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医師兼漫画家 森皆ねじ子

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桃奈を紅白で見られるの?期待しちゃっていい?

桃奈を紅白で見られるの?期待しちゃっていい?この夏just for you!? and MEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!

冗談はさておきME:Iはマジで小学生に人気があります。Z世代どころかその下のα世代です。私の持ってるソースは三つ。

一つ目。ちゃお2024年10月号『ちゃおっ娘の好きなものランキング2024』好きなアーティスト部門において、ME:Iは堂々3位でした。1位スタート社、2位YOASOBIだったので女性アイドルとしては堂々トップです。


二つ目。息子の小学校の給食の時間に『Click』が頻繁に流れるらしい。高学年の放送委員の中に、おそらくユーミーがいる。
三つ目。それを聴きながら息子は周囲の女の子と「この曲、お母さんがよく聴いてる!」「俺んちも」という会話をしているらしい。なにっ 私以外にもお母さんユーミーがいるぞ!お友達になりましょう!

ちゃお発売日のおはスタでは毎月ちゃおが紹介される。ME:I特集号では「スバにぃはRAN推しだよ」と言ってくれたり(6月号)、「今月の特集はME:Iです!蘭ちゃーん!」と表紙を見ながら叫んでくれたり(10月号)して、本当にありがたい。

これだけ子どもたちに浸透してれば、キッズ人気があると言っていいと思う。

今の小中学生は紅白歌合戦を知らない。番組自体を見たこともないし、番組名を聞いたこともない。そんな世代に一回だけでもいいから番組を見てほしい。YoutubeとTiktokから、少しだけでもこちらに目を向けて欲しい。ME:Iにはそのきっかけになって欲しい。NHKはきっとそう思ったのだろう。その気持はよく分かるし、正しい。私だって桃奈が出るのなら、紅白を見るのだから。里田まいが出場した2008以来実に16年ぶりに紅白を見るし、我が家の子どもはそれに巻き込まれる。

突然だが、ME:Iのキッズ人気には蘭ちゃんが大いに貢献していると私は思っている。

今の小中学生女子は「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」の直撃世代だ。幼稚園/保育園~小学低学年でファントミと一緒に踊って、毎朝おはスタでおはガールやってる蘭ちゃんを見てから小学校に通った世代である。昔から知ってる女の子が、美しい大人の女性になって帰ってきた。煌びやかな音楽番組でダンスブレイクをセンターでゴリゴリに踊ってる。これは嬉しい。たまらなく憧れもするだろう。

我々ハロヲタが、研修生発表会から見守ってきた桃奈の飛躍を見て喜んでるのと同じだ。「長い時間をかけた軌跡がもたらす感動」を、わずか十数年しか生きていない現役小中学生女子たちが蘭ちゃんから味わっている。無名だった頃から見守っていた才能が世の中に認められ、人気になっていくのを見るのは本当に楽しい。成り上がり過程をつぶさに見せてもらえることは大きな応援モチベーションにもなる。おそらくCherry Bulletから見ていた心ちゃんのファンも、Nizi Projectから美羽ちゃんを見ていたファンも同じ感動を噛み締めているのだろう。ME:Iの年上4人はそれぞれ長く多彩な歴史を持ち、その経験がグループを下支えしている。

先日初めて生でME:Iを見たロッキン・オン・ジャパンでも、その強さを感じた。大舞台でも臆さず前に出る度胸とパワーが桃奈と蘭ちゃんにはある。だから二人に目が行く。これは二人のこれまでの経験と場数の賜物だと私は思う。きっと二人は長い間シミュレーションしていたのだ、もし自分が大規模ロックフェスに出られたら、もしCDTVに出られたら、もしミュージックステーションに出られたら……と。先輩グループにすらもたまにしか回ってこない大舞台をじっと見ながら、頭の中で戦略を立てていたのだ。彼女たちはそれを今まさに実行し、夢をかなえている。韓国での仕事のときは、おそらくその役割を心ちゃんと美羽ちゃんが担っているのだろう。

そして年下組・未経験組は、そんなお姉様方に支えられてすくすくと育っている。来年以降はきっと年下組の成長と爆発がステージ上で見られるだろう。焦らずゆっくり個性を出していってほしいし、いろんなメンバーにそれぞれの個性にあった見せ場が与えられることを願う。みんな好きだ。もちろん鼓も大好き。ゆっくり自分のペースで過ごしてほしい。あなたは自分の中に軸がある天才だから何が起ころうとも、外野に何を言われようとも、なんの関係もない。周囲に何を言われようとあなたの価値は少しも揺らがない。何を言われようと私があなたを守る。私ごときに一体何ができるんだって話だが、本気でそう思っている。(2024/12/9)