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医師兼漫画家 森皆ねじ子

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新創世記ねじ子DX~新刊を迎えて~

ねじ子の新刊が出ます。

2013/7/29発売です(早い書店さんでは26日頃から店頭に並ぶとのことです)。

『ねじ子のぐっとくる体のみかた』です。

よーするに、てっとり早い全身のチェック方法です。

専門用語で言うと「身体所見の取り方」の本になります。

もちろん医者(とその卵の皆さん)には、基本的な診察方法の本として使えます。ナースさんとパラメディカルの皆さんにとっても、全身状態のてっとり早いチェック方法(フィジカルアセスメントという言葉もありますね)として、わかりやすく書きました。カタログのように診察方法を並べている本はたくさんありますが、それだとなかなか覚えにくい&実際の感覚に直結しにくいと思うので、体のしくみと病気の成り立ちから考えるようにしています。

同人誌『平成医療手技図譜 診察編』を大幅に加筆修正した本です。当時入りきらなかった項部硬直と虫垂炎と「ケツの穴のみかた」こと直腸診を書き下ろしました。同人誌を持っている紳士淑女諸君は、そこだけでもチェックしてみて下さい。

さて、ブログタイトルが「新創世記ねじ子DX~新刊を迎えて~」であるからには、9期メンバーにあたる4人が新メンバー、もとい新刊として一気に加入することになります。一人目(フクちゃん)は『ねじ子のヒミツ手技 2nd 改訂版』、二人目(生田)は『ワナにはならない微分積分』、そして三人目(鞘師)はこの本です。次のお仕事は鈴木香音ちゃんにあたりますね。そんな妄想をすれば、この暑い中でも仕事にやる気が出るというものです。うふふ、頑張ります。(2013/7/23)

新刊『ワナにはまらない微分積分』が出ます。漫画とイラストを描き下ろしました。

長らく入手困難となり、Amazonマーケットプレイスでは阿呆みたいな高値がついていた数学書『むずかしい微分積分』が、装いも新たに技術評論社さんから復刊されます!やった!

2013/5/9発売です。文章を大上丈彦、漫画とイラストを森皆ねじ子が担当しています。

amazonはこちら

 

タイトルは『ワナにはまらない微分積分』に変更になりました。

旧『むずかしい微分積分』はタイトルで客を3倍に増やした秀逸な本だと思っていたので、旧タイトルが「会議を通らなかった」と聞いたときは正直、ショックでした。でも、その分たくさんの漫画を描き下ろして、いろいろな要素(オオカミさんの森の数学教室、ライバル組織の登場、表紙に漫画を載せちゃう等)を盛り込むことができたので、結果よかったと思っています。なお、『むずビブ』のタイトルに魅せ られていた旧版ファンのために、技術評論社さんが非っ常~に粋な計らいをしてくださいましたよー!『ワナにはまらない微分積分』をお買いあげの際は、ぜひ表紙カバーを取って、カバーの裏を確認してみてください。大上センセイのファンならニヤリとできる仕掛けがほどこしてあります。

本の内容は微分積分、主に高2から高3の範囲です。そこからさらにテーラー展開やオイラーの式まで解説します。旧版が出たのはずいぶんと前ですが、今と なってはソフトバンク新書『マンガでわかる微分積分』の続編といってもいい内容になっています。『マンガでわかる微分積分』のさらに先を勉強したい!とい う方にもオススメです。ぜひどうぞ。

さて、旧『むずかしい微分積分』は私のイラストデビュー作でした。当時はまだアナログ絵描きで、勉強の合間に(勉強しているふりをしながら)医師国家試験の勉強に使っていた京大式情報カードに絵を描いていました。

適当に描いた、いや違った、気合い入れて描いたけど非常に間の抜けたオオカミとヤギの絵が、むずかしい数学書の表紙に選ばれて非常に驚いた記憶があります。いやはや。あれから10年が経ち、私もまだ漫画を描くことができていて、装いも新たな復刊にたくさんの漫画とイラストを描きおろすことができたことを心から嬉しく思っています。(2013.05.02)

『マンガでわかる微分積分』胎盤、ならぬタイ版が出てます

遅報で大変申し訳ないが、『マンガでわかる微分積分』のタイ版が出ている。

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 タイは、ハロープロジェクトの人気が妙に高い国だ。特にBerryz工房が大人気で、下手すると日本本国よりも人気がある。
まずはこれ↓。どちらも、タイの国民的ヒット曲をBerryz工房がカバーした名曲。


そしてこれ↓。タイで行われている日本文化関連イベント(J-TRENDS IN TOWN)で披露されたものらしい。モーニング娘。の『One・Two・Three』だ。この曲は世界中の好事家にダンスカバーされている。その中でも最も魅力的な「踊ってみた」動画だ。センターで踊る鞘師パートの男性がキレキレで最高だ。その横のデブゴン、じゃなかった石田パートの男性もテンション高くてイイね!

 

『マンガでわかる微分積分』の初版は2007年12月だった。ねじ子は漫画の中に、モーニング娘。のネタを3カ所入れた。当時、モーニング娘。はとっくに時代遅れで、ゴシップまみれだった。2007年といえば、加護ちゃんが2回目の喫煙でクビになり、モーニング娘。に中国人が加入し、辻ちゃんがデキ婚し、ミキティが庄司とフライデーされモーニング娘。を脱退し、飯田さんもデキ婚発表の翌日に伝説のバスツアーを行い、ゴマキの弟が強盗で逮捕され、そのせいでゴマキがハロプロを卒業した年だ。ファンの間では「ハロプロ崩壊の年」として今も語られている。それでも私は、モーニング娘。のネタを仕込んだ。だって大好きだったから。クオリティは高いと信じていたから。もう、周囲から「なんで今さら?」という顔すらされなかった。特殊な趣味の変人として、遠巻きに見られていた。Crazy完全な大人である。しかも孤立状態だ。

微分積分は風化しないが、芸能ネタは風化する。時間がたつと、その芸能人の持っている「前提」が失われて、または変質して、面白さが通じなくなっていくのだ。だから「マンガに芸能ネタを入れてはいけない」と古くから言われている。私が仕込んだモーニング娘。のネタも、時代とともに風化して、書き直しが必要になっていくのだろうと思っていた。私自身ですら。

ところが現実は、当時においてすら無駄と思えたモーニング娘。の小ネタが、翻訳された外国においても「そのまま通じる」時代がやって来た。こんなこと、考えてもいなかった。あぁ、モーニング娘。は不死鳥のように復活した!外国にそのまま持っていくことさえ、できる!!森光子さんのネタはどう翻訳されてどう解釈されているのか、まったくわからなくて不安だというのに!ていうか、森さん死んじゃったよ!どうしよう!!

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タイのハロプロファンの皆さん、私のネタ届いてますか?タイの読者の中で、一人でもクスッと笑ってくれる方がいたなら、ねじ子は幸福に包まれながら永遠の眠りにつくことができます。あっ、まだ死んでる場合じゃなかったな。モーニング娘。の次のステージを見届けなくては。『マンガでわかる微分積分』文章担当の大上丈彦先生は、モーニング娘。9期が入ってすぐのフジテレビ「FNS歌謡祭」において(AKB・K-POPの口パク集団無双の中、モーニング娘。OGたちのバックダンサーで、未だにLOVEマシーンを歌わされる屈辱を受けていた中で)一瞬だけ前に出た鞘師里保を見た瞬間に「大丈夫だよ、モーニング娘。はまた売れる。間違いない。この子はすごい」と断言していたけれど。私はファンゆえに目が曇っていて、まだそこまで楽観視できていない。でも控えめに、「モーニング娘。はびっくりするほど持ち直してきたなぁ!」と思っている。コンサートチケットが全然取れなくなった。池袋サンシャイン噴水広場の新曲リリースイベントも、以前なら仕事終わりにふらっと寄ればイベントもよく見れたし握手券付きCDも買えたのに、今はもう無理だ。朝から場所取りしていないと満足に見られない。困る。でも、嬉しい。私は今でもCrazyで完全な大人だけど、孤立状態ではなくなった。

シングル『Help me!』俺コンランキング一位、本当におめでとう。あ、違った。『Help me!』ロリコンランキング一位、本当におめでとう。あ、これも違った。『Help me!』オリコンランキング一位、本当におめでとう。新曲の『ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない』も一位になることを願っている。(2013.04.18)