新刊『ワナにはまらない微分積分』が出ます。漫画とイラストを描き下ろしました。
長らく入手困難となり、Amazonマーケットプレイスでは阿呆みたいな高値がついていた数学書『むずかしい微分積分』が、装いも新たに技術評論社さんから復刊されます!やった!
2013/5/9発売です。文章を大上丈彦、漫画とイラストを森皆ねじ子が担当しています。
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タイトルは『ワナにはまらない微分積分』に変更になりました。
旧『むずかしい微分積分』はタイトルで客を3倍に増やした秀逸な本だと思っていたので、旧タイトルが「会議を通らなかった」と聞いたときは正直、ショックでした。でも、その分たくさんの漫画を描き下ろして、いろいろな要素(オオカミさんの森の数学教室、ライバル組織の登場、表紙に漫画を載せちゃう等)を盛り込むことができたので、結果よかったと思っています。なお、『むずビブ』のタイトルに魅せ られていた旧版ファンのために、技術評論社さんが非っ常~に粋な計らいをしてくださいましたよー!『ワナにはまらない微分積分』をお買いあげの際は、ぜひ表紙カバーを取って、カバーの裏を確認してみてください。大上センセイのファンならニヤリとできる仕掛けがほどこしてあります。
本の内容は微分積分、主に高2から高3の範囲です。そこからさらにテーラー展開やオイラーの式まで解説します。旧版が出たのはずいぶんと前ですが、今と なってはソフトバンク新書『マンガでわかる微分積分』の続編といってもいい内容になっています。『マンガでわかる微分積分』のさらに先を勉強したい!とい う方にもオススメです。ぜひどうぞ。
さて、旧『むずかしい微分積分』は私のイラストデビュー作でした。当時はまだアナログ絵描きで、勉強の合間に(勉強しているふりをしながら)医師国家試験の勉強に使っていた京大式情報カードに絵を描いていました。
適当に描いた、いや違った、気合い入れて描いたけど非常に間の抜けたオオカミとヤギの絵が、むずかしい数学書の表紙に選ばれて非常に驚いた記憶があります。いやはや。あれから10年が経ち、私もまだ漫画を描くことができていて、装いも新たな復刊にたくさんの漫画とイラストを描きおろすことができたことを心から嬉しく思っています。(2013.05.02)