ドラマ自体の劇場性が崩れてしまい、現実という地に落ちる)。または、楽曲が負け て、まったく舞台の雰囲気に合っていないBGMが流れてるんだけど何だコレ?という、不協和音に陥る。(観客はしらける、または脳内で楽曲を消去してしま う)。どちらにしても危険を秘めた行為である。
しかしガクト様はそれを、ものの見事にやりきった。いや、やりきったのは大河ドラマを作り上げたスタッフなのかもしれない。めちゃくちゃ金のかかった豪華 な演出だったし。とにかく、躊躇なく、やりきった。お陰様で、これまで見たことがない、初めて見る音楽ライブの世界を見させていただいた。霧が立つ荘厳な 世界。おそらく川中島だ。荒武者達の人いきれ。戦場の荒野に立つ、有能で妖艶な一人の将軍。妙に荘厳なガクト特有の楽曲が、ひどくそれに似合っていた。端 正な顔立ちも相まって、よくできたゲームのエンディングを見ているようだった。リアル戦国無双。眼福、眼福。

第2位 ミュージックステーション モーニング娘。「悲しみトワイライト」
上にも書いたように、矢口脱退&梨華ちゃん卒業後のモーニング娘。が到達した、最高地点を見せてくれたと思う。久々に格好いい大人の女の子たちを見た。
あ、ちなみに年末日本テレビの「1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト2007」におけるモーニング娘。新旧揃い踏みメドレーも、多幸感あふれるア クトで良かった。つんくの楽曲は素晴らしい。あー、OGも含めて娘。さんたち全員でコンサートしてくれないかなー。そしたらチケット取れるだけ行くんだけ どなー。

第3位 ミュージックステーション 宇多田ヒカル 「Beautiful World」
ヒカルちゃんは離婚してますます可愛い。彼女の孤独を思うと胸が痛いっす。エヴァにも、よく似合っていた。(2008/1/10)