2004年11月号 いよいよQBが終わらない(内科編)
今年の国家試験は少し早まるとのことですね。直前ダッシュ型の不真面目な学生諸君にとっては、非常にやっかいな出来事です。1月の段階ではラングハンス巨細胞とランゲルハンス細胞の違いもよくわかってなかったねじ子のこと。そんな勝手な事をされては非常に困ります。ヘタレによるヘタレのための国試戦略を1ヶ月早めなければいけません。というわけで12月に書く予定であった「いよいよQB(アプローチ)が終わらない(内科編)」は、一ヶ月早まって今回の登場です。
「QB、何周終わった?」この時期の医学部6年生の口に頻繁に上る話題です。皆さん、QB終わりました?え、とっく?それどころか2周終わった?……貴方 は今回のパンダ新聞を読んではいけません。今回は「全然QBが終わりそうになくて毎日不安で泣いている」方のための、丸秘テクニックなのですから。
ねじ子は全く国家試験対策をしていませんでした。11月末、卒業試験が終わった日に大学の購買部で初めてQBを買う私の姿を見て、友人たちは愕然と していたものです。そう、ねじ子の国家試験対策は12月から始まったのです。QBの全体枚数を残りの日数で割ってみると。なんと1日でQBを80ページ解 かなくてはならないという。8時間勉強しても1時間で10ページ。1ページ6分。…無理です。「コツコツ解く」という正攻法を早々に諦めざるを得なかった 阿呆ねじ子。目の前に広がる真っ白な本の山を見ているとひどくブルーな気持ちになってきます。「あぁ、やらなきゃなぁ…」そう思いながら、溜息をつきつつ 横にあるスラムダンクに逃避する日々。あきらめたらそこで試合終了だよ……そんな幻聴が聞こえてきつつも、ついつい諦めたくなってしまいました。
そんなねじ子が短時間でQBを網羅するために編み出した秘策、それは「93回縛り」です!!つまり93回以降の問題しか解かない、というもの。
QBにはかなり古生代の問題も載っています。
勿論、古き中にも良問があります。時間と脳内記憶メモリに余裕のある方は全て解くのも良いでしょう。しかし、どちらもなかったねじ子は「過去3~4 年分くらい解けば十分だろ」と勝手に判定しました。問題が回収になった95回以降、「プール問題」というのが確かに存在し、ちょっと選択肢を変えただけの 同じ内容の問題が確かに頻発しています。昔はさておき、現在の医師国家試験は「同じ問題が出る」試験なのです。「良問は繰り返し出る」そして「ここ3年間 にも出ている可能性が高い」のです。もしそれだけで「物足りない!もっと間質性肺炎の問題が解きたい!!」とか思ったら、その周囲の問題もついでに解いて みればいいのです。それはあくまでおまけ。あら不思議!!QB1冊が1日で終わってしまいました。こりゃめでたい。余裕のある方は92回縛りや90回縛り に変更してみても構わないでしょう。
さらにそれですら時間がない、という貴方には次の奥の手を。
その2・ QBを一冊目からやろうとしてはいけません!!
…ではどこからやるべきでしょう。
模擬試験で「全然取れなかったなぁ」と思う分野からやりましょう。
ねじ子はQBを、内分泌→腎→血液→感染症→免ア膠→循環器→消化器→呼吸器という順番で潰していきました。つぶす、と言っても94回縛りで潰したんですけどネ!しかも神経内科は脳梗塞と脳出血とパーキンソンだけやって後は捨てちゃったのネ!
次回は「マイナー編」です。