#FSKとおでかけ2017
「少女革命ウテナ展」へ行った。Juice=Juiceの武道館の前に行った。
\ここだよ朋子/

オタクがすなる、推しメンのフィギュアスタンドキーホルダーと一緒に写真を撮るといふもの、私もしてみむとてするなり。だったんだけど、とってもとっても恥ずかしかった…。体が火のついた練炭になったみたいだ…。あぁ…。熱く波打つように血液が全身をめぐっていくのを感じた…。
だって、完成した写真を見るぶんにはどうってことないのだけど、現実にこのとき私の周りにいる人たちは、「私が少女革命ウテナと金澤朋子が好きで好きでたまらないおばさんだ」ってことを一瞬で把握するんだよ。こんな恥ずかしいことってある?わざとスカートの下に下着を履かないで街を歩くようなものだよ?
でもきっと、くり返すことによって快感の源になってしまうたぐいの羞恥心だな、これは。きっと二回目からは楽しい。三回目からは率先してFSKを並べ始め、四回目以降はFSKの数がどんどん増えていくに違いない。

「少女革命ウテナ展」は、大好きなVT/LD/DVDジャケットの原画セルと、一番好きなシーン(樹璃の胸から瑠果が剣を抜く)の生セルを拝見できたのが非常に嬉しかった。当時はそんなこと思いもよらなかったけど、結果的に、ウテナはセルアニメ最末期の作品であり、セルの映像美がたどり着いた一つの終着点だったのだと思う。アニメはこの後圧倒的に便利なデジタル作画の時代になっていく。

私の一番好きなジャケ絵はこれ。学園のヒーローの座から転落して失意にふける西園寺先輩を、彼のグルービーだった少女・若葉(主人公の親友だが、特に目立たず取り柄のない女子として描かれいる)が自室にかくまっているシーン。よく見ると、端に開封したコンドームのパッケージがある。短期間でも二人の間に肉体関係があったと示唆される唯一の絵である。もちろん、作中ではそんなことはまったく語られない。ただ、「数日部屋にかくまっていた」という描写があるだけだ。その後、立ち直った西園寺は若葉をゴミのように捨て、若葉は闇落ちする。
その6日後に行った上野国立博物館の「運慶展」では、#ご飯ととるのがいいと聞きました をやってみた。オタクらしいひとときは、私を生き返らせる。お仕事ならぬ、推しごとだ。
\ここだよ朋子/



ここまでやって、ひと通り仏像を見て、出口まで行ってから、「しまった。あやちょのFSKを映り込ませるべきだったのか!」と気が付いた私。ちょっと察しが悪すぎるな。

(2017/11/26)
ちぃちゃんセンターのモーニング娘。新曲発売日だからちいちゃんのことを書くわ
私が初めてカントリー・ガールズをしっかりと見たのは、4thシングル『どーだっていいの』池袋サンシャインシティ噴水広場リリースイベントだった。その直前に稲場愛香ちゃんが突然脱退したせいもあり、お客さんの数は少なかった。だから私はステージの近くで、とてもまじまじと彼女たちを見ることができた。そして思った。「森戸知沙希は強い」と。
森戸知沙希ちゃんは若干17歳にして村上春樹の提唱する「ムラカミクスの三本の矢」を見事に具現化している存在である。池袋の地で、私はそう確信した。
ムラカミクスの三本の矢とは、村上春樹の言う
「ムラカミクスはかなり強力ですよ。
一の矢)知らん振り
二の矢)照れ隠し
三の矢)開き直り
みんなうちの猫たちから学びました。だいたいこれで人生をしのいでいます。にゃー。」
のことである。(質問集『村上さんのところ』より)
森戸ちゃんはまさにこの三本の矢で、人生の荒波を乗り超えてきている。天然なのか、はたまた意図しているのかはわからないけれど、彼女は若干17歳にして「知らん振り・照れ隠し・開き直り」の3つを見事に使いこなしているのだ。ちなみにねじ子がこの三本の矢の重要性を認識することができたのは、30代になってからだった。彼女は17歳にして、ムラカミクス三本の矢をたくみに使いこなしているのだ。特に、二の矢である「照れ隠し」がすごい。段違いに威力が強い。さらに一の矢・知らん振りも三の矢・開き直りも上手い。あれだけ非情な別れが繰り返されたカントリー・ガールズの中においても、なぜかちぃちゃんだけはそこまで荒波に巻き込まれず、かといって情が薄いわけでもなく、彼女の周りだけ奇妙な静寂性を保つことに成功していた。これは彼女の能力である。大したもんだ。ただものではない。
ちぃちゃんとちぃちゃんのお姉さんは群馬のローカルアイドルを一緒にやっていた。彼女らの間にはおそらく山岸涼子が描く姉妹のような内心の葛藤があり、それゆえに彼女は強靭なメンタルを生まれながらに身につけていったのだろう、とねじ子は勝手に予想している。(もちろん妄想です。本人たちはまったくそんなこと言ってない。姉妹仲も良さそう。)ちぃちゃんなら嫉妬と羨望の渦巻くモーニング娘。に一人で放りこまれても、三本の矢を駆使してきっとうまくやっていけるだろう。期待している。(2017/10/4)
新体制 中身はただの 糞人事
ハロプロ新体制発表動画を見てひとこと。
うーん、これは消化吸収するのに時間がかかるやつだ。とても飲みこみにくい。時間がかかる。ここ最近のハロプロは胃もたれする料理ばかりを次々と出してくるなぁ。一連のハロプロ改変の中で、一番最悪のお知らせは藤丼卒業とカントリー解体(ていうか山木cと小関cの更迭)だったので、それに比べれば今回はだいぶマシかな……。楽しみな一面だってあるし。ハロプロを宝塚にして、モーニング娘。=花組、アンジュルム=月組、研修生=宝塚音楽学校にしたいんだな、ってこともわかった。
ちなみに私の移籍先事前予想は
・カントリ三人…まとめてJ=J
・段原、川村…娘。
・一岡…こぶし
でした。移籍先でのメンタルを考えて、移籍組は一緒にしてあげてほしかったのですが、みんなバラバラだったか。残念。
最初に結論を言うと、10年後に25歳になった小関ちゃんが10歳年下の後輩と笑顔で『16歳の恋なんて』を歌う姿を見ることができたら、私ははじめて今回の冷酷な人事を許してあげることができると思う。あ、ちなみに15年たっても私はハロマゲドンを許してませんからね!古参はみんな受け入れている?何を言っているの、私はいまだに「私の大好きだったタンポポとプッチモニを返してよ!」って思ってますからね!あの時の、大好きなおもちゃを取りあげられてしまった子どものような感覚を今でも決して忘れていないよ!
だからJuice=Juiceファミリーの皆さんが「5人で解散するまで続けてほしかった!きー!」って思うのは当然だと思うし、カントリー・ガールズとももちのファンが「カントリーつぶして新グループってどういうことだよ!ふざけんな!」って気持ちになるのも当然だと思う。大切にしてきた大好きなおもちゃを、知らない人に突然取り上げられてぐちゃぐちゃにされてしまったのだから。怒るのも当然だし、こういう時は怒った方がいい。私にも同じ気持ちがある。
ねじ子は古参なので、モーニング娘。に引き抜かれた森戸ちゃんを見ていると、音楽ガッタスから真野ちゃんを引き抜かれた時のことを思い出す。あの時も、やっと育てた可愛い一番人気の女の子を、大きな力によって突然引き抜かれた。音ガタはその後、1ツアーしたのちに消滅。現在の真野cの活躍を見るにそれは正しい判断だったんだろうけど、音ガタが好きだった私はとても悔しかった。そして今回、カントリーはその「1ツアーの猶予」すら与えてもらえなかったのだ。非道である。
そしてカントリー・ガールズのリーダーになるはずだった山木cはアイドルと学業を兼業するために、進路を変更して希望と違った学部に進んだはずである。噂が本当なら、薬学部志望だったのに文転したはずだ。理系女子にとって、これは大きな決断である。私が山木cなら、今ごろあまりの馬鹿馬鹿しさに閉口している。そして、今からでも遅くないからケツまくって勉強して、行きたい学部に入り直すと思う。マジでやってられないよ、ばかばかしい。人の人生をなんだと思ってるんだ。
今回唯一よかったと思うこと、それは入社時の人事の失敗を後から取り返すことができるようになったことくらいだ。現状のハロプロはモーニング娘。一強である。最初に娘。に入れないと、それ以上の待遇は「永久に」望めない。ガラスの天井が確実に存在しているのだ。経営者側が「そんなものはない」「キャリアもノンキャリアも関係ない」「同じように出世できるしチャンスも与えている」と建前を主張するのはたやすい。でも実際は、テレビに出られる機会の多さも、ホールコンサートを実施できる回数も、グッズの売上も、つんく♂曲が提供される確からしさも、ケータリングや楽屋弁当の質でさえも、モーニング娘。とそれ以外のグループの差は歴然としている。モーニング娘。の待遇が段違いでいいのは火を見るよりも明らかなのだ。この格差は、多くのハロメンとハロヲタのモチベーションを露骨に下げてきた。ハロプロに加入した後の努力や歌唱力の向上によってキャリアとノンキャリアの差がなくなっていくのならば、それはよいことだと思う。とういわけで、ロコドルの星・森戸知沙希の今後には期待したい。(2017/7/1)
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