ねじ子web

医師兼漫画家 森皆ねじ子

ねじ子のLINEスタンプが発売されています

神様は意地悪ね くねくねしちゃうな

つんく♂さんが声帯を摘出したことを発表しました。つんく♂さんは勇気ある決断をしたのだと思います。もちろん医者として正しいと思うし、ハロヲタとしても、「つんく♂さんには1日でも長くハロプロを見守っていてほしい」とねじ子は常々思っていますから、「手術に踏み切った」というニュースを聞いたとき、私は正直言ってほっとしました。これで生き延びる「道」ができます。放射線治療と化学療法の後にガンが再発したのなら、もう手術しか生き延びる道はないのです。でも、声を使う仕事をしている多くの芸術家たちが声帯の手術を拒んできました。その気持ちもよくわかります。仕事か健康か、芸術か生命か。どちらかを選ばなくてはいけなくなったとき、患者さん本人がどちらを選ぼうと、その選択を部外者がとやかく言えるような問題ではないのです。

そしてつんく♂さんは「より長く生きることができる」確率が高い選択をしてくれました。ねじ子はハロヲタとしてその選択に感謝しています。手術をすれば100%の生存を保証できるわけではないのが「ガン」という病気の恐ろしいところでもあるのですが、それはそれ。とりあえず先の道はつながりました。つんく♂さんはこれからも、希望を持って明るく創作と子育てを続けていってくれるとねじ子は信じています。

もちろん、つんく♂さんの声が好きでした。つんく♂さんの作る曲もハロプロ仮歌も好きでしたし、メンバーへの歌唱指導ぶりも好きです。つんく♂さんの軽妙なプロデューサーとしての「語り」や突然行われる「大切なお知らせ」も好きでした。それらが失われてしまうのはとても悲しいことです。それでも、ここからはつんく♂さんの軽妙なTwitterを見習って、私も明るい未来の展望についてだけ書いていこうと思います。次のエントリーに続くよ!(2015/4/23)