久々に数学書のお仕事です。
技術評論社さんから、「ワナにはまらない」シリーズ第2弾『ワナにはまらないベクトル・行列』が出ます。ねじ子は今回も漫画とイラストを担当しています。前作『ワナにはまらない微分積分』の発売から2年、いやあ、今回も大変だった!本が出ることになって、本当に嬉しい!発売日は2015/9/26です。
高校までの数学の知識を使って、ベクトルと行列を説明しています。ベクトルと行列の本なのに、なぜか多項式の剰余定理から始まる独特の目次構成も大上先生ならではだと思います。
なおこの本は、長らく絶版になっていた『四次元の林檎』を大幅に加筆修正したものです。かなりわかりやすく、生まれ変わっていると思います。旧版を持っている方も新たな気持ちで楽しんでいただけるのではないでしょうか。
ちなみに、旧『四次元の林檎』ファンのために!技術評論社さんが!またも!粋な計らいをしてくれましたよー!拙著をお買い上げの際は、ぜひ表紙カバーを取って、カバーの裏側を確認してみてください。そっちを表紙として使ってくださっても、良くってよ。
次回作は旧『数学のできる人できない人』のリメイクですね。私も楽しみにしています。『ワナにはまらない』数学3部作はかなり長く時間のかかるプロジェクトですが、ようやく先が見えてきました。(2015/9/3)
長らく入手困難となり、Amazonマーケットプレイスでは阿呆みたいな高値がついていた数学書『むずかしい微分積分』が、装いも新たに技術評論社さんから復刊されます!やった!
2013/5/9発売です。文章を大上丈彦、漫画とイラストを森皆ねじ子が担当しています。
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タイトルは『ワナにはまらない微分積分』に変更になりました。
旧『むずかしい微分積分』はタイトルで客を3倍に増やした秀逸な本だと思っていたので、旧タイトルが「会議を通らなかった」と聞いたときは正直、ショックでした。でも、その分たくさんの漫画を描き下ろして、いろいろな要素(オオカミさんの森の数学教室、ライバル組織の登場、表紙に漫画を載せちゃう等)を盛り込むことができたので、結果よかったと思っています。なお、『むずビブ』のタイトルに魅せ られていた旧版ファンのために、技術評論社さんが非っ常~に粋な計らいをしてくださいましたよー!『ワナにはまらない微分積分』をお買いあげの際は、ぜひ表紙カバーを取って、カバーの裏を確認してみてください。大上センセイのファンならニヤリとできる仕掛けがほどこしてあります。
本の内容は微分積分、主に高2から高3の範囲です。そこからさらにテーラー展開やオイラーの式まで解説します。旧版が出たのはずいぶんと前ですが、今と なってはソフトバンク新書『マンガでわかる微分積分』の続編といってもいい内容になっています。『マンガでわかる微分積分』のさらに先を勉強したい!とい う方にもオススメです。ぜひどうぞ。
さて、旧『むずかしい微分積分』は私のイラストデビュー作でした。当時はまだアナログ絵描きで、勉強の合間に(勉強しているふりをしながら)医師国家試験の勉強に使っていた京大式情報カードに絵を描いていました。
適当に描いた、いや違った、気合い入れて描いたけど非常に間の抜けたオオカミとヤギの絵が、むずかしい数学書の表紙に選ばれて非常に驚いた記憶があります。いやはや。あれから10年が経ち、私もまだ漫画を描くことができていて、装いも新たな復刊にたくさんの漫画とイラストを描きおろすことができたことを心から嬉しく思っています。(2013.05.02)